金属アレルギーの原因と対処法

更新日:2017/10/26 公開日:2014/04/30

湿疹・皮膚炎

金属アレルギーは、かゆみなどが生じてとてもつらいもの。アクセサリーをつけられないといった悩みの原因になります。ドクター監修の記事のもと、金属アレルギーの原因や症状などについて詳しく解説します。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

金属アレルギーの原因

金属アレルギーは、接触皮膚炎の一種です。金属製のアクセサリー、コイン、時計などを身につけているうちに、金属に対するアレルギー反応が出てくるというものです。金属の成分に触れることで、この金属を異物と認識した体内の免疫システムの反応により、かぶれやかゆみなどの症状を起こします[1][2]。

男性に比べて女性は、アクセサリーなどの金属を身につける頻度や時間が比較的多くなる傾向にあるため、より身近であるといえるでしょう。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーは接触した場所で起こるだけではなく、全身に影響が及ぶ場合もあります。

アレルギー性接触皮膚炎

ネックレスやピアスなどが直接皮膚に触れることで、かぶれの症状が起こります。原因は、金属に接触することで、体内の免疫の仕組みが反応することです。かゆみや発疹などのかぶれが続いて起こります[1][2]。

全身型金属アレルギー

全身型金属アレルギーは、金属が食品や歯科金属のほか、薬や注射などのきっかけで体内に取り込まれ、アレルギー反応が全身で起きるものです。[2][3]。接触した場所に限らず、全身にかゆみが起こります。

金属アレルギーを発症しやすい金属

金属アレルギーを起こしやすい金属には、ニッケル、コバルト、クロム、水銀などがあります。特にニッケルは硬貨やピアス、ネックレスなどの金具に使われていて、日常で触れる機会が多い金属です。そのため金属アレルギーの症状を引き起こすケースが多く、問題となりやすいと考えられます。

金属アレルギーの予防

金属アレルギーの症状が一度出てしまった場合は予防策として、金属パッチテストを行ない、どの金属がアレルギー反応を起こすかどうか調べる方法を取ります。ピアスやネックレス、また歯科医で歯科金属を使用する場合、パッチテストの検査から、アレルギーを起こしやすい金属を除外することで、皮膚トラブルを少なくできます。金属アレルギーがある場合には、体に合わないアクセサリーは付けないようにすることが大切です。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 353
  2. [2]日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会. 日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン. 日本皮膚科学会雑誌 2009; 119(9): 1757-1793
  3. [3]DermNet NZ. "Systemic contact dermatitis" New Zealand Dermatological Society https://www.dermnetnz.org/topics/systemic-contact-dermatitis/ (参照2017-10-16)
  4. [4]DermNet NZ. "Contact dermatitis" New Zealand Dermatological Society https://www.dermnetnz.org/topics/contact-dermatitis/ (参照2017-10-16)

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