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乾燥肌の原因(1)間違ったスキンケア

更新日:2015/09/03

本来お肌の角質層には、水分を保持したり、アレルゲンや紫外線からお肌を守る「バリア機能」が備わっています。

それではなぜ、私たちのお肌の保湿能力は低下し、乾燥肌になってしまうのでしょうか?

乾燥肌に悩んで皮膚科を訪れる患者さんの多くは、間違ったスキンケアによって自ら皮膚のバリア機能を傷つけ、自分で乾燥肌を招いてしまっているのです。

どのようなスキンケアがお肌の水分保持力を低下させる?

以下のようなスキンケアが、角質層のバリア機能を損ない、乾燥肌の原因となる間違ったスキンケアです。

こすりすぎ・力の入れすぎ

間違ったスキンケアの中でも、特に乾燥肌の最大の原因になるのが「こすりすぎ」

もちろん、ゴシゴシ洗いや毛穴パック、スクラブ洗顔などはもってのほかですが、一生懸命スキンケアをしようとすると、ついつい力が入ってしまい、知らない間に角質層を傷つけてしまう場合があります。

乾燥肌でお悩みの方は、以下のようなことをしていないか、スキンケアの方法を見直しましょう。

  • クレンジングや洗顔時に、指が肌に触れた状態で何度もクルクルと撫でまわす
  • ふき取りクレンジングやふき取り化粧水を頻繁に使う
  • 化粧水をなじませる時、しっかりと肌の奥まで浸透させようとパッティングする
  • クリームをなじませる時、指で塗りこむ
  • 血行を促進するためにマッサージをしている
  • 日焼け止めやファンデーションは叩き込むのではなく、塗りこんでいる

こすりすぎによる刺激は、角質層を傷つけて肌の保水能力を低下させるだけではなく、お肌に見えない炎症を引き起こし、シミ(特に肝斑)を発生させてしまうこともあります。

「指紋が触れる程度の摩擦でも角質層が傷つく」という皮膚科のドクターもいるくらい、お肌にとって摩擦は大敵。スキンケアを行う際は、とにかく優しく、力を入れず、なるべくお肌に指を触れさせないように行いましょう。

クレンジング、洗顔の回数が多すぎる

クレンジングや洗顔をすると、お肌の汚れや余分な皮脂だけでなく、多かれ少なかれ、皮脂膜や角質層のセラミドなどの細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)も洗い流してしまいます。

お肌の水分保持力は、細胞間脂質が80%NMF(天然保湿因子)が18%皮脂が2%を担っているので、これらが流出すると、お肌の水分保持力は激減してしまいます。

肌には回復する力があるので、よっぽど洗いすぎてなければ、寝ている間にバリア機能が回復しますが、朝に再度しっかり洗顔をしてしまうと、お肌はせっかく回復したバリア機能を再び失うことになります。

そのような無防備な状態で乾燥した空気や紫外線、化粧品の添加物などにさらされることは、当然ながらお肌にとっては大きな負担となります。

乾燥肌は洗いすぎ厳禁!

お肌が乾燥しているのであれば、以下のようなことはすぐに中止するのがおすすめです。

  • 朝、洗顔剤や石鹸を使ってしっかり洗顔する
  • 顔を洗う時のお湯の温度が高い
  • 顔を洗った後、タオルで顔をぬぐう(タオルで顔を押さえるのではなく、拭いてしまう)
  • 夜のクレンジングや洗顔で、徹底的に汚れやメイクを落としている

皮脂の分泌が普通から少ない人は、朝はぬるま湯で軽くすすぐ程度で十分です。

皮脂分泌の多い人は、酸化した皮脂は毛穴など別のトラブルを発生させる可能性があるため、Tゾーンなど皮脂分泌が多い部分のみ石鹸や洗顔剤をしっかり泡立てて、軽くやさしく洗顔するといいでしょう。

洗浄力が強いクレンジングや洗顔剤を不必要な場所にも使用している

洗浄効果の強いクレンジング剤や洗顔剤であればあるほど、当然ながら、皮脂膜や細胞間脂質、天然保湿成分などを洗い流す作用が強くなります。

使用感はお肌に優しく、洗いあがりがしっとりしていても、以下のようなクレンジングや洗顔剤は大量の合成界面活性剤が含まれており、皮脂膜や角質層に大きな負担を与えます。

  • 汚れやメイクとすぐになじみ、濃いメイクが簡単に洗い流せるクレンジングや洗顔剤
  • 軽く拭くだけで簡単に汚れが落ちるクレンジング剤
  • 毛穴汚れや角栓が落ちるクレンジングや洗顔剤
  • 濡れた手でも使えるクレンジング剤

汚れやメイクと素早くなじんだり、毛穴汚れや角栓が落ちたりするということは、同じく油性の皮脂や細胞間脂質ともよくなじみ、洗い流してしまうということです。また、毛穴汚れや角栓が落ちるのは、角質を取り除く作用が強いということなので、当然角質層へのダメージが大きくなります。

乾燥肌が慢性化する原因とは?

摩擦や間違ったクレンジング、洗顔、紫外線などによって皮膚がダメージを受けると、お肌は非常事態だと認識し、角質細胞の増殖スピードが速まります。そうやって作られた角質層は未熟で、十分なバリア機能を発揮できません。

その状態で、角質層を更に傷つける間違ったスキンケアを重ねると、お肌はダメージを受け続け、保水能力の低い、未熟な角質層を生み出し続けることになります。

一時的な乾燥ではなく、乾燥肌が慢性化している方は、 上述のような間違ったスキンケアはすぐに中止するようにしましょう。

それでも乾燥肌が改善しない場合は、正しいつもりで間違った方法をやり続けているか、何か別のところに原因がある可能性があります。

そのような場合は、早めに皮膚科を受診し、ドクターにアドバイスをもらうことをおすすめします。

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