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顎ニキビができる原因と治し方

更新日:2017/10/23 公開日:2013/10/17

大人ニキビの中でも、一度できてしまうと治りにくく、くりかえしてしまうことも多い顎(あご)のニキビ。勝手に消えてくれればいいのですが、なかなかそうもいかず、ケアを誤ると悪化してニキビ跡が残ってしまうおそれもあります。

クリニックに相談して治療するという方法もありますが、まずは自分でできることから、セルフケアを始めましょう。何気なくやっていたスキンケアや生活習慣がニキビに影響していたかもしれません。こちらでは、顎のニキビの原因を確認し、そこから考えられるセルフケアのポイントを解説します。

ニキビとは?

毛を取り囲んでいる組織を毛包と呼び、毛包には皮脂腺がセットになって存在しています。

ニキビは、①男性ホルモンなどの作用による皮脂分泌の亢進、②毛包の入口付近が角化異常により閉塞することから始まり、この状態を面皰(コメド)と呼びます。毛包にはアクネ菌という皮脂を好む菌が常在しており、面皰内は皮脂が多いので、アクネ菌が増殖しやすい環境にあります。③毛包内でアクネ菌が増殖し毛包が炎症を起こすと、赤いニキビ(炎症性丘疹)や膿を持ったニキビ(膿疱)となります。

顎ニキビができる原因

顔は皮脂腺が多くニキビができやすい部分ですが、その中でもTゾーンや顎は皮脂腺が多く分布しており、顎はもともとニキビができやすい場所のひとつです。その他、さまざまな要因が重なると、さらにニキビができやすくなったり、くり返しやすくなったりします。この要因として、以下のことがあげられます。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 皮脂バランスの乱れや乾燥
  • 紫外線や外的刺激による肌へのダメージ
  • 食生活

ホルモンバランスの乱れ

ニキビの原因として、皮脂分泌が亢進して毛穴がつまることがあげられますが、ホルモンバランスが乱れると皮脂の過剰分泌につながる場合があります。皮脂分泌亢進の働きを持つホルモンは、主に以下の2つです。

  • 黄体ホルモン
  • 男性ホルモン

女性ホルモンのひとつである黄体ホルモン(プロゲステロン)には、皮脂分泌の量を増やす働きがあります。そのため、黄体ホルモンが優位になるとニキビができやすくなります。黄体ホルモンは、生理周期の中で分泌量が変化しており、排卵後から生理が始まる前まで優位になるため、その間はニキビができやすい傾向になります。生理不順があるとこの傾向がさらに強くなる場合もあります。

男性ホルモンは、男性の体内だけでなく、女性の体内でも微量ながら分泌されています。生活のリズムが不規則だったり、ストレスが強かったりすると、ストレスに対抗するためのホルモンであるコルチゾールが増えます。コルチゾールは男性ホルモンの分泌を促す作用がありますので、男性ホルモンの分泌量も増え、皮脂分泌が亢進し、ニキビができやすくなります。また、ストレスは自律神経のバランスも乱しますので、ホルモンバランスのコントロールがうまくいかなくなり、ニキビの悪化につながります。

皮脂バランスの乱れや乾燥

皮脂は皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を守るバリア機能をつかさどっている大切なものですが、皮脂の量が多すぎるとニキビの発生原因になります。よって、皮脂は適切な量であることが重要です。

肌を清潔に保つために洗顔は必要ですが、過度な洗顔で皮脂を取りすぎると、肌のバリア機能が低下し、乾燥します。肌が乾燥しすぎると、肌を守ろうとして皮脂が多く分泌されるようになりますので、洗いすぎは逆効果です。また、バリア機能の低下は皮膚のターンオーバーの乱れにつながり、角化異常が起こって毛穴がつまる原因になります。

紫外線や外的刺激による肌へのダメージ

強い紫外線は、皮膚の表皮細胞に炎症を起こすため、ターンオーバーの乱れが生じ、毛穴のつまりの原因になります。また、顎は、ヒゲ剃りを使ったり、気づくと手で触っていたりと、外的刺激も多い部位です。そのような刺激も角化異常につながりますので、毛穴のつまりの原因になることがあります。

食生活

特定の食物によってニキビが悪化するという因果関係は明確にされておらず、制限しなければならない食品はありませんが、食生活の偏りはニキビの悪化につながる場合があります。

日本人の脂質の摂取量は、年々増加する傾向にあるといわれています。脂質は脂溶性ビタミンの吸収にも関わりますので、ある程度の量は肌の健康にとっても必要ですが、摂取する脂質が多すぎると皮脂分泌亢進につながります。

ビタミンB群は、脂質の代謝を活発にして皮脂の分泌量を適正に保ったり、皮膚のターンオーバーを整えたりする働きがあります。よって、ビタミンB群の不足は、ニキビの悪化につながります。また、糖質は、代謝されるときにビタミンB群を消費するため、糖分を摂りすぎるとビタミンB群が不足する結果となり、肌に悪影響を及ぼします。そして、ビタミンは、B群だけでなく、ビタミンCやビタミンA、Eも肌の健康に重要です。ミネラル不足も肌によくありません。

顎ニキビのセルフケア法

顎のニキビを治したいと考えたとき、クリニックで治療を受ける方法もありますが、できれば手軽にできるセルフケアで改善したいと考える方も多いかもしれません。顎ニキビの改善が期待できるセルフケアはどのようなものがあるでしょうか?

顎ニキビを治したいときのスキンケア

顎のニキビを治したいときのスキンケアで注意すべきことは、以下ものがあげられます。

  • クレンジングと洗顔
  • 洗顔後の保湿ケア
  • 紫外線ケア
  • スキンケア製品の成分

今までのスキンケアに不適切な点はなかったでしょうか?顎のクレンジングや洗顔は、しっかり行き届いていたか、ゴシゴシ洗っていなかったか、洗顔後のすすぎは十分だったか、保湿ケアの方法など、確認してみましょう。

前述のように、皮脂は肌を守るバリア機能をつかさどっています。しかし、分泌量が多すぎるとニキビの発生原因になるため、皮脂は適切な量であることが重要です。

メイクや皮脂汚れを落とすことは毛穴をつまらせないためにも大切ですが、傷つけないようにやさしくケアすることも同じくらい大切です。洗顔は、洗顔料をよく泡立ててやさしく洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。すすぎ残しのないように、生え際や顎・顎下まで念入りにすすぐようにしてください。そして、洗顔後は、化粧水で肌に水分を補ってから、乳液などでフタをするようにすると、水分が逃げす、しっかりとした保湿ができます。

また、紫外線は、皮膚のターンオーバーを乱し、毛穴のつまりの原因になるため、紫外線対策もニキビのセルフケアには重要です。顎は、紫外線を浴びやすい部位ですが、日焼け止めがきちんと塗れていないと紫外線ケアが不十分になりやすい部位でもあります。日焼け止めは顎まできちんと塗るようにしましょう。

使用するスキンケア製品は、なるべく低刺激のもので、自分の肌に合ったものを選びましょう。ニキビができにくい化粧品の基準になる、ノンコメドジェニック表示のついたものを選ぶと安心です。

その他のセルフケア

スキンケア以外のセルフケアで気をつけたいポイントとして、以下のものがあげられます。

  • ストレス対策
  • 規則正しい生活
  • 食生活の見直し

ストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂分泌を亢進させ、顎のニキビの悪化因子になります。

現代社会の生活からストレス要因を排除するのは容易ではありませんが、運動や音楽鑑賞、読書など、気軽にできる趣味を持つなどして、ストレスはうまく発散するようにしましょう。十分な睡眠と規則正しい生活が理想ですが、それができないときは、起床時間や就寝時間を同じ時間にするなど、無理のない範囲で生活を整えるとよいと思います。

また、前述したように、女性は生理周期によって体内のホルモンバランスが変化します。黄体ホルモンが優位になる排卵後から生理が始まるまで(生理前2週間くらいの間)は、ニキビができやすくなるため、その間は特にスキンケアや生活環境に気を配るようにしましょう。

食事では、脂質や糖質の摂りすぎに注意し、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。特に、下記にあげる栄養素を積極的に摂取するとよいと思います。

必要な栄養素は食事からとるのが理想的ですが、どうしても難しい時はサプリメントを活用するのも一案です。

  • ビタミンB2(レバー、うなぎ、卵、乳製品など)
  • ビタミンB6(ニンニク、まぐろ、かつお、さけ、鶏肉など)
  • ビタミンC(ピーマン・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、アセロラ・レモンなどの果物、海苔など)
  • ビタミンA(レバー、うなぎ、しそ、ニンジン・パセリ・ホウレンソウなどの緑黄色野菜、海苔など)
  • ビタミンE(アーモンド、胚芽、カボチャなど)
  • ミネラル(カルシウム(乳製品、干しえびなど)、マグネシウム(海藻類など)、亜鉛(牡蠣など)
  • コラーゲン(牛スジ、鶏皮、手羽先、軟骨など)
  • 食物繊維(サツマイモ、ゴボウ、キノコ類、豆類など)

ただし、セルフケアには即効性はなく、限界もあります。地道にセルフケアをしても、ニキビがひどくなったりくりかえしたりする場合は、クリニックや病院へ相談することをおすすめします。

まとめ

顎にニキビができてしまったら、洗顔や保湿、紫外線対策、食生活に注意して規則正しい生活を送るなど、セルフケアを見直してみましょう。特に、女性の場合は、生理前はホルモンの関係でニキビができやすくなるため、生理前2週間くらいの間は、いつもよりも注意が必要です。

ただし、ニキビは悪化すると跡が残ってしまう可能性もあるため、ひどくなる場合やくりかえす場合は、皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

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