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ニキビの皮膚科での治療法と保険適用について

更新日:2017/11/02 公開日:2014/01/29

ニキビでの皮膚科受診率を国際的に比較すると、日本ではかなり受診率が低いのが現状です。そのため「ニキビを治すには洗顔をたくさんすることが必要」「チョコレートを食べるとニキビができる」など、間違った認識でニキビを悪化させてしまう人も少なくありません。

皮膚科でのニキビ治療は、重症・軽症にかかわらず、ニキビを早く治し、跡を残さないためには有効な手段です。今回は、ニキビで皮膚科治療を受けるメリットと治療の種類について、ドクター監修の記事で解説します。

ニキビの皮膚科治療のメリット

重症のニキビだけが、皮膚科での治療対象というわけではありません。白ニキビや黒ニキビなどの軽い症状でも、適切な治療やケアを受けることで症状の悪化を防ぎ、より早くニキビを治すことができます。

また、ドクターのアドバイスを受けることで、ニキビの根本的な原因である毛穴をつまらせる原因となる間違ったスキンケアや生活習慣、ホルモンの乱れなどを改善することができ、ニキビの再発リスクを低下させることもできます。

ニキビは皮膚の病気です。自己流のケアで悪化させたり、治ってもニキビ跡を残してしまうことがないよう、早めに皮膚科を受診しましょう。

ニキビの皮膚科での治療法:塗り薬(外用薬)

ニキビの治療で主となるのが、塗り薬による治療です。

抗生物質

赤ニキビ(炎症が発生しているニキビ)には、原因菌であるアクネ桿菌を殺菌する抗生物質が含まれた外用薬が処方されます。以下のようなものがニキビ用治療に広く使われています。

  • アクアチムクリーム/アクアチムローション(ニューキノロン系抗生物質)
  • ダラシンTゲル、ダラシンローション(リンコマイシン系抗生物質)

抗生物質以外の塗り薬

ニキビの根本的な原因は「毛穴がつまること」です。この毛穴のつまりを取り、またつまりにくくする治療薬として、以下のようなものがあります。

  • ディフェリンゲル(アパダレン)
  • ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)
  • デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン抗生剤)

これらの治療薬は、できてしまったニキビに対して効果があるのみならず、肉眼では見えない毛穴のつまり(微小面皰)や、角質層の過角化に対しても効果があります。

ニキビの皮膚科での治療法:飲み薬(服用薬)

ニキビの飲み薬としては、以下のようなものがよく処方されます。

抗生物質

ニキビの炎症が重度の場合、経口摂取で抗生物質を投与します。抗生物質には色々な種類がありますが、ニキビの治療に用いられる抗生物質は以下のようなものが一般的です。

  • ルリッド(マクロライド系抗生物質)
  • クラリス(マクロライド系抗生物質)
  • ミノマイシン(テトラサイクリン系抗生物質)

ビタミン剤

ビタミン不足は、ニキビの原因になります。治療の一環として、皮脂の分泌量を調節したり、皮膚や粘膜を健全に保つなどの働きをする以下のようなビタミン剤が処方される場合があります。

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC

保険適用されるニキビの治療法

皮膚科では、ニキビの治療として毛穴の中につまっている角質や皮脂などを取り除いたり、肌質の改善に繋げる処置が行われる場合があります。また、ニキビ治療の中でも保険が適用される治療法と自由診療となる治療法があります。ここでは、薬による治療以外で保険適用されるニキビ治療法を紹介します。

毛穴のつまりを取り除く治療

毛穴につまっている内容物や、目に見えない段階の小さな毛穴づまり(微小面皰)を取り除くことで、ニキビの悪化を防ぎ、できてしまったニキビを早く治します。

主な治療法は、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という治療です。面皰圧出は、ニキビの先端に針やレーザーで非常に小さな穴をあけ、専用の器具で毛穴につまっている内容物を押し出します。ニキビの中身を出すことから、自然治癒よりも早くニキビが治ります。

ニキビの内容物を押し出すという意味では、面皰圧出は自分でニキビをつぶすことと同じに思えるかもしれません。しかし、素人が自己流の方法でニキビをつぶすと、雑菌が入ったり、皮膚を大きく傷つけてしまったりして、かえって悪化するリスクがあります。そのため、皮膚科で処置をしてもらうのが得策と言えるでしょう。

その他の治療

重度の炎症が発生しているニキビ治療のため、患部に直接ステロイド剤を注射する治療が行われます。塗り薬と比較して患部の近くに薬を直接打ち込むことから、即効性を期待できるとされています。薬液が脂肪層に拡散すると脂肪萎縮を起こして凹むことがあるため、嚢腫状に大きくしこりのできたニキビのみに行うほうがよいとされる治療法です。

ニキビ治療における費用

ニキビ治療にかかる費用は、保険適用される治療か否かによって幅があります。それぞれの場合の費用について解説します。

保険適用されるニキビ治療

前述した保険適用されるニキビ治療を受けた場合、患者が負担する費用は全体の3割負担が基本です。ただし、そのほかに初診料や再診料も発生します。

保険適用されないニキビ治療

保険適用されない治療の場合、治療費は各クリニックによって異なりますが、多くは3000円から5000円程度です。診療を受ける際は、予約のときに初診料の目安を確認しておくとよいでしょう。

なお、保険適用されないニキビ治療の一例を以下にあげます。

  • トレチノインの塗り薬
  • ケミカルピーリング
  • イオン導入
  • レーザー照射治療
  • フォトフェイシャル(IPL)照射治療
  • ホルモン治療

レーザーは、アクネ桿菌の殺菌、上述の面皰圧出時にニキビにレーザーメスで穴を開ける、できてしまったニキビ跡のケアなどの目的で幅広く使われています。特に男性は、シェービングによる刺激がニキビの原因となっていることがあり、ひげを脱毛することでニキビが大幅に改善するケースがあります。フォトフェイシャル照射は、アクネ菌の殺菌、炎症後紅斑の改善、炎症後色素沈着の改善効果もあります。

また、ホルモン治療は、ストレスなどの影響で相対的に女性ホルモンの分泌量が減り、皮脂腺を刺激する男性ホルモンの働きが強まったときに適しています。

ニキビ治療中のケアについて

ニキビの根本的な原因は毛穴のつまりですが、毛穴をつまらせる要因は、間違ったスキンケアやストレス、食生活、ホルモンバランス、生活習慣、手で肌を触るくせまで、多種多様です。

できてしまったニキビを治療すると同時に、ニキビの発生につながる生活習慣の改善を行うことで、新たなニキビを増やさないようにしつつ、一度治ったニキビが再発しないよう努力することが重要です。

皮膚科でニキビを治療中でも、自宅でのスキンケアは重要です。間違ったスキンケアを行っていると肌状態が不安定になり、治療薬や施術の効果が発揮できないからです。

肌は、約4週間で生まれ変わります。新しい肌をすこやかに保つためにもスキンケアの基本を重視し、睡眠やストレス解消など生活習慣についても見直しを行いましょう。

スキンケア

毎日、正しい方法で洗顔し、保湿を行うことはスキンケアの基本です。メイクをしているときはクレンジング剤ですばやく落としてから、石けんや洗顔料をしっかり泡立て、やさしく洗いましょう。洗顔やすすぎの際は余分な皮脂まで落としてしまわないよう、熱いお湯ではなくぬるま湯を使ってください。また、髪の生え際やあごの下などは洗顔料が残りやすいので気をつけましょう。

洗顔後は、清潔なタオルを肌にやさしく押しあてながら水気を取り、化粧水や美容液、クリームなどで保湿を行ってください。

日常生活におけるケア

すでにできているニキビには、触らないことが大切です。指先だけでなく、顔にかかる髪の毛はまとめるなどし、常に清潔な寝具やタオルを使うよう心がけましょう。夜ふかしや睡眠不足、過剰なストレスも肌にはよくありません。特に睡眠は、肌の生まれ変わりに関係する「成長ホルモン」の分泌に関わっています。特に、入眠してすぐの深い眠りのときに成長ホルモンがもっとも分泌されるといわれており、深く眠るための環境を整えることが大切です。

毎日の食事は、ビタミンB群(卵や牛乳、レバー、肉など)を中心にバランスよく食べることが大切です。すでにできてしまったニキビ跡には、ビタミンCとビタミンEを一緒にとるのがよいでしょう。ビタミンCには抗酸化作用があり、ビタミンEには血行をよくし、傷の修復を促す作用があります。

アルコールの過剰摂取は皮脂腺を刺激することがあります。さらに、アルコールの分解の際に、肌の角化状態を整えるビタミンBを大量に消費してしまうことで、ニキビが増えやすくなります。また、タバコに含まれるニコチンはビタミンCを破壊し、コラーゲンの分解も進行させてしまうので、肌の老化を早めます。どちらも控えめにしておくとよいでしょう。

メイクのときの注意点

メイクは油分を多く含んでいる製品もあり、毛穴をつまらせる原因になることがあります。とはいえ、普段の生活ではどうしてもメイクをしなければいけないこともあるかと思います。外出するときは薄めのメイクを心がけ、帰宅したら早めに落としましょう。

クリニックによってはニキビの炎症を防ぐスキンケア製品やメーキャップ用品を取り扱っているところもあるので、そうした製品を活用するのもよいでしょう。

肌は紫外線から守るために、角質を厚くすることがあります。厚くなった角質は毛穴をつまらせ、ニキビを悪化させるおそれがあります。外出するときは、紫外線対策も忘れず行うようにしましょう。

まとめ

ニキビはセルフケアで自然治癒を待つものと考えがちです。しかし、炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビであっても、皮膚科で適切な治療を受けることで治癒が早くなったり、症状の悪化を防いだりすることができます。

皮膚科で行われるニキビ治療は、保険適用の治療と保険適用外の自由診療があります。保険適用の治療は患者が3割負担で治療を受けられますが、自由診療の治療法を選んだ場合、治療費は全額自己負担となります。しかし、保険適用の治療では選択できる治療法や薬は限られてきます。

治療法を選択する上では、患者自身が治療にどのような効果を求めるかも大切です。ひとまずニキビを減らしたいのか、ニキビのできにくい肌を目指したいのかなど、治療の目的も含めて医師と相談し、治療方針を決定することをおすすめします。

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