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ケロイド状のニキビ跡の原因と治療方法

更新日:2017/10/19 公開日:2014/05/01

ニキビの炎症が治った後、患部が赤みや褐色を帯びたままやけど痕のように盛り上がり、光沢を帯びたケロイドになることがあります。

これは何度も同じ場所で重いニキビの炎症が起きることで、表皮や真皮だけでなく、毛穴が完全に崩壊するほどの深部にまでダメージが至った場合に起こります。正常に再生されなかったコラーゲン組織が折り重なってしまい、その部分が隆起するために起こるのです。

ニキビ跡の種類とケロイド状ニキビ跡の症状

おでこや顎(あご)、フェイスラインだけでなく、首や胸、背中などもにできるニキビ。炎症や腫れ、痛みをともなうニキビのなかには、ニキビ跡が残ってしまうものがあります。ニキビ跡には、以下のようにいくつかの種類があり、なかでもやけど跡のようにケロイド状に残ったニキビ跡はもっとも深刻な症状です。

  • 肌に赤みの残ったニキビ跡
  • メラニンが大量発生し、色素沈着を起こしたニキビ跡
  • 皮膚組織が破壊され、クレーター状になったニキビ跡
  • 肌表面が硬化し、しこり状になったニキビ跡
  • 赤みや褐色の光沢を帯びたケロイド状のニキビ跡

さらにケロイドのニキビ跡には、真性のものと肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)の2種類があります。

真性のケロイド

進行はゆるやかですが、徐々に傷の範囲を超えて拡大していくのがケロイドの特徴です。顔だけでなく胸元や上腕部、背中などにできやすく、赤みが強いうえに痛みやかゆみを伴います。

本人が気づかないほど小さな傷から真性のケロイドになる場合もあり、主に遺伝的要素によるものが大きいです。白人に少なく黒人に多い傾向があり、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、喘息などアレルギー性疾患のある家系において発生率が高いといわれています。

肥厚性のケロイド

ケロイドの多くは肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)です。これは、肌を再生するための組織が過剰に生成されて盛り上がったものです。ケロイドの大きさは傷の範囲内に限られています。そのままにしておいても、数年経つと自然に白っぽく平らになっていくという特徴があります。

ケロイド状になるニキビ跡の原因

ケロイド状になるニキビ跡には2タイプあります。厳密には、ケロイドというのは、1種類で皮膚組織の過形成を指し、正常な皮膚との境目がはっきりしていて、盛り上がっている部分を指します。この盛り上がりは、皮膚組織が本来の弾力を失った状態で更に過形成されたものです。

色は赤、赤紫、やや褐色、褐色、常色とさまざまにあります。痛みはほとんどありませんが、ときに横からつまむと痛みを感じることがあります。

一般的に、ニキビの後にともなうケロイドとは、ほとんどが上記のような本当のケロイドではなく、ニキビの凹んだ跡の事ではないかと考えられます。どちらも、皮膚組織の深い部分(基底層を超えた深い部分)にまで炎症が達していて、潰したり怪我をしたりして、皮膚の部分欠損をきたした場合にその部分を補おうとして形成されます。

その際,基底層を超えて皮膚が浸食されると凹んだ跡になったり、ケロイド体質の場合は過形成を生じてしまいます。

ケロイド状のニキビ跡の治療方法

ケロイドになったニキビ跡をセルフケアで治すのは、残念ながらほぼ不可能です。ニキビ跡のストレスから、できるだけ早く解放されるためにも、皮膚科専門医で治療を受けることをおすすめします。

いわゆるニキビ跡の凹みに関しては、ヒアルロン酸の注入や光療法をして元に戻すことを目指します。レーザーに関しては、凹みには効果がなく、ケロイド体質の場合には、さらにケロイドを作ってしまう恐れがあります。

隆起性のケロイドに関しては、圧迫療法、注射療法やテープ、軟膏での治療方法などがあります。

ケロイドや肥厚性瘢痕の治療方法

ケロイドになったニキビ跡をセルフケアで治すのは、残念ながらほぼ不可能です。ニキビ跡のストレスから、できるだけ早く解放されるためにも、皮膚科専門医で治療を受けることをおすすめします。ケロイドと肥厚性瘢痕、いずれも治療法は共通ですが、ケロイドの場合は症状が一時的に改善しても、その後、増悪したり、再発したりするおそれもあります。

以下に、皮膚科での治療方法をいくつかご紹介します。治療法には薬を使うものや注射、レーザー治療、外科手術などがあり、レーザー治療を除くほとんどの治療は保険適応となっています。

内服薬

ケロイドの治療には、飲み薬として抗アレルギー剤のリザベンが処方されるのが一般的です。保険適応の治療薬であり、色みと痛み、かゆみを改善します。ただし炎症後初期の段階で開始しないと反応が乏しいため、早めに医師に相談することが大切です。

塗り薬や被覆材の処方

ステロイド系の軟膏やテープ(ドレニゾンテープ)で炎症を抑えたり、ヘパリン類似物質(製品名ではヒルドイドなど)が配合された保湿剤で血行を促進し、血液の凝固を防ぎます。またシリコンゲルシートを患部に貼り付けることで痛みやかゆみを軽減し、隆起を抑えることもできます。

圧迫療法

包帯やスポンジなどの柔らかい素材で患部を圧迫する治療方法です。単純な方法ながら、盛り上がりを軽減させるために有効です。

ステロイドの注射

ケロイド状の盛り上がりに直接ステロイドを局所注射することで膨らみを扁平化し、赤みを軽減することができます。軟膏やテープによるステロイド治療に比べて効果は高めですが、定期的に注射する必要があり、痛みがともないます。光沢は改善されません。

レーザー照射

レーザーで患部を少しずつ小さくしたうえで他のレーザーで赤みを取り除くなど、患部の様子を見ながら複数のレーザーを使って治療します。

外科手術

ケロイドの中心をくり抜くように切除し、周囲の正常な皮膚を縫い合わせる手術です。ケロイドの再発を防ぐため、他の治療方法と併用して行われるのが一般的です。

ニキビの炎症を起こさないためのセルフケア

ケロイド状ニキビ跡の原因であるニキビの炎症を起きにくくするには、生活習慣の改善が必要です。ニキビ跡に悩まされないためにも、ニキビができにくい体質を目指しましょう。

食生活の見直し

肌を健康に保つには、常にターンオーバーできるようにしてあげなければなりません。そのために必要な栄養素を、しっかり摂取しましょう。

  • タンパク質を欠かさず摂る
  • 細胞膜の主成分であるオメガ3脂肪酸などの良質な資質を、しっかり摂取する
  • 亜鉛やビタミン類などのミネラルをしっかり摂る
  • 加工食品やファストフード、アルコールはビタミンやミネラルを壊してしまうので、極力控えるようにする

軽い運動

身体に負担をかけすぎない軽い運動は、肌によいだけでなくストレス解消にも繋がります。少し早起きしてひと駅分歩くなど、無理のない範囲でチャレンジしましょう。

良質な睡眠

肌のターンオーバーは、眠りについた直後の3時間に1番活発になります。これは、成長ホルモンが分泌されるからです。睡眠不足が肌の大敵といわれるのは、これが理由です。

成長ホルモンの分泌を促進するためにも、以下の点に注意しましょう。

  • 血糖が下がっている状態で眠りにつけるように、就寝の2時間前までには食事を済ませる
  • 寝る前に食事をしてしまった時は、軽く身体を動かして血糖値を下げるようにする
  • 寝る1時間前に入浴して身体を温め、寝る直前には体温が戻るようにする
  • 寝る前にパソコンやスマートフォンの光を見ないようにする

ケロイド状のニキビ跡治療の心構え

ケロイド状のニキビ跡や、肥厚性瘢痕を治療するには長い期間がかかります。治らないと諦めないで、じっくりと取り組みましょう。まずは、自分がどのタイプのケロイド状のニキビ跡かをしっかり診断してくれる専門医を受診しましょう。外科的な手術が必要な場合は、形成外科専門医に相談しましょう。

まとめ

ニキビが炎症を起こしたために発生するニキビ跡のなかでも、一番深刻な症状がケロイド状のニキビ跡です。ケロイド状ニキビ跡には遺伝的要素が大きくかかわっている「真性のケロイド」と、ケロイドと似た症状を持つ「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」があります。

病院における治療は飲み薬や塗り薬、注射、外科手術などさまざまな方法があり、その多くが保険適応となっていますので、早めに治療を受けることをおすすめします。また、顔や首元、胸などにニキビ跡をつくらないためにも、普段から「食生活の見直し」や「軽い運動」「良質な睡眠」などを心がけましょう。

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