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透明感のある美肌を保つ方法とスキンケア

更新日:2017.10.17
公開日:2014.05.01
ドクター画像
この記事の監修者
銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子

透明感のある美しい肌はできるだけキープしたいもの。美肌をメイクで作り出す方法もありますが、できれば化粧品に頼らず、化粧水などの保湿ケアや食べ物で育てたいものです。美肌を育てる方法について、ドクター監修のもと解説します。

美肌を保つための方法で、以下のような間違いをしていませんか。

  • メイク前の紫外線対策は夏だけ
  • 化粧水はつけるけど、肌がベタつくので乳液やクリームはつけない
  • 甘い食べ物が多め
  • 入浴はいつもシャワーでさっとすませる

肌の透明感を出すためには、上記のような習慣はあまり好ましくありません。透明感のある肌とは、どのような状態で、関わってくるのはどのような生活習慣なのか詳しく見てみましょう。

透明感のある肌とは

以前は明確な定義がなかった「透明感のある肌」ですが、日本化粧品工業連合会効能効果専門委員会によって、「透明感」がある肌とは、皮膚が透き通ったように見える肌のことを指すという定義が、2000年2月に提唱されました。また、肌の透明感には、血行が関係しているとされています。

透明感のある肌と血液の関係

かつて、肌の透明感は、主に表皮の最外層を覆う角層のキメなどが問題だと考えられていましたが、最近では真皮の状態や血行も影響するということがわかってきました。透明感は、角層の水分量が十分で、角層が光をふんわりと反射することによって作られます。キメが乱れていたり角質層が厚くなったりすると、光の反射が乱れて影になり、くすんだ印象になります。また、表皮のメラニン量や真皮のコラーゲンの状態などの色調も透明感に影響します。

血行のよさが大切なのはなぜ?

肌にとって血行がよい状態が大切な理由は、肌を育む栄養や酸素を血液が運ぶためです。また、血行のよい肌は赤みがあり、ほのかなバラ色に見えるのに対し、血行の悪い肌はくすんで見えます。

身体が冷えたり、寝不足が続いたりすると、血液の流れが滞り、肌はくすんだ印象になります。入浴時やお風呂あがりのマッサージ、マッサージクリームや美顔器を使ったマッサージなどをとり入れて、血液の流れをスムーズにしてあげましょう。

肌の透明感を出すメイク用品の選び方

本来、肌の透明感は肌自体に出るものです。しかし、肌の透明感を損なわず、さらに際立たせるためにはメイク用品の選び方も大切です。主なポイントは以下の2つです。

  • 紫外線対策
  • 毛穴をカバーできるファンデーション

それぞれ、肌の透明感にどう影響するのか、どのようなメイク用品を選ぶとよいのか解説します。

紫外線対策
透明感のある肌の反対の状態として、肌の「くすみ」があげられます。肌のくすみが起こる要因としてあげられているのが、メラニンの沈着です。メラニンの沈着が起きる要因はさまざまですが、紫外線による影響が考えられます。紫外線は1年中降り注いでいるため、メイクアイテムも紫外線対策ができるものを1年中使用するとよいでしょう。
毛穴をカバーできるファンデーション
皮膚表面の凹凸も、肌の透明感を損なう要素とされています。毛穴をカバーして、肌の凹凸をなめらかに見せやすいのは、リキッドファンデーションやクリームファンデーションです。肌が敏感な方やリキッドファンデーションが合わない方は、ファンデーションはパウダリーを選び、化粧下地でカバー力の高いものを選びましょう。

美肌を保つスキンケアとは

肌の透明感を出すには、角層の状態が大切です。角層とは、層構造になっている皮膚の一番表面の部分を指します。この角層がどのような状態になっていると透明感のある美しい肌につながるのかを説明し、必要なスキンケアのポイントをご紹介します。

角層の状態

角質層は厚すぎても、薄すぎても肌にとってよくありません。薄すぎる角質層は外部からの刺激に弱く、炎症などの肌トラブルが起こりやすくなり、結果としてくすみを引き起こします。

逆に、厚すぎる角層も、光を通さず、真皮を流れる血液の赤みも見えにくくなって、くすんだ印象になります。ターンオーバーを整え、角層のキメを整えることが大切です。

スキンケアで心がけたいポイント

健康な状態の角層は、角質細胞と細胞の間に存在する細胞間脂質が十分にあり、水分を挟みながら細胞同士を接着し、適度な水分量があり、バリア機能が十分働いています。この状態を維持するためには、古い角質を適度に洗い落とし、水分・油分をバランスよく補うスキンケアがポイントになります。乾燥肌の方はもちろん、脂性肌の方も、実は肌が乾燥していたというケースが多くあります。化粧水や乳液、クリームで水分や油分を肌に与え、保湿をしっかり心がけましょう。

透明感のある肌を育てる食生活・生活習慣

透明感のある肌を育てるうえで、食生活や生活習慣を整えて体を内側からきれいにすることも大切です。

食生活でとり入れたい食べ物

人間の身体は、食べたもので作られています。体内環境をきれいに整えてしっかり栄養を吸収できる環境にし、栄養を積極的にとっていくことで、美しい肌が作られています。特に、意識してとりたいのが、肌をつくるうえで欠かせない良質な「タンパク質」、細胞を傷つける活性酸素の除去効果で若返りのビタミンともいわれる「ビタミンA・C・E」、肌の再生を促す効果が期待できる「ビタミンB6」です。

文部科学省の発表によると、ビタミンAはうなぎや鶏レバー、緑黄色野菜に、ビタミンCは、果物や野菜に、ビタミンEは、アーモンドやイクラ、かぼちゃ、アボカドなどに多く含まれています。また、ビタミンB6は、まぐろやビーフジャーキー、鶏のむね肉などに多く含まれています。納豆にはビタミンB6、ビタミンEが含まれており、良質なタンパク質といえます。

そのほか、トマトに多く含まれるリコピンには、ビタミンEの100倍以上ともいわれるすぐれた抗酸化力があるといわれています。肌を支えるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCも多く含まれているので、積極的にとり入れるとよいでしょう。

食べ方のポイント

ダイエットなどでもよくいわれることですが、食事はよく噛んで食べることが大切です。これは、噛むことで食べ物が小さく砕かれ、腸で吸収されるときの負担が軽減されるためです。腸の疲れは肌にも直結するので、しっかり噛んでから飲み込むことを心がけましょう。

また、食事のはじめに生野菜や海藻類を食べることで、肌の糖化を防ぐ作用が期待できるといわれています。

糖化

最近、話題になっているのが、肌の糖化による黄ぐすみ。糖化とは、過剰な糖とタンパク質の結合による現象で、これによって「AGEs(advanced glycation end products:終末糖化合物)」が作られます。真皮で糖化が起こるとコラーゲンなどの線維が硬くなり、薄茶色から黄色に変色するといった変化が起こります。

また、糖化は肌だけの問題でなく、体全体で起こる老化や病気の原因となります。糖化は急激な血糖上昇により促進されるため、食事の内容と食べる順番に注意が必要です。炭水化物のほか、清涼飲料水やお菓子などのとりすぎを避ける、食事の際は野菜や海藻を先に食べるといった注意や工夫を心がけましょう。

肌の透明感を出すためによい生活習慣

ここまで、メイク用品の選び方、スキンケア、食事の観点から透明感のある肌を目指すのに大切なポイントをご紹介しました。最後に、そのほかの全体的な生活習慣について見ていきましょう。

湯船につかる

透明感のある美肌のためには、シャワーを浴びるだけより湯船につかることがおすすめです。38~40℃程度のお湯にしっかりつかることを心がけましょう。

質のよい睡眠

質のよい睡眠も、透明感のある美肌には大切です。パソコンやスマートフォン、テレビなどは光の刺激によって脳が興奮状態になり、質のよい睡眠の妨げになるといわれています。睡眠の1時間前からはこれらを控え、ゆったりと過ごしましょう。

適度な運動をとり入れる

ストレッチには血行をよくする効果が見込まれます。また、ウォーキングや自転車などの有酸素運動をとり入れることで、心肺機能が高まって栄養が吸収されやすくなるとともに、老廃物もスムーズに排出されやすくなるでしょう。ダンベル運動などの筋トレも、成長ホルモンの分泌によってコラーゲンの生成を活発にしてくれるなどの効果が期待できます。

美肌は、毎日の積み重ねで育まれていくものです。肌によい習慣を日ごろからとり入れ、透明感のある素肌を手に入れましょう。

まとめ

透明感のある美肌を育てるには、以下のポイントをおさえることが効果的と考えられます。

  • 血行をよくすること
  • 紫外線対策を怠らないこと
  • 正しい方法でスキンケアを行うこと
  • 肌づくりに欠かせない良質な栄養をしっかりとること
  • 質のよい睡眠をとること
  • 適度に有酸素運動を行うこと

毎日の小さな習慣の積み重ねが、肌の透明感を出すことにつながります。通勤や通学のときにウォーキングの時間を取れないか、スキンケア方法が今の自分の肌に合っているかなど、日ごろの習慣を見直し、美肌によい習慣を積み重ねていきましょう。

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