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乳児湿疹の原因とケア方法

更新日:2017/12/14 公開日:2013/06/01

大人と比べると薄くバリア機能も弱い赤ちゃんの肌は、さまざまな肌トラブルが起こりやすい状態です。中でも、乳児湿疹あるいは乳児アトピーと呼ばれる湿疹にも、さまざまな種類・原因があり、多くの赤ちゃんが一度は経験します。

乳児の湿疹としては、おむつかぶれ、あせも、乳児脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどによる湿疹などがあります。生後2週間頃から現れやすくなりますが、多くの場合、1~2歳までには自然治癒します。乳児に現れる湿疹にはさまざまな種類があり、症状からみて素人が判断するのは難しいため、少し様子を見ても改善しない、悪化するという場合は、医師に相談するのが賢明でしょう。ここでは、多くみられる代表的な乳児湿疹を取り上げ、原因やケア方法を解説します。

新生児ニキビ

特徴

生後1~2か月の間に、頬をはじめ、前額、あごに面皰(めんぽう)、丘疹(きゅうしん)、膿胞(のうほう)を生じます。面皰とはニキビの初期症状として現れ始める、白もしくは肌色の小さなぽつぽつです。適切なケアをすることで、生後3か月くらいまでには治ることが多いようです。

原因

母親からの性ホルモンの影響で、皮脂の過剰分泌、皮膚表面がぶつぶつとした「毛孔部角化症」が生じます。多くは放置していても2~3か月で自然に軽減しますが、皮脂分泌が多い新生児では、皮脂が毛穴に溜まりやくなり、新生児ニキビができる主な原因と考えられます。また、外部からの刺激や、赤ちゃん自身がかきむしったりすることで症状を悪化させてしまうケースもあります。

ケア方法

毎日の入浴時に、顔もしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。洗顔に関しては、赤ちゃん用の石けんか赤ちゃん用のボディソープの泡をたっぷりつけて、やさしく洗います。すすぎではお湯を含ませたガーゼでやさしく拭いて、余計な皮脂をしっかり落としましょう。ただし、肌をこすってしまうと肌を傷つけてしまうので注意してください。

※新生児ニキビについて、『赤ちゃんにできる「新生児ニキビ」原因とケア方法』をご覧ください。

乳児脂漏性湿疹

特徴

生後2~3か月頃までに、新生児ニキビと並んでもっとも多く見られます。皮脂線の多い顔面や頭部、耳の周りなどにできやすく、赤く腫れあがったり、じくじくしたものやかさぶた状のものなど、さまざまな湿疹が生じます。

原因

性ホルモンの影響により、過剰分泌された皮脂が肌表面や毛穴に溜まってしまうことが多く、これが主な原因と考えられます。他にも、外部からの刺激や汚れによって炎症を起こす場合や、赤ちゃんが触ったりひっかいたりすることで悪化することもあります。

ケア方法

入浴時にしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。かさぶたのようなものがへばりついて取れにくい場合は、入浴前にベビーオイルやオリーブオイルなどで患部をふやかしておくと、取れやすくなります。シャンプーやボディソープは刺激の少ないものを使い、泡立ててしっかり洗いましょう。その際、ゴシゴシ洗うのは控えましょう。

また、赤ちゃん自身が爪で患部を傷つけないよう、爪は丸く切りそろえ、掻きむしらないよう注意します。特に、肌に触れるものはこまめに交換し、清潔を保つ工夫をしてください。

※乳児脂漏性湿疹について、『乳児の「脂漏性湿疹」の原因とケア方法』をご覧ください。

あせも

特徴

あせもは、新生児から生後2か月くらいまでのねんね期の赤ちゃんに見られることが多いようです。首の周りや背中蒸れやすい部分にあせもができやすく、かゆみをともないます。場合によっては、爪でひっかいたときに黄色ブドウ球菌などに感染してしまい、膿がでてくるとびひの状態に悪化することもあります。

原因

赤ちゃんは大人と比べ、体温が高く、汗をかきやすい状態にあります。また、汗腺が未発達なため体温調節がしにくく、首周りや背中など蒸れやすい部分を中心にあせもができやすくなります。

ケア方法

毎日の入浴でキレイにすることと、汗をかいていたらこまめに着替えさせましょう。赤ちゃんの体温は大人より高めのため、厚着には注意しましょう。赤ちゃんが寝ているときは、布団をかけすぎていないか、寝起きには汗をぐっしょりかいていないか、こまめにチェックして清潔に保つようにしましょう。

※赤ちゃんのあせもについて、『乳児の「あせも(汗疹)」の原因とケア方法』をご覧ください。

アトピー性皮膚炎

特徴

顔面や頭部などにかゆみが続く赤い湿疹ができます。乳児脂漏性湿疹と症状が似ていますが、何度もくりかえすことが多いようです。首まわりやひざ裏など、他の部位に広がりを見せ、何か月も続くのが症状の特徴です。

原因

赤ちゃんが、遺伝的にかゆみを起こしやすいとされるアトピー素因(体質)を持っていることが考えられます。アトピー素因とは、以下のようなものがあります。

  • 家族歴・既往歴(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)
  • IgE抗体を産生しやすい素因をもった状態

これらを基礎として後天的にさまざまな刺激因子が作用して慢性の湿疹・皮膚炎を起します。

ケア方法

アレルゲンが特定できない限りは、刺激を加えないように心がけ、常に清潔に保つケアをしましょう。日々の生活環境をふりかえり、どんなときにアトピーの症状が現れるのかを考え、悪化する原因を未然に防ぐことが大切です。また、病院を受診しアレルギー検査を受け、悪化因子を調べる方法もよいでしょう。

食物アレルギーによる湿疹

特徴

アレルゲンとなる食べ物を口にすることで現れる湿疹で、症状としては、皮膚のかゆみや、全身に赤い発疹ができることがあります。また、呼吸困難や下痢などの症状を引き起こす可能性もあります。赤ちゃんは大人に比べ、アレルギーに対するバリア機能が弱いため、口にする食べ物については注意する必要があります。

原因

赤ちゃんの発育環境などによって、何がアレルゲンとなる食べ物かどうかは個人差があります。牛乳や卵、小麦などの乳製品に比較的多く見られる傾向にあるようです。

ケア方法

離乳食は生後5〜6か月くらいから赤ちゃんに食べさせるのがよいとされています。また、病院で行うアレルギー検査を受けて、検査の診断のもと医師に相談してもよいでしょう。

アレルゲンとなる食物が判明したら、消化器官が発達する1歳を過ぎるまでは、アレルゲンとなる食べ物を与えるのを控えたほうがいいでしょう。ただし、アレルゲンに対する耐性を作ることも大切なので、その頃から少量ずつ、食べさせてみるのもひとつの方法です。しかし、予期せぬアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため、必ず医師に相談してから行いましょう。

※湿疹や皮膚炎について、『湿疹・皮膚炎の種類』をご参照ください。

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