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乾燥肌の予防と対策(2)洗顔

更新日:2016/11/17

この記事の監修ドクター

スキンケア大学参画ドクター先生

多くの方はもともと乾燥肌なのではなく、間違ったスキンケアで角質層を傷め、自ら乾燥肌になってしまうことが多いのをご存知でしょうか。

この記事では、スキンケアステップの中で、クレンジングの次に乾燥肌にとってリスクの高い洗顔対策について解説します。

そもそも乾燥肌とは?

乾燥肌(ドライスキン)は、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質などの減少により角質の水分含有量が低下している状態です。皮膚の水分は、発汗、不感蒸泄(ふかんじょうせつ:皮膚または呼気から蒸気として自然に失われる水分)で減少し、体の内側または大気中の水分により供給され、皮膚の保湿は皮脂、NMF(天然保湿因子量)、角質細胞間脂質によって保たれています。

乾燥肌の原因

皮脂量の低下

皮脂膜となるべき皮脂の分泌量が低下すると、ダイレクトに刺激が角質層に伝わりやすくなります。皮脂は皮脂腺から1日に約1~2g分泌されますが、環境や体質で変わります。皮脂の分泌を促す男性ホルモンが少ない小児や女性、老人は、皮脂量が少なくなります。

NMF(天然保湿因子)量の低下

角質細胞内に存在するNMFはアミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などからなり、水分を抱えこむ性質をもっています。このNMFによって細胞内の水分量は一定に保たれています。

角質細胞間脂質の減少

角質細胞をレンガにたとえると、レンガとレンガの間を埋めるセメントの役割を担っているのが角質細胞間脂質です。このセメントが不足すると、角質細胞は雨漏りしやすくなったも同然の状態に。これにより、バリア機能が低下します。

詳しい乾燥肌の原因については、『乾燥肌ってどんな肌? 乾燥肌の基礎知識』をご覧下さい。

乾燥肌の直接の原因となるNMF(天然保湿因子量)の低下、角質細胞間脂質の減少を防ぐことが、乾燥肌を改善する重要なポイントと言えます。

洗顔が乾燥肌に与える影響とは?

肌の水分保持力は、角質層の細胞間脂質が80%、NMF(天然保湿因子)が18%、皮脂が2%を担っているので、これらが流出すると肌の水分保持力は激減してしまいます。

クレンジングよりは低リスクですが、洗顔をすると、多かれ少なかれ肌を守るバリアの働きをする皮脂膜や角質層の細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)が洗い流されてしまいます。

間違った洗顔は肌の水分保持力を低下させる

以下のような洗顔は、脂膜や角質層の細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)をより多く洗い流してしまいます。

  • こすりすぎ・力の入れすぎ
  • 朝、洗顔剤や石けんを使ってしっかり洗顔する
  • 顔を洗う時のお湯の温度が高い
  • 顔を洗った後、タオルで顔をぬぐう(タオルで顔を押さえるのではなく、拭いてしまう)
  • 夜のクレンジングや洗顔で、徹底的に汚れやメイクを落としている

乾燥がひどい場合の洗顔対策

洗顔は基本的に夜のみにする

クレンジングや洗顔によって失われた細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)、皮脂は、約24時間かけて修復されます。特に、寝ている間にもっとも修復が進むと言われています。

朝に洗顔剤や石けんを使ってしっかり洗顔をしてしまうと、せっかく回復した細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、皮脂が再度洗い流されてしまい、無防備な肌で日中を過ごすことになり、より乾燥が進んでしまいます。

肌が乾燥気味で皮脂の分泌が少ない方は、朝は水またはぬるま湯ですすぐ程度にしましょう。

皮脂が多い人は「朝用」の洗顔方法を考える

夜だけ洗顔を行う方法のメリットは、肌の水分保持力が高まった状態をキープできることです。しかし、皮脂が比較的多い人にとっては、「酸化した皮脂を取り除けない」というデメリットもあります。

乾燥がそれほどひどくなく、皮脂の分泌が多い方や毛穴が気になる方は、朝は洗浄力が弱い洗顔剤や石けんを使い、Tゾーンなど皮脂が多い部分のみ軽く洗顔をすると、水分保持力の低下を最小限に抑えつつ、酸化した皮脂を落とすことができます。

とにかくやさしく、こすらないこと

角質層に物理的なダメージを与える「摩擦」は乾燥肌の最大の原因です。

肌の摩擦が起きやすい洗顔時には、次のようなことに気をつけましょう。

  • 石けんや洗顔剤はよく泡立て、なるべく指が肌に触れないように洗う
  • Tゾーンから洗い始め、乾燥しがちな頬や目元は最後に泡を乗せる程度に
  • なるべく短時間で終わらせる

上記はどれも基本的なことですが、意外ときちんと実行できていない人が多くいます。もう一度洗顔の方法を見直し、乾燥肌の最大の原因である「こすりすぎ」「洗いすぎ」が発生しないようにしましょう。

乾燥肌を改善するためには、バランスのよい食生活も重要です『乾燥肌の原因(2)食事・食生活・栄養』もご覧ください。

乾燥肌の予防とスキンケア対策は、『乾燥肌の予防と対策(1)クレンジング』『乾燥肌の予防と対策(3)保湿』などもご覧ください。

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