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クレーター状のニキビ跡 メカニズムとセルフケア、皮膚科での治療とは

更新日:2016/12/09

激しいニキビの炎症が治まると、デコボコしたニキビ跡が残ることがあります。これは表皮だけでなく、肌の再生に関わる真皮にまでダメージが及んでしまった証。正常な部分と真皮が傷つけられた患部とで、新陳代謝が均一に行えなくなるために起こります。

“クレーター”とは

クレーター状のニキビ跡は、炎症を伴うニキビにより皮膚組織が破壊されて真皮層や皮下組織が傷つくことが原因です。炎症が治まった際の皮膚組織が収縮する時に、表面が陥没してクレーター状になってしまうのです。

クレーターにはいくつかタイプがあるので、以下にそれを示します。

クレーターの種類

クレーターはダメージを受けた範囲や深さによって、いくつかの種類に分けられます。

(1)アイスピックタイプ

アイスピックで突き刺したような、先細り状のクレーター。開口部は2mm程度と狭いものの、真皮よりも深部まで達しているのが特徴です。

(2)ローリングタイプ

ニキビ跡の開口部が4mm以上あり、皿のように緩やかな陥没が見られるタイプです。

(3)ボックスタイプ

円形状のニキビ跡の底が平に凹んだもの。クレーターの深さには、浅いものから深いものまでいろんなバリエーションがあります。

クレーターができるメカニズム

私たちの肌は表側から表皮、真皮、皮下組織の3層から成ります。肌の弾力やハリを支える、表皮の下にある真皮層は表皮のようにターンオーバーが行われないため毛包下層にまで炎症が及ぶと線維化という現象が起き、周囲がしこりのような状態になります。

真皮層にできるニキビ跡は皮膚科学的には微小瘢痕と呼ばれており、炎症によって皮膚の真皮層が破壊されるとクレーター状になったり、血管がダメージを受けて血液が周辺組織に流出して発生すると赤黒い色素沈着などが起きます。また、さらに表皮と真皮を内側から支える皮下組織にまでニキビの炎症が到達し炎症を与えると、かなり高い確率でクレーター状のニキビ跡やしこり状のニキビ跡ができてしまいます。

クレーターニキビ跡のセルフケア

ニキビ跡がクレーター状の場合、セルフケアで改善できるものはかなり限られます。まずは以下の点に気をつけながら、肌の新陳代謝を促してみましょう。

・肌を清潔に保ち、紫外線対策をきちんと続ける。

・規則正しい生活リズムで、快眠を心掛ける。

・タンパク質やビタミン類など、肌の再生に必要な栄養素を摂取する。

ホームピーリング

ホームピーリング剤には「スクラブ(ゴマージュ)系」と「フルーツ酸(AHA)系」のふたつがあります。スクラブ系は、細かい粒子によって角質を落とします。皮膚は、こするなどの物理作用によって色素沈着などを起こすことがありますし、こすることでニキビをつぶしてしまい悪化させることもあります。そのため、おすすめなのは「フルーツ酸(AHA)系」のホームピーリング剤です。

ピーリングをする際のコツは、ピーリング剤が顔に乗っている状態を2~3分間保つことです。その間に古い角質が溶けるからです。ピーリング剤の泡を顔全体に広げた状態でシャンプーをしてしまい、シャンプーをすすぐときにピーリング剤の泡も同時に流すのも一つの方法です。

また、酸性のピーリング成分(主にグリコール酸やAHA、サリチル酸などのBHA)を含むピーリング化粧水も古い角質層を取り除いてターンオーバーを促進するため、赤みや浅いクレーターのニキビ跡の改善が期待できます。

皮膚科専門医でなされる治療方法とは

一方、クレーター跡を目に見えて改善させるには、皮膚科専門医による診断と治療が必要です。では、皮膚科ではどのような治療が行われるのでしょうか。

主な治療法をいくつか紹介します。

(1)フラクショナルレーザー

レーザーで肌に無数の小さな穴を点状に開けて、細胞の入れ替えを行う方法です。無数の穴が空いた肌は数日で剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わります。

またレーザーの熱で活性化された真皮はコラーゲンを生成するので、くぼみを盛り上げる効果も期待できます。

1回の治療で5~15%の肌を入れ替えるので、複数回の照射が必要です。ダウンタイムが7~10日ほどあり、しばらくはかさぶたができています。

(2)炭酸ガスレーザー

肌表面の水分にレーザーを照射して患部を除去します。血液が瞬時に凝固するため出血はほとんどなく、クレーターの角を削りとって表面をならすことができます。フラクショナルレーザーと異なり、医師の技術が必要となるので十分なカウンセリングを受診し、納得してから施術を受けましょう。

治療直後はかさぶた状になることがあるため、アフターケアが必要です。

(3)クールタッチレーザー

レーザーの照射と同時に、痛みを軽減する冷却ガスを噴射するレーザー治療です。

レーザーの熱が真皮を刺激することで、肌を内側から盛り上げます。それと同時に冷却ガスで表面温度を保つので、凹みを盛り上げる効果も期待できます。かさぶたが残らないので、アフターケアが不要であることが大きなメリットです。

(4)FGF治療

線維芽細胞増殖因子(FGF)をクレーター部分に直接注射し、細胞を増殖させる方法です。複数回の注入を繰り返せば効果が永続的に続き副作用も少ないという画期的な方法ですが、その分高価な治療法です。

(5)カーボンピーリング

微粒子のカーボンを肌に塗り、赤外線レーザーを照射して行うレーザーピーリングの1種です。

赤外線は黒色に反応する性質があるため、カーボンに反応することで古い角質が除去されます。レーザーの熱が真皮に達して、コラーゲンを生成する効果があります。前述の施術と比較すると、浅く微小な瘢痕部位にしか効果がありません。

(6)イオン導入

肌に塗ったビタミンC誘導体やプラセンタエキスなどの有効成分を微かな電流を流すことでイオン化させ、肌の深部まで効率的に浸透させます。ターンオーバーの促進やコラーゲンを生成することで、クレーターを少しずつ改善していきます。

(7)ダーマローラー

極細の医療用ステンレス針の付いたローラーで真皮まで無数の小さな傷を付けて肌に炎症を起こし、傷を治そうとする創傷治癒力を利用する方法です。コラーゲンが増えて肌を内側から持ち上げてくれるので、凹凸に効果的です。

治療方法を選ぶ際の注意点

クレーターは大きさや深さによって、色々な治療方法があります。保険適応ではありませんので、クリニックごとで料金が異なります。効果や費用だけでなく、腫れがひいたり、かさぶたが取れるまでのダウンタイムやアフターケアに必要な期間も考慮し、自分の生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

まずは信頼できるドクターとしっかり相談しましょう。

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