器質性便秘とその症状とは?

更新日:2017/07/20 公開日:2013/12/26

便秘の種類・症状

便秘は大きく分けて機能性便秘と器質性便秘に分類することができます。器質性便秘は、放置すると命に関わる危険性があるものですから、症状と原因を学んでおきましょう。ドクター監修の記事で詳しく解説します。

器質性便秘とは

便秘は大きく分けると機能性便秘と器質性便秘に分類されます。「器質性便秘」は胃や腸、肛門などに疾患があり、それが原因で便秘になっている状態です。機能性便秘が生活習慣の改善で解消可能であるのに対し、器質性便秘は病院で診てもらわないと本質的な治療は望めません。重大な病気を患っている可能性もあるので、器質性便秘に該当するような症状が出た場合にはすぐに病院へ行くようにしましょう。

器質性便秘の症状

別の疾患が原因の器質性便秘は、以下のような症状が便秘とともに現れることが多いといわれています。

・吐き気、嘔吐、激しい腹痛

・血便や粘液が混じる

・何も心あたりがないのに急な発熱や便秘を生じる

便秘と共に上述のような症状が現れた場合は、自己判断で対処せず、すみやかに医師に相談するようにしてください。

器質性便秘の原因となる病気

(1)大腸がん

大腸がんはもともとは欧米人に多くみられた病気でしたが、食生活の欧米化で日本でも戦後に、急速に増加しました。厚生労働省の発表によると、大腸がんは平成15年に女性の死因の1位となり、その後もずっと女性の死因のトップとなっています。

大腸がんの症状としては、血便、残便感、便秘と下痢のくり返しなどがあげられます。早期は自覚症状がないため、定期的な検査で発見することが重要です。

(2)腹膜炎

腹膜炎は腹膜の炎症のことで、細菌感染による病気です。急性と慢性があり、器質性便秘の原因は急性腹膜炎です。急性腹膜炎は便秘とともに発熱、悪寒、嘔吐などの症状を併発し、腹部の痛む部分が次第に広がっていくのも特徴です。急性腹膜炎は虫垂炎や急性胆嚢炎など、他の病気との合併症として起こるケースがほとんどです。重篤な場合には死に至ることもあるので注意が必要です。

(3)腸閉塞

腸管が塞がってしまう病気のことで、イレウスとも呼ばれます。食べ物や消化液、ガスなどが腸から動けなくなり、溜まり続けることでさまざまな不具合が体に出ます。原因としては、過去に受けた手術の影響、がんによる組織変化、ヘルニアなどがあげられます。

当初は単なる便秘に思えるかもしれませんが、腸閉塞は急速な勢いで体に影響が出はじめますので、一刻も早く病院へ行き適切な処置を受けなければいけません。

(4)腸捻転

腸閉塞の一種で、腸がねじれたことで腸が詰まる病気です。症状・原因ともに腸閉塞と共通しています。やはりこちらも、一刻も早く適切な処置を受けないと命に関わる病気です。

(5)潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性の病気です。原因は不明で、国から難病指定を受けています。症状は最初のうちは便が次第にゆるくなります。やがて血便が出たり、腹痛が起きたり、下痢と便秘をくり返すようになります。

(6)子宮筋腫

子宮に硬いしこりができる婦人病です。30代女性で4~5人に1人、40代女性で3~4人に1人が罹患しているというデータがあるとおり、非常にポピュラーな病気だと言えます。しかしながら、原因はよくわかっていないのが実情で、早期発見を目指す以上の対策はありません。主な症状としては、月経量が増えたり、出血が止まらなくなるといったことが挙げられます。

また、出血量の多さから貧血が続くこともあります。筋腫の大きさや部位次第で症状も変わってくるため、違和感があったら子宮筋腫を疑うようにするとよいかもしれません。さらに、息切れや動悸といった更年期障害に似た症状もあるため、40代女性では自己診断してしまって発見が遅くなる場合もあります。

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