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乾燥肌の予防と対策(7)食べ物・食事(ビタミン/ミネラル)

更新日:2017.10.04
公開日:2013.12.22
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

近年、若い世代の乾燥肌が激増していると言われており、その背景には食生活の欧米化やダイエットブームがあると言われています。ここでは、乾燥肌の原因となる食事や食生活、食べ物のうち、ビタミンとミネラルについて解説します。

間違ったダイエットや偏食、欧米型の食生活を続けていると、食事や栄養面が原因となって乾燥肌になる場合があります。

今回は、不足すると乾燥肌の原因になりうる栄養素の中から、ミネラルとビタミンについて解説します。

お肌に重要なミネラル「亜鉛」

亜鉛は成人の身体には約2g程度含まれており、鉄の次に体内に多く存在する微量ミネラルです。

亜鉛は細胞分裂に深く関与しており、お肌や髪の毛、爪などの健康を維持するのに必要で、亜鉛が不足すると皮膚炎や湿疹などを引き起こしやすくなると言われています。当然、乾燥肌にもなりやすくなります。

ダイエット中の方やベジタリアンの方、お酒を頻繁に飲む方は、亜鉛を含む食べ物をより積極的に摂ると同時に、必要に応じてサプリメントで補うなど、不足しないような工夫が必要です。

亜鉛は、牡蠣やレバー、牛肉、たまご、チーズなどに多く含まれていますので、お肌と身体のために積極的に摂取するようにしましょう。

ビタミン類

ビタミンの重要性は既にご存じの方が多いかと思います。乾燥肌にとって特に重要なビタミンは以下の通りです。

(1)ビタミンA

レバー、 ウナギ、 緑黄色野菜、卵黄、バターなどに多く含まれ、皮膚や粘膜を正常な状態に保ちます。角質層のNMF(天然保湿因子)の生成を促す働きがあります。

普通に食生活を営んでいれば、それほど不足することはありませんが、単品ダイエットなどの間違ったダイエットをしている方や極端に偏食の方は不足が考えられますので、食生活を見直すようにしてください。

(2)ビタミンB群

お肌のターンオーバーを正常に保ち、不足するとターンオーバーが乱れます。ビタミンB群の中でも、お肌については特にビタミンB2とB6が関わっており、ニキビや肌荒れの治療に処方される場合があります。

ビタミンB群はあらゆる動物性、植物性の食品に含まれており、日本人が普通に食生活を営んでいれば、特に摂取量が不足することはないと言われています。

しかし、ストレス、アルコール、妊娠、授乳、加齢、炭水化物や甘いものの過食、激しい運動等はビタミンB群を大量に消費させてしまいます。心当たりのある方は、ビタミンB群を意識的に摂るようにしましょう。

(3)ビタミンE

お肌の血行を促進し、新陳代謝を活発にします。また、細胞膜の脂質に存在し、細胞膜を活性酸素から細胞を守る働きがあるといわれており、私たちの身体を形成している約60兆個の細胞全てにとって大切なビタミンです。

ビタミンEは、アーモンドやくるみなどのナッツ類、いくらやウナギ、イワシなどの魚介類、アボガドなどに多く含まれています。

ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、血液に溶けこんで全身に運ぶことができません。

そのため、小腸で体内に吸収された後、「リポタンパク質」と呼ばれるタンパク質の中に吸収されて全身に運ばれていきます。

摂取したタンパク質が不足していると、全身にビタミンEを運ぶことができなくなってしまいますので、ビタミンEと同時に、タンパク質も十分に摂取するようにしましょう。

(4)ビタミンC

脂溶性のビタミンEとは異なり、ビタミンCは水に溶けるため、血液によって全身に運ばれます。

全身に運ばれたビタミンCは、コラーゲンの生成を促進したり、体内の活性酸素を除去したり、酸化した細胞内のビタミンEを元に戻す作用があります。

そのため、ビタミンEと一緒に摂取することで相乗効果があります。

キウイフルーツやイチゴなどの果物の他、パプリカやパセリ、芽キャベツ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜にも多く含まれていますが、熱や空気中の酸素に弱く、調理や加工の工程で多くが失われてしまいます。ビタミンCを効率よく摂取するためには、以下のような工夫が必要です。

  • 生で食べることできるフルーツや野菜は、なるべく生で食べる
  • 生で食べるフルーツや野菜は食べる直前にカットする
  • 調理をする場合は、加熱はなるべく短時間にする
  • 煮物などはビタミンCが煮汁に流出するため、煮汁も一緒に食べる

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