化学熱傷に大切な応急処置と治療方法

更新日:2016/12/09

物理・化学的皮膚障害

熱傷(やけど)は誰もが1度は患ったことがあるでしょう。一般的な熱傷は熱湯や炎、熱を帯びた物体に触れ、高温によって皮膚が外的障害を受けます。その一方で化学熱傷は、酸やアルカリなどの刺激の強い化学物質に触れることで皮膚に障害が生じます。化学熱傷は一般的な熱傷よりも皮膚の損傷が重くなる傾向にあります。ここでは化学熱傷の症状や原因、治療法や大切な応急処置について詳しく解説します。

化学物質

化学熱傷とは

通常の熱傷(やけど)は、熱湯や炎など高温なものが皮膚に接触することで障害を受けます。一方、化学熱傷は酸やアルカリといった刺激が強い化学物質に皮膚が触れることで障害を受けます。

通常の熱傷に比べると、化学熱傷の方が極めて損傷が大きくなる傾向にあります。また酸よりもアルカリ物質の方がより深い部分まで損傷が及びます。

化学熱傷の原因

化学熱傷は薬品などの原料である化学物質が皮膚に接触し、損傷を起こします。刺激が強い化学物質であれば使用する際に注意できますが、なかには単体ではなく複数の化学物質が混ざり合って刺激が増し有毒化する場合もあるので油断できません。

有毒でない化学物質でも混ざり合うことで害を及ぼすので、吸い込んだり触れたりすれば損傷の原因となります。化学熱傷を患う多くの場合は、有毒な化学物質を扱う業務に従事している方に多くみられます。

化学熱傷の症状

化学熱傷と一言で言っても、誘因となった化学物質により症状や経過が異なります。さらに化学物質の成分濃度や触れていた時間によっても、大きな差が生じます。化学物質に触れた部分の皮膚が赤く腫れあがり、水ぶくれが生じて皮がむけます。

また症状が重い場合には、壊死や潰瘍を起こすことがあります。化学損傷は深い部分まで損傷が及ぶ場合が多いので注意が必要です。

化学熱傷の検査や診断

化学熱傷は症状に応じた検査を行います。化学物質との接触時間や原因、範囲や深さ、重症度を観察しながら、同時に処置を行います。また熱傷は損傷してから治療に至るまでの時間で経過に大きな差を生じます。場合によっては感覚障害も引き起こすので、針による物理的検査や、採血、採尿なども行う場合があります。

化学熱傷の治療法と応急処置

化学熱傷の治療は、一概に何を行うということは言えません。なぜなら重症度や緊急度など、様々な観点から治療法が大きく異なるためです。

ですが熱傷は適切な応急処置を行うかどうかで、その後に大きな差が生まれます。万が一有毒な化学物質に触れてしまったら清潔な布で拭き取り、流水で洗い流すことが肝要です。しかし原因の化学物質が生石灰の場合は、水で洗い流してはいけません。生石灰は水と反応して発熱します。時に症状を和らげようと酸やアルカリを中和させようとしますが、中和剤はかえって損傷を酷くさせることがあるので使用しないでください。

応急処置をした後は、必ず専門のドクターに診断してもらい適切な治療を行いましょう。また広範囲や深部にまで及んでいる場合は救急搬送して治療を行わなければなりません。

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科

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