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ステロイド外用薬の正しい知識と上手な使い方

更新日:2016.12.09
公開日:2013.04.30
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

即効性があり効果が高いステロイドですが“副作用が強い薬”というイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか?ここではドクター監修の記事で、ステロイドのメリットとデメリット、上手な使い方について解説します。

ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎によく処方される薬のひとつです。炎症を鎮めたり、アレルギー反応を抑える効果があり、アトピー性皮膚炎以外にもさまざまな病気に使われています。

しかしステロイドは、副作用やデメリットについて活発に議論されている薬のひとつでもあります。そのため、医師から「治療にステロイド剤を使います」と言われると、少し不安になる方も多いかと思います。ここではステロイドに対する正しい知識を身につけて、上手に付き合っていく方法をご紹介します。

ステロイド外用薬による副作用とは

ステロイド外用薬の副作用を心配される方は多いと思いますが、医師の指示通りに正しく使用すれば安全に治療を継続することができます。

ステロイド外用薬の副作用については、ステロイド内服薬の副作用(糖尿病,骨粗鬆症,高血圧,緑内障など)と混同しないようにしましょう。副作用が生じるのは基本的には塗布している部分に限定されます。

ステロイド外用薬の副作用は,使用を中止すると治る可逆的なものと、使用を中止しても治らない不可逆的なものに大別できます。可逆的な副作用についてはステロイド外用薬を中止すると消失します。しかし,不可逆的な副作用については生じることは稀ですが、細心の注意が必要です。

可逆的なものとしては、にきび・毛包炎,多毛、口囲皮膚炎が挙げられます。また、不可逆的なものは、強い製品をかなり長期間(6か月〜何年も)使った場合に生じうる皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)、毛細血管拡張症(ごく細い血管が浮き出てくる)があげられます。

ステロイド外用薬の治療で注意すること

これらの副作用が起こる可能性があるため、ステロイドの治療には医師の指導が必須です。

自宅では指示された部位に、量や回数を守って塗布します。「ここもかゆいから…」と違う部分に勝手に塗ってはいけません。良く効くからと医師に指示された以上の期間使い続けたりはしないでください。また、症状が治まったからといって、自己判断で使用を中止するのもよくありません。ステロイドによって一時的に症状が改善されたように見えるだけで、使用をやめた途端に症状がぶり返したり悪化することがあります。治療の過程でもし「副作用かも」という症状が現われた場合は、できるだけ早く主治医に伝えましょう。

メリットとデメリットのまとめ

ステロイドを使用することのメリットは、症状に対して即効性があり、効果が高いこと。反対にデメリットは、間違った使い方をすると副作用が現われることです。ステロイドに限らず、どんな薬でも良い点悪い点があるのは同じです。自己判断で誤った使い方をしないように、決められた使い方、量などを守って、上手に付き合っていきましょう。

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