やけどは初めの適切な応急処置が肝心

更新日:2016/12/09 公開日:2014/04/30

物理・化学的皮膚障害

熱湯や炎に触れてしまいやけどをすると、本人だけでなく周囲の方も慌ててしまいがちです。しかしやけどは初めの適切な応急処置が肝心ですから、慌てて誤った処置をしないようにしっかり知識を身につけておきましょう。 ここではやけどの症状や特徴、適切な応急処置の方法について詳しく解説します。

やけど

やけどの種類

やけどの種類はその原因によって分類されます。熱湯や油、炎によるやけどは通常熱傷。化学薬品など強い酸によるやけどは化学熱傷。電流によるやけどは電気熱傷。放射線を浴びた時に生じるやけどは放射線熱傷。高温の煙などを吸った場合は気道熱傷。カイロなどに長時間触れることで起きるやけどは低温熱傷です。

やけどの深さ

1度熱傷

非常に軽度なやけどです。表皮がヒリヒリして赤くなります。日焼けもこの一種です。ほとんどの場合は自然治癒し、跡も残りません。色素沈着もありません。

浅達性2度熱傷

表皮基底層にまで損傷が及びます。強い痛みがあり、赤く腫れ、水ぶくれが生じます。治療後にしっかりケアをしないと、やけど跡が残る場合があります。

深達性2度熱傷

真皮深層まで損傷が及びます。浅達性同様に赤く腫れ水ぶくれができますが、痛みはあまりありません。しかし水ぶくれの下の皮膚が白く変色していきます。やけど跡が残りやすいのが特徴です。

3度熱傷

皮膚全ての層に損傷が及びます。感覚が失われるため痛みは感じません。水ぶくれもできず肌の表面が壊滅しています。やけど跡がハッキリ残り、赤く盛り上がってしまうこともあります。さらに機能障害も伴います。

適切な応急処置の方法

やけどは、その深さや範囲によって適切な応急処置の仕方が異なります。また重症であればあるほど適切な応急処置をしないと命に係わることになるので、しっかり理解しておきましょう。

軽症から中症の場合

ただちに冷たい水で冷やすことが大切です。水道水などの流水や洗面器に貯めた冷水に患部を当てて、痛みがなくなるまで冷やします。

もしも衣服の下をやけどした場合は無理に脱がさず、衣服の上からそのまま冷やすことが大切です。皮膚が衣服に貼りついていることがあるためです。患部が腫れることがあるので、腕時計やアクセサリーは直ちに外しましょう。

また水ぶくれができた場合は、気になっても潰してはいけません。痛みが治まるまで冷やしたら、清潔なガーゼを患部に当ててクリニックを受診しましょう。その前に自己判断で軟膏や消毒薬を使用してはいけません。

重症の場合

広範囲に及ぶやけどや深いやけどの場合は、命に係わることがあるので直ちに119番通報をします。煙を吸い込んだ気道熱傷の場合も同様です。

大きなやけどを負った場合は清潔なタオル、もしくはシーツなどの布で覆って水を掛けます。衣服は無理に脱がしてはいけません。重症の場合は、決して水で冷やす以外の処置をしてはいけません。絶対に薬は使用しないようにしましょう。あとは到着した救急隊員の処置に任せます。

応急処置はその後の治療ややけど跡も大きく左右しますので、いざという時に迅速に対処できるよう、正しい方法を身につけておきましょう。

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