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鼻の角栓や毛穴の黒ずみを改善するケア

更新日:2017.11.15
公開日:2013.08.08
ドクター画像
この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

数ある肌の悩みの中でも必ず上位にあがってくる「鼻の角栓・黒ずみ」!下手に角栓をセルフケアすると、肌を傷つけたり、余計に目立たせてしまうおそれも。ドクター監修の記事で、鼻の角栓・黒ずみの正しいケア方法を学びましょう。

目立ってくる鼻の角栓や黒ずみという悩み。鼻の頭は皮脂の分泌が盛んで、しかも顔の真ん中ということもあり、毛穴の汚れはとっても目立ちます。ファンデーションを塗ったところでかえって目立ってしまう、角栓が溜まって表面がブツブツして見える「イチゴ鼻」になってしまったなど、カバーするのも難しい、やっかいな悩みです。

そして、鼻の角栓・黒ずみのケア方法はさまざまなものが知られていますが、中には一見よさそうに思えても、かえって症状を悪化させてしまうものもあるので注意が必要です。

こちらでは、正しい鼻の黒ずみの解消法・ケア方法をいくつかご紹介します。オリーブオイルや綿棒、コットンなど、自宅にあるものを使って簡単にできる方法もありますので、ぜひ、実践してみてください。

鼻に角栓がつまりやすい理由

鼻の角栓や黒ずみはなぜ発生するのでしょうか。まずはその原因について探っていきます。

毛穴には、皮脂を分泌する皮脂腺があります。皮脂は肌の表面をなめらかに覆い、紫外線や乾燥による刺激から肌を守る役目を果たしています。そして、皮脂腺が発達している顔のなかでも、鼻は皮脂の分泌が盛んなため、汚れや黒ずみが発生しやすい部位であると言えます。

また、毛穴には新陳代謝で発生した古い角質やメイクの汚れなどが溜まりやすく、これらが皮脂と混ざり合うことで、毛穴をふさぐ角栓となります。この角栓をそのまま放置していると、やがて空気に触れて酸化し、黒ずみとして目立つことがあるのです。

また、毛穴周辺はメラニン色素が多い場所でもあります。紫外線を浴びて増えたメラニンが色素沈着することよって黒ずみとなったり、毛穴の奥の産毛によって黒ずんで見えるケースもあります。

鼻の角栓・黒ずみケアその(1)~毎日のケア~

まずは毎日のスキンケアの中で行う、鼻の角栓・黒ずみケアをご紹介しましょう。スキンケアの基本は洗顔ですが、角栓・黒ずみケアも洗顔が基本です。朝と夜の1日2回、しっかり洗顔して、皮脂汚れの酸化を防止しましょう

ただ、スクラブ入りの洗顔料を使用してごしごし洗うなど、刺激の強い洗い方はよくありません。角質層を傷つけることで肌を乾燥させ、皮脂の分泌をますます盛んにしてしまうことがあるからです。簡単でおすすめの手順は、こちらです。

  1. 鼻に乳液を馴染ませてから、蒸しタオルを載せるか、あるいは入浴中の蒸気で肌を温めます。自然に毛穴が開き、皮脂汚れを浮き上がりやすい状態にします。
  2. なるべくたっぷりの泡で、こすりすぎないように優しく洗います。すでに半分浮き上がった状態の皮脂汚れを泡で吸着していくイメージです。
  3. 洗顔後、よくすすいだら、最後に水をかけて毛穴を引き締めます。
  4. 油分の多いクリームなどの使用は控えめに、化粧水・乳液などでスキンケアをします。

鼻の角栓・黒ずみケアその(2)~蒸しタオルを使ったケア~

蒸しタオルをクレンジングにも活用することで、頑固な鼻の毛穴汚れや角栓を落とすことができます。

  1. 清潔なフェイスタオルを水に浸してから軽く絞り、500Wか600Wの電子レンジで30秒~1分ほど加熱します。火傷に注意しながら取り出し、顔に載せても熱すぎない温度になるまで冷まします。
  2. タオルを加熱している間に、クリームタイプのクレンジング剤を顔全体に伸ばし、メイクとなじませます。
  3. クレンジング剤がなじんだ肌に、適温になった蒸しタオルを広げて両手のひらで軽く押さえ、3分ほどそのままにします。
  4. 蒸しタオルを顔から外し、そのタオルでクレンジング剤をやさしく拭き取ります。
  5. ぬるま湯でクレンジング剤を落としてから、冷水で毛穴を引き締め、普段のスキンケア剤ですみやかに保湿します。

蒸しタオルによるケアは、タオルを加熱しすぎないことが大切です。皮膚が薄い腕の内側や顎(あご)などで温度を確かめてから肌に載せるようにしましょう。また、蒸しタオルケアを頻繁に行うと肌の乾燥を進ませてしまうおそれがあるので、週に1~2回にとどめるようにしましょう。

鼻の角栓・黒ずみケアその(3)~綿棒とオリーブオイルを使ったケア~

人間の皮脂に近い成分が含まれており、メイク落としに配合されることもあるオリーブオイル。このオイルを使って毛穴の中の脂を溶かし、角栓汚れや黒ずみを取り除く方法もあります。

  1. オリーブオイルを手のひらや小皿などに取り、綿棒にたっぷりしみ込ませます。
  2. 綿棒を毛穴の汚れや黒ずみが目立つ部分に当て、オイルをなじませるようにやさしくマッサージします。このとき力を入れ過ぎて肌を傷つけないよう気をつけましょう。
  3. 最後にたっぷりの泡で洗顔し、オイルをしっかり落としてから、化粧水や乳液ですばやくスキンケアを行います。

毛穴ケアの前には蒸しタオルや入浴などで毛穴を開いておくと、汚れが取れやすくなります。

鼻の角栓・黒ずみケアその(4)~スペシャルケア~

寝る前のリラックスタイムに、美容液たっぷりのパックや、化粧水や美容液をしみ込ませたコットンでパックするのもおすすめです。ちょっと手間も時間もかかるため毎日するのは大変ですが、週末などにスペシャルケアとしてこうしたケアをプラスすると、肌もぷっくりすべすべになります。

パックの種類

パックやマスクには保湿や美白目的のもの、毛穴につまった汚れを取り除くタイプ、洗い流すタイプなどがあります。肌や毛穴の状態に合わせて選びましょう。

保湿に重点を置いたパック

肌が乾燥していると表面のキメが乱れ、毛穴の開きが目立ってしまうことがあります。また、乾燥を補うために皮脂の分泌が進み、開いた毛穴に汚れや皮脂が溜まり、角栓になってしまいます。しっかり保湿をして角栓や黒ずみを予防しましょう。

保湿目的のパックには保湿成分を含んだシートタイプのパックや、ジェルタイプ、クリームタイプなどのパック剤を使用する方法のほか、普段のお手入れに使っているコットンに化粧水をしみ込ませて肌に載せるなどの方法があります。『コットンパックのやり方と頻度・タイミング』や、『ラップパックの正しいやり方と効果』なども参考にしてください。

美白効果のあるパック

黒ずみに有効な成分としては、ビタミンC誘導体がおすすめです。皮脂の過剰分泌を防止するのと同時に酸化も防ぎます。メラニンの産生を抑制し、美白効果が期待できます。肌に浸透しやすい成分が配合されたシートパックを選んだり、パックしながらイオン導入器を併用するとより効果的です。

剥がし取るタイプのパック

毛穴の汚れや角栓をごっそり取り除きたいときに、水で濡らして貼り、乾いてから剥がし取るシートタイプのパックは手軽にできると好評です。しかし便利な反面、角栓と一緒に周囲の皮膚や、必要な皮脂までも根こそぎ剥がしてしまうことがあったり、パック後の毛穴が開いたままの状態になってしまい、さらなる毛穴づまりを招いてしまうおそれもあります。

このタイプのパックをする際は、使用前にきちんと洗顔してあらかじめ汚れを取っておくこと、肌のターンオーバーのサイクルに合わせた使用頻度を守ること、パック後の肌を冷やすなどして毛穴を引き締め、しっかり保湿することなどが大切です。詳しくは、『毛穴パックの正しい知識』をご覧ください。

洗い流すタイプのパック

洗い流すタイプのパックとしては、大地の粘土層から原料を採ったクレイパックなどが主流です。吸着性や抗炎症作用、殺菌作用などが毛穴の汚れ除去に効果的だといわれています。剥がし取るタイプのシートパックに比べると肌への負担は少ないものの、肌に必要な水分や油分をとり過ぎてしまうこともあるので、決められた使用頻度や使用方法を守り、パック後はしっかりと保湿を行いましょう。

まとめ

鼻の角栓や毛穴の黒ずみができる原因から始まり、それらを改善するためのケア方法をいくつか見てきました。鼻は顔の中央にあるため目立ちやすく、それゆえに角栓や黒ずみが気になる場所です。原因からしっかりと見直すとともに、毎日のスキンケアや定期的なスペシャルケアで毛穴の目立たない肌を目指しましょう。

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