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美白化粧品は配合成分をチェックして選ぼう!

更新日:2016.12.09
公開日:2013.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
クリントエグゼクリニック 医師 黒田愛美

美白化粧品は配合成分をチェックして選びましょう。シミができるメカニズムや美白成分の主な働き、美白成分の種類など。ここではドクター監修の記事で、美白化粧品の選び方について解説します。

できてしまった気になるシミ。お肌を傷つけずに消すことができたら良いですよね。そんなシミに良い美白化粧品を、みなさんはどのように選んでいますか?いかにも美白効果が高いようなパッケージから選ぶのではなく、どんな美白成分が入っているかをチェックして選ぶことが大切です。まずは、シミのできる原因を知り、美白に良いといわれる成分とその働きを、きちんと理解することから始めましょう。

シミができるメカニズム

シミの正体はメラニンという色素です。皮膚が紫外線などの刺激を受けると、角質層などの下にある基底層の基底細胞と一緒に並んでいるメラノサイトという細胞は、メラニンを生成します。いってみれば、メラニンは肌にさされた日傘のようなもの。紫外線はDNAを壊すといわれていることから、メラニンは肌を守るためになくてはならない存在なのです。

生成されたメラニンは皮膚の表面へ移動し、シミとして目に見える形に表れますが、やがてお肌のターンオーバーによってはがれ落ちます。しかし、何らかのトラブルによって、正常にお肌のターンオーバーが行われず、シミがずっと消えないということもしばしばあるのです。そこで、いつまでも消えないシミを消したり、新たにシミをつくらないようにしたりする作用のある美白成分が登場しています。

美白成分の働き

化粧品に含まれる美白成分の働きとして、主に次の3つを挙げることができます。

○メラニンの生成を抑える
シミの原因となるメラニンが生成される過程を阻止する働きです。メラニンは、チロシナーゼと呼ばれる酸化酵素がチロシンというアミノ酸に働きかけ、複雑な代謝プロセスを経て最終的に合成されます。その合成そのものを遮断するために、チロシナーゼの働きを抑制します。

○メラニン色素を還元してシミを薄くする
メラニンは、お肌のターンオーバーと共に角質層まで押し上げられて肌の外に排出されます。これが皮膚にシミとして表れた状態です。このシミを作る

メラニンを作るようにと情報を伝達する物質を遮断する

紫外線による刺激を受けた皮膚は、「メラニンを作るように」という情報をメラノサイトに送ります。この情報伝達を行う物質の働きを遮断します。

美白成分はそれぞれ働きが異なります。この3種類の働きのうち、どの働きがあるのかをチェックし、美白化粧品を選ぶ際に役立ててみてください。

美白化粧品の選び方~成分をチェックしよう~

美白化粧品を選ぶ際には、配合されている美白成分をチェックしましょう。そしてその美白成分にはどのような作用があるのかを調べれば、万全だといえるでしょう。また、作用だけでなく、肌にとってより安全なものを選ぶことも大切です。

ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑える働きと、メラニン色素を還元する働き、さらに角質細胞へのメラニンの受け渡しを防ぐ働きなどのさまざまな働きを持ち、多くの美白化粧品に配合されています。肌に刺激が少ないといわれており、安全性も高い成分です。

トラネキサム酸は外用・内服医薬品にも使用されることの多い成分です。メラニンの活性化を防ぎ、シミやくすみのほか、肝斑(かんぱん)によく用いられます。

その他の成分として、ハイドロキノンもメラニン色素の生成を抑える成分として、美白化粧品に配合されていることがあります。ただし、ハイドロキノンは美白効果が強すぎるので、その濃度や使用法には充分気をつける必要があります。メラニンそのものの産生を抑えるため、紫外線によるダメージを受けやすくなり、シミが余計に増えてしまったり、皮膚がんになる可能性も出てきます。ハイドロキノンの配合された化粧品を利用する場合には、医師が監修しているものを選ぶなどをおすすめします。

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