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ニキビと間違えやすい「マラセチア毛包炎」

更新日:2017/03/21 公開日:2013/06/01

長い間ニキビケアをしてきたけれど、なかなか改善しない…それはもしかしたら「マラセチア毛包炎」かもしれません。マラセチア毛包炎と聞いて、ピンとこない方も多いと思います。ニキビに比べると認知度が低いため、混同されていることも多いのですが、ニキビとは全く異なる病気です。一般的に「背中ニキビ」と呼ばれているものは、「マラセチア毛包炎」であることが多くあります。

マラセチア毛包炎の症状

赤く、やや光沢のあるぶつぶつが毛穴に現れます。ニキビよりも小さめで均一な大きさで分布します。胸、背中、肩、腕に好発し、症状を見る限りニキビととてもよく似ています。かゆみは軽度の場合がほとんどですが、ときには強いかゆみや痛がゆさをともなうこともあります。

主に胸や背中、肩や腕に発症し、暑くなって汗ばむ時期に多くなる傾向があります。男女を問わず10代から中年層まで幅広い年齢層で見られます。

マラセチア毛包炎の原因

「マラセチア」という真菌(カビ)の異常繁殖によって引き起こされる毛穴の炎症です。別名を癜風菌(でんぷきん)とも呼びます。ニキビの原因はアクネ菌ですが、こちらは細菌で、大きさも構造も真菌とは異なります。

マラセチア毛包炎に関わりのある菌は「マラセチア・ファーファー」、「マラセチア・グロボーサ」、「マラセチア・シンポディアリス」、「マラセチア・ダーマティス」、「マラセチア・レストリクタ」の5種類が知られています。5種類とも、健康な皮膚表面に常在しているため、誰にでも発症しうるものです。

発症のメカニズムは2通りあり、1つは異常繁殖したマラセチアを異物と判断して免疫反応を起こした結果の炎症、もう1つはマラセチアが皮脂を分解したときの代謝物が炎症を起こしている場合があります。

マラセチア毛包炎の治療

マラセチア毛包炎かもしれないと気づいたら、皮膚科を受診してください。専門の治療薬で改善が見込めます。

抗真菌薬を1~2か月貼付すると、多くの場合、症状は改善されます。内服薬による治療もあります。ただし、いったん治癒しても、皮脂や汗で清潔が保たれていなかったりすると容易に再発してしまいます。治った後も、対策を続けていくことが大切です。

マラセチア毛包炎の予防

マラセチアは皮脂や湿気を好んで増殖するため、特に脂性肌の方や汗をたくさんかいた場合、肌を清潔に保つケアがもっとも効果的です。また、高温多湿の環境を避けるため、暑い時期はエアコンで温度・湿度を管理するのも効果的です。

おすすめのデイリーケア

背中の肌を衛生的に

背中の皮膚を不衛生なまま放っておくと、毛穴のつまり、マラセチアの増殖を自ら手助けすることになってしまうので、衛生面には注意が必要です。

たとえば、シャンプーの流し方が足りないと、頭髪はすすげていても、シャンプー成分が背中に付着したままといったケースが考えられます。この場合、シャンプーに含まれるシリコンなどの成分が毛穴を塞いでしまうことがあります。すすぎを徹底するとともに、なるべく頭から身体の順番に洗って、シャンプーの成分を完全に流すようにしましょう。

また、シーツなど直接肌に触れる寝具が不衛生になっているのも問題です。せっかく身体をキレイにしても、寝具に付着した皮脂がマラセチアを増殖させてしまいます。寝具、肌着の衛生面についても1度チェックしてみてください。

紫外線ダメージ予防

紫外線は角質層が柔軟性を失う過角化の原因です。過角化は角栓発生を誘発します。

強い紫外線は衣服を透過しますので「身体は服を着ているから顔だけで十分」などと油断せず、背中にもUVケア化粧品を使用するようにしましょう。また、白など薄い色の衣服は紫外線を透過しやすいので、紫外線を吸収してくれる黒いTシャツがおすすめです。

ストレス軽減

人間は強いストレスを受けると、男性ホルモンが優位になります。この男性ホルモンには角栓発生、皮脂の過剰分泌を促す性質があります。

そのため、心理的ストレスはもちろん、睡眠不足、疲労などの物理的ストレスにも要注意です。

一度できるとやっかいな「マラセチア毛包炎」。潰したり掻いたりすると、跡が残っていずれはシミになってしまうこともあります。日頃の予防と早期の治療で、しっかり対策しましょう。

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