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赤ちゃんに現れる「乳児湿疹」の正しいケア方法と原因・種類

更新日:2017/08/29 公開日:2013/06/01

大人と比べると薄くバリア機能も弱い赤ちゃんの肌は、さまざまな肌トラブルが起こりやすい状態です。中でも、乳児湿疹あるいは乳児アトピーと呼ばれる湿疹にも、さまざまな種類・原因があり、多くの赤ちゃんが一度は経験します。

乳児の湿疹としては、乳児脂漏性湿疹、おむつかぶれ、あせも、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーによる湿疹などがあります。生後2週間頃から現れやすくなりますが、多くの場合、1~2歳までには自然治癒します。乳児に現れる湿疹にはさまざまな種類があり、症状からみて素人が判断するのは難しいですから、少し様子を見ても改善しない、悪化するという場合はドクターに相談するのが確実でしょう。

こちらでは、特に多くみられる乳児湿疹の代表的なものを取り上げ、原因やケア方法をご紹介します。

新生児ニキビ

(1)特徴

生後1週間から1か月の間によく見られ、思春期ニキビと同じような赤いぶつぶつがほっぺやおでこに現れます。場合によっては、顔全体に真っ赤なニキビができることもあります。しかし、肌を清潔に保っていれば生後1~2か月くらいで自然治癒していくのが一般的です。

(2)原因

母親からの女性ホルモンにより、皮脂の分泌の多い新生児では、皮脂が毛穴に溜まりやくなり、新生児ニキビができる主な原因と考えられます。また、外部からの刺激や、赤ちゃん自身がかきむしったりすることで悪化させるケースもあります。

(3)ケア方法

毎日の入浴時に、顔もしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。洗顔に関しては、赤ちゃん用の石鹸か赤ちゃん用のボディーソープの泡をたっぷりつけて、やさしく洗います。すすぎではお湯を含ませたガーゼで優しく拭い、余計な皮脂をしっかり落としましょう。

※新生児ニキビについて詳細は『赤ちゃんにできる「新生児ニキビ」原因とケア方法』をご覧ください。

乳児脂漏性湿疹

(1)特徴

生後2~3か月頃までに、新生児ニキビと並んでもっとも多く見られます。皮脂線の多い顔面や頭部、耳の周りなどにできやすく、赤く腫れあがったり、じくじくしたものやかさぶた状のものなどさまざまな湿疹が生じます。

(2)原因

女性ホルモンの影響により、過剰分泌された皮脂が肌表面や毛穴に溜まってしまうことが多く、これが主な原因と考えられます。他にも、外部からの刺激や汚れによって炎症を起こす場合や、赤ちゃんが触ったりひっかいたりすることで悪化することもあります。

(3)ケア方法

入浴時にしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。かさぶたのようなものがへばりついて取れにくい場合は、入浴前にベビーオイルやワセリンなどで患部をふやかしておくと、取れやすくなります。シャンプーやボディーソープは刺激の少ないものを使い、たっぷりの泡でしっかり洗いましょう。ゴシゴシ洗うのはNGです。

また、赤ちゃん自身が爪で患部を傷つけないよう、爪は丸く切りそろえ、掻きむしらないよう注意します。特に、肌に触れるものはこまめに交換し、清潔を保つ工夫をしてください。

※乳児脂漏性湿疹について詳細は『乳児の「脂漏性湿疹」の原因とケア方法』をご覧ください。

あせも

(1)特徴

あせもは、新生児から生後2ヶ月くらいまでのねんね期の赤ちゃんに見られることが多いです。首の周りや背中蒸れやすい部分にあせもができやすく、かゆみをともないます。場合によっては、爪でひっかいたときに黄色ブドウ球菌に感染してしまい、膿がでてくるとびひの状態に悪化することもあります。

(2)原因

赤ちゃんは大人と比べ、体温が高く、汗をかきやすい状態にあります。また、汗腺が未発達なため体温調節がしにくく、首周りや背中など蒸れやすい部分を中心にあせもができやすくなります。

(3)ケア方法

毎日の入浴でキレイにすることと、汗をかいていたらこまめに着替えさせましょう。赤ちゃんの体温は大人より高めですので、厚着には注意してください。赤ちゃんが寝ているときは、布団をかけすぎていないか、寝起きには汗をぐっしょりかいていないか、こまめにチェックして清潔を保つようにしましょう。

※赤ちゃんのあせもについて詳細は『乳児の「あせも(汗疹)」の原因とケア方法』をご覧ください。

アトピー性皮膚炎

(1)特徴

顔面や頭部などにかゆみが続く赤い湿疹ができます。乳児脂漏性湿疹と症状が似ていますが、何度もくり返すことが多いです。首周りや膝裏など、他の部位に広がりを見せ、何か月も続くのが症状の特徴です。

(2)原因

赤ちゃんが、遺伝的にかゆみを起こしやすいとされるアトピー体質を持っていることが考えられます。またダニ、ハウスダスト、特定の食べ物などアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)によって引き起こされるといわれていますが、原因については明らかにされていません。

(3)ケア方法

アレルゲンが特定できない限りは、刺激をできる限り加えないように心がけ、常に清潔を保つケアをしましょう。日々の生活環境を振り返り、どんな時にアトピーの症状が現れるのかを考え、悪化する原因を未然に防ぐことがが大切になってきます。また、病院を受診しアレルギー検査を受け、悪化因子を調べる方法もよいでしょう。

食物アレルギーによる湿疹

(1)特徴

アレルゲンとなる食べ物を口にすることで現れる湿疹で、症状としては、皮膚のかゆみや、全身に赤い発疹ができることがあります。また、呼吸困難や下痢などの症状を引き起こす可能性もあります。赤ちゃんは大人に比べ、アレルギーに対するバリア機能が弱いため、口にする食べ物については注意する必要があります。

(2)原因

赤ちゃんの発育環境などによって、何がアレルゲンとなる食べ物かどうかは個人差があります。牛乳や卵、小麦などの乳製品に比較的多く見られる傾向にあるようです。

(3)ケア方法

離乳食は生後5〜6か月から赤ちゃんに食べさせるのがよいとされています。また、病院で行うアレルギー検査を受けて、検査の診断のもと医師に相談してもよいでしょう。

アレルゲンとなる食物が判明したら、消化器官が発達する1歳を過ぎるまでは、アレルゲンとなる食べ物を与えるのを控えるほうが無難です。ただし、アレルゲンに対する耐性を作ることも大切なので、その頃から少量ずつ、食べさせてみるとよいでしょう。予期せぬアレルギー反応を引き起こす可能性もあるので、必ず医師に相談してから行いましょう。

※湿疹や皮膚炎について詳しくは『湿疹・皮膚炎の原因とは』をご参照ください。

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