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子どもアトピーの発症と悪化について

更新日:2016.12.09
公開日:2013.08.29
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この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

アトピーは小さい子どもの頃に発症することが多く、成長するにつれて症状が治まっていくという傾向があります。しかし、最近では成長後もアトピーの症状が改善されなくなったり、大人になってから再発するという方も…。

アトピーは小さい子どもの頃に発症することが多く、成長するにつれて症状が治まっていくという傾向があります。しかし、最近では成長後もアトピーの症状が改善されなくなったり、大人になってから再発するという方が増加している傾向があります。

10人に1人の子どもがアトピーを発症

平成14年度に行われた全国調査では、乳幼児から小学生の学童期では、約10人に1人がアトピーを発症していることがわかりました。さらに、以前の調査結果と比べると、アトピー性皮膚炎の子どもの割合が増加していることがわかりました。しかし、3歳児を対象に行ったアンケートでは、以前よりも減少しているという結果も…これは一体どういうことなのでしょう?

アトピーは都市部や農村部、住居環境などによっても発症率に変化があったり、遺伝による発症など、さまざまな原因が複雑にからんでいます。昔とくらべ、現代人の生活環境も複雑になっているため、減少傾向の調査結果が出ても一喜一憂することはできません。同じ生活環境を過ごしていても、発育時期などのタイミングで発症する子もいれば、発症しない子もいるのです。

油断できないアトピー発症の時期

子どもは成長していく過程で、著しく体が変化していきます。その中で、アトピーを発症する率が大きく変動するのが、生後4ヶ月~3歳児と言われています。これは成長過程に発達する免疫システムや肌の変化が関係しています。

食物アレルギーの有無がわかる生後4ヵ月頃や皮膚が乾燥しやすくなる3歳頃に、アトピーの発症率が上がることがあれば、1歳6ヵ月頃には発症率が下がるという調査結果が出ています。また、赤ちゃんの誕生月によってもアトピーの発症率があるともいわれ、特に秋生まれの子どもに多い傾向があるようですが、秋生まれの子どもが必ずしもアトピーになるというわけではありません。

悪化する原因を把握することが改善の近道

子どもがアトピーにかかる原因がさまざまあるように、アトピーを悪化させる要因は年齢によっても変わってきます。乳幼児は消化器官が未成熟なので、悪化因子となりやすいのが卵や牛乳、幼児期は肌の乾燥や汗、ダニなどが悪化させる原因になります。

さまざまある悪化因子の中でも、肌の乾燥は日頃のスキンケアが重要になってきます。アトピー改善に必要なのは、なんといっても肌のバリア機能を働かせることです。それを邪魔するのが紫外線や湿度、かゆみによる皮膚のかき壊し、衣類、汗など、たくさんあるので、直接的な原因だけでなく、外的要因から守ることも重要です。

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