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「冬脱水」に注意してインフルエンザや乾燥肌を予防しよう

更新日:2017.09.22
公開日:2013.02.20
ドクター画像
この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

最近「冬脱水」や「かくれ脱水」という言葉をよく耳にします。「冬脱水」になると、インフルエンザや乾燥肌だけでなく、心筋梗塞のリスクも増します。ここでは「冬脱水」による影響や対策を、ドクター監修のもと、解説します。

年齢とともに進む皮膚の乾燥

乾燥するのは皮膚だけではない

年齢とともに、冬の肌のカサカサ度が増していくのを実感していませんか?

しかし、乾燥するのは肌だけではありません。夏ならば、暑いのでのどが渇いて水分補給をしますが、冬は体内の水分までも減少し、心筋梗塞にもなりやすくなってしまいます。

実は、ここ最近の100年で東京の平均湿度がどんどん下がっていることをご存知でしょうか。「平均湿度が下がる」ということはつまり、日本はどんどん乾燥してきているのです。

では、空気が乾燥すると人体にどのような現象が起きるのでしょうか?

冬脱水の影響(1)肌乾燥から始まる肌トラブルのメカニズム

肌の乾燥は誰もが経験します。20歳を過ぎて感じる乾燥は、くすみの原因になるほか、皮膚の新陳代謝が正しく行なわれなくなるため、古い角質が残りアンチエイジング対策にも影響を及ぼします。乾燥の反動で皮脂が増えてニキビができることもあります。

冬脱水の影響(2)のどの粘膜の乾燥に誘引される細菌またはウイルス感染

のどの粘膜はバリアーの機能をはたしているのですが、乾燥によってこのバリアー機能が弱くなってしまいます。すると、のどからインフルエンザや風邪のウイルスが侵入しやすくなります。

夏にはほとんど発生しないインフルエンザが冬だけに大流行するのは乾燥のためなのです。

冬脱水の影響(3)体の乾燥を放置すると

血液中の水分まで減ってくると、血液がドロドロしてきて、血圧も高くなります。そうなると、心筋梗塞も発生しやすくなるのです。

冬の時期に心筋梗塞で亡くなる方が増えるのはこのような理由があります。

冬脱水対策のポイント

冬の乾燥には先で紹介したような健康状態悪化のリスクが含まれています。注意をしましょう。

注意するためにもここでは冬脱水のサインと対策について解説します。

冬脱水のサイン

冬の脱水症状として、手先の皮膚が乾燥する、口の中が粘つく、体のふらつきなどがあげられます。このような症状が現れた場合には、脱水対策としてこれから紹介する方法を試してみましょう。

冬脱水対策(1)保湿クリームで乾燥肌対策

肌には保湿クリームをしっかり塗ること。

顔ならば、セラミドや植物性オイルがたっぷり入ったものがよいでしょう。手や足は尿素入りもおすすめです。

冬脱水対策(2)加湿器で湿度調節

室内では加湿器をつけること。

湿度が40%以下になると体にさまざま支障をきたすので、湿度を40%以上に保つようにしましょう。

冬脱水対策(3)就寝前には水分補給を

夜寝る前にコップ一杯の水を飲むこと。

夜寝ている間も体は乾燥していきます。血液もドロドロになりやすくなるので、水分を補ってから寝るようにしましょう。

この3つをしっかり守って「冬脱水」にならないように気をつけましょう。

冬脱水は予防が肝心

冬脱水の原因として、空気中の湿度が低下することで、皮膚や呼吸から自然と失われていく水分が多くなることや、夏ほど汗をかかないため意識的に水分補給をしにくくなるということもあげられます。

冬脱水の予防には、こまめな水分補給や加湿器、保湿クリームの塗布が大切です。また、もしも冬に流行するウイルス性感染症による嘔吐や下痢で脱水症状になったときに備え、経口補水液を常備しておくのもよいでしょう。口の中のねばつきや手足のカサつきといった冬脱水のサインを見逃さないことも大切です。

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