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ニキビの皮膚科治療(9)黒ニキビの治療法

更新日:2016/12/13

鼻にできることが多い黒ニキビ。目立つ場所なので、鏡を見る度に憂うつになってしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、黒ニキビはまだ炎症を起こしていないニキビなので、早めのケアと治療で解消することができます。自己流のケアで悪化させる前に、きちんと皮膚科で治療を受け、黒ニキビのうちに撃退しましょう。ここでは、黒ニキビの皮膚科での治療についてドクター監修の記事で詳しく説明します。

黒ニキビを治療するには

特に鼻にできやすい、毛穴の黒いブツブツである「黒ニキビ」は、多くの人を悩ませ、憂うつにするニキビと言えます。一度できるとなかなか消えない黒ニキビの皮膚科での治療についてご説明します。

黒ニキビも白ニキビと同じように、炎症は起こしていないニキビ。基本的には、毛穴に詰まった角質や皮脂を取り除くことが治療の基本となりますが、それだけでは開いた毛穴に何度も詰まりが生じてしまうことがあります。

そのため、毛穴の詰まりを取り除くだけではなく、毛穴を詰まりにくくする対策を合わせて行う必要があります。

皮膚科での黒ニキビ治療(1)面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

皮膚科での黒ニキビ治療には、毛穴の中に詰まっている皮脂や古い角質を「面皰圧出器(アクネプッシャー)」という専用の器具を使って押し出す方法があります。

黒ニキビ自体の治療と、炎症を起こした赤ニキビへの悪化を防ぐ予防という、2つの効果があります。

面皰圧出はニキビの治療法として一般的に行われており、保険が適用できます。しかし、保険適用の場合は、一度に多くの黒ニキビの面皰圧出は受け付けられない場合が多く、5~6個程度までが一般的です。

※面皰圧出について詳しくは、『ニキビの皮膚科治療(4)圧出治療』をご覧ください。

皮膚科での黒ニキビ治療(2)開いた毛穴の上皮(じょうひ)化

黒ニキビの詰まりを面皰圧出で取り除いても、クレーター状にポッカリと毛穴が開いたまま塞がらないケースがあります。このような場合は、何度圧出しても開いた毛穴に角質や皮脂が詰まってしまうため、毛穴を基の状態に戻す対処が必要になります。

具体的には、CO2レーザーで開いた毛穴の皮膚を一旦削り、傷が治る時の「上皮化」によって毛穴の開きを改善します。

皮膚科での黒ニキビ治療(3)ケミカルピーリング

フルーツ酸を含んだ薬剤を皮膚に塗布し、余分な角質や毛穴の詰まりを除去または取り除きやすくします。

黒ニキビになる前の「微小面皰」(肉眼では見えない程度の小さな毛穴の詰まり)を取り除くことができ、次にできる黒ニキビを予防します。また、できてしまっている黒ニキビが赤ニキビ(炎症ニキビ)に悪化するのを防ぐ効果もあります。

※詳しくは『ニキビの皮膚科治療(7)ケミカルピーリング』をご覧ください。

皮膚科での黒ニキビ治療(4)外用薬の処方

1.ディフェリンゲル

皮膚科での黒ニキビ治療では、外用薬が処方されることもあります。ディフェリンゲルは、構造がレチノイン酸(トレチノイン)に似ているため、「レチノイド様作用」を持つニキビ治療薬です。

ディフェリンゲルは黒ニキビや白ニキビ、微小面皰に作用して詰まりを改善し、また、ニキビになっていない毛穴付近の角質の肥厚を抑制して新たに毛穴が詰まるのを防ぎます。

お肌が慣れるまでは表面の皮膚が粉っぽく皮がむけたり、赤みを帯びるなどの副作用がありますが、症状は軽度で、2週間ほどでお肌が慣れ、副作用が和らぎます。アトピー素因を持つ人や体質に合わない人には副作用が強い場合があるため、使い方など医師に相談するようにしましょう。

2.トレチノイン

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、以下のような効果があります。

  • ピーリング作用:古い角質を積極的に剥がします。
  • ターンオーバーの促進:表皮細胞の生まれ変わりを早めます。
  • 皮脂分泌の抑制:皮脂腺の働きを抑え、皮脂分泌の亢進を抑制します。

上記のような働きにより、できてしまったニキビを治療すると同時に、新たにニキビができるのを防ぎます。

ディフェリンゲルは保険が適用されますが、トレチノインは保険適用外です。

皮膚科で黒ニキビを治療する際の注意点

20代以上の女性の場合、皮脂の分泌が多すぎるのではなく、「過角化」が黒ニキビの原因となります。過角化は、過度なクレンジングや洗顔、ファンデーションを塗る時のパフの摩擦、寝不足、ストレスなど、様々なことが原因になります。

このような黒ニキビを発生させる要因を改善しなければ、クリニックで治療を受けても効果が出なかったり、一度治っても黒ニキビが再発してしまいます。

皮膚科で適切な治療を受けると同時に、スキンケアや生活を改善し、黒ニキビができにくく、治りやすいお肌になる努力を行うようにしましょう。

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