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皮膚科で行うニキビの注射治療 種類と効果

更新日:2017.08.07
公開日:2014.01.29
ドクター画像
この記事の監修者
銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子

ニキビに抗生物質などの薬剤を直接注入することで、より早く炎症を抑え、確実にニキビを治療できる注射治療。重症化したニキビの他、クレーター状のニキビ跡の改善に注射治療が行われる場合があります。ここではドクター監修の記事により、注射治療について詳しく説明しています。

重症のニキビの治療には、直接ニキビに抗生剤を注入する「注射治療」が行われます。ここでは、ニキビの注射治療や注意点などをご紹介します。

悪化したニキビに行う注射治療

ニキビの注射治療は、他のニキビ治療法に比べて即効性が高いのが特徴。そのため、基本的には、以下のような悪化したニキビに対して注射治療が行われます。

  • 激しい炎症が発生しているニキビ
  • しこりや線維化があるようなニキビ
  • クレーター状になってしまったニキビ跡

激しい炎症を放置すると、真皮がダメージを受け、コラーゲン組織が破壊されてしまいます。そうすると、炎症が治まった後に元の状態には戻らず、クレーター状のデコボコしたニキビ跡が残ります。注射治療は、このようなクレーター状のニキビ跡が残る可能性が高い、炎症が強いニキビに対して行われます。

ニキビの注射治療の種類と効果

注射治療には、以下のような薬剤が使われます。

ケナコルト(ステロイド剤)の効果

ステロイド剤の一種で、悪化したニキビやニキビ跡の治療のほか、花粉症や腱鞘炎、やけどの跡のケロイドの治療などにも使われます。激しい炎症が発生しているニキビでも、ケナコルドを注射すると、1日程度で炎症が治まり腫れが引きます。また、何度もニキビができていた箇所が固くしこりができてしまった場合にも、ケナコルト(ステロイド剤)を局所に注射することで改善に期待ができます。

プラセンタの効果

くりかえすニキビの治療法として、注目されているのが、皮膚科に直接プラセンタを注入する「プラセンタ注射」です。プラセンタが持つ抗酸化作用や細胞活性化作用が炎症を早く抑えます。また、元々は主にアンチエイジング目的の美容法として用いられてきたため、ニキビだけではなく総合的な美肌効果に期待ができます。

ヒアルロン酸の効果

クレーター状のニキビ跡を平らにするために用います。3~4回に分けて少しずつ注入すると陥没が目立ちにくくなります。

皮膚科で注射治療を受けるときの注意点

注射治療は患部に薬剤を注入するので、多くの場合、高い改善効果と即効性があります。しかし、その反面、逆の効果もダイレクトに出る危険性も含んでいます。特にケナコルト(ステロイド剤)の注射は、熟練した医師でなければ適切に治療を行うのが難しく、薬剤の量が多すぎると患部が陥没してしまうことがあります。また、炎症の度合いなど「注射を行うべきか」の見極めも難しく、ニキビの注射治療についての経験と知識が豊かな医師を選んで治療を受ける必要があります。

また、注射治療によって炎症を抑えることは、あくまでも対症療法であって、根本的なニキビの改善策ではありません。ニキビを完治させるためには、スキンケアや生活習慣の見直し、そのほかのニキビ悪化因子を取り除く努力や工夫が必要です。

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