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美白注射・点滴の美容効果と副作用

更新日:2017.11.07
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
シロノクリニック恵比寿 副院長 中川桂

美白を目的としてクリニックで行う「注射」や「点滴」にはどのような成分があり、どのような効果があるのか、ドクター監修の記事でお伝えします。美白注射や点滴の成分や注意点、副作用の心配についても詳しく解説します。

シミやくすみを改善する美白ケアには、化粧品や飲み薬、サプリメントなどのほか注射や点滴を行う方法があります。即効性・持続性があり、クチコミや芸能人のブログなどでも話題の美白注射や点滴ですが、副作用など、デメリットはないのでしょうか。ドクター監修のもと解説します。

美白注射・点滴の美容効果とは

美白注射や美白点滴とは、美白を目的にビタミンCなどの美容成分を血管に直接注射または点滴で注入するものです。

サプリメントや内服薬のように口から服用するよりも成分の吸収率が高く、美容成分や栄養素を短時間で補うことができるため、より高い効果を求める方や、顔だけでなく全身の美白効果やエイジングケアを期待する方に利用されています。

また、即効性があるので「大切な日までに肌質や体調を整えたい」「うっかり日焼けしてしまった肌をケアしたい」というときにもおすすめです。

クリニックによって、美白に効果的な注射や点滴のメニューはさまざまです。美白だけでなく美肌や疲労回復などにも対応していることも多いので、ご自身の肌や身体の調子などに合わせて医師と相談のうえ、どのような成分をどのようにとり入れるか決めるとよいでしょう。

美白注射・点滴の成分

注射・点滴する美容成分として、主に「ビタミンC」と「プラセンタエキス」が使われています。以下で詳しく見ていきましょう。

ビタミンC

さまざまな美容効果で知られるビタミンCですが、主に以下のような作用があり、シミやソバカス、肝斑(かんぱん)、色素沈着してしまったニキビ跡などへの美白効果があります。

  • メラニンの生成を抑える
  • できてしまったメラニンを還元する
  • 抗酸化作用で活性酸素を抑える
  • コラーゲンの生成を助ける
  • 疲労回復や免疫力向上

コラーゲンの生成を助けることからシワやたるみなどにも効果があるほか、風邪の予防や疲労回復、ストレスの緩和にも役立ちます。

なお、ビタミンCは水溶性のため、食品などで摂取した全てが体内に吸収されるわけではありません。静脈注射または点滴で投与します。

プラセンタエキス

プラセンタとは、複数のアミノ酸やビタミン、ミネラルなどを豊富に含む胎盤由来のエキスです。もともと肝臓疾患や更年期障害の治療に使われていたものですが、アンチエイジングにも効果をもたらすことがわかり、美容医療や化粧品などにも用いられるようになりました。

化粧品などでは馬や豚のプラセンタエキスが使われていますが、医療機関では厚生労働省の認可を受けたヒト由来の胎盤エキスを扱うことができ、注射にもこのヒト由来プラセンタエキスが使用されています。

プラセンタエキスは、くすみやシミ、しわの改善や予防に効果的です。さらに、下記のように総合的な美肌づくりに働きかけます。

  • 細胞分裂を促し、ターンオーバーを早める
  • コラーゲンやエラスチンの生成を助ける
  • メラニン色素の産生を抑える
  • 抗酸化作用や抗アレルギー作用、抗炎症作用
  • 保湿作用

プラセンタエキスは、皮下注射または筋肉注射で投与します。

プラセンタエキスの注意点
プラセンタ注射には注意も必要です。プラセンタエキスの注射をした方は、「自分の血液を献血することが制限される」ということを覚えておいてください。献血を希望する人は、あらかじめ医師に相談しておきましょう。

その他の美容成分

さらなる相乗作用を求めて、ビタミンCやプラセンタエキスにビタミンB群やアルファリポ酸などをブレンドして注射液(点滴液)を調合することがあります。

ビタミンB群
ビタミンB2、B6は、不足するとニキビができやすくなったり、肌荒れを起こしやすくなります。また、ビタミンB12は、細胞の成長を促します。
アルファリポ酸
ビタミンCやEの400倍近くもの抗酸化作用があるとされる成分で、活性酸素を抑制し、代謝アップ、老化対策、疲労回復に効果があります。

注射や点滴の成分はクリニック毎に工夫されていることがほとんどです。また、症状や希望に合わせて点滴を調合してくれるクリニックもあります。治療を受ける前にドクターに確認しましょう。

美白注射・点滴の持続期間と回数

注射や点滴は有効成分を血管にダイレクトに注射(点滴)するため、すぐに効果が実感でき、継続することで安定した効果をキープすることができます。

点滴の場合は1回20分程度、注射の場合は数分で終わりますが、美白効果の持続を求めるならば、たとえばプラセンタなどは週1回程度のペースで継続的に皮下注射を行うことが推奨されています。ビタミンC点滴でも、月に2回ほどの頻度は必要となります。

美白を目的とした注射や点滴の場合は、健康保険は適用されませんので料金的に負担がかかります。医師と相談しながら計画的に治療を行っていきましょう。

美白注射・点滴に副作用はある?

すばやい効果が期待される美白注射や美白点滴。その反面、高濃度な美容成分を直接身体にとり入れることで、副作用などの心配はないのでしょうか。

プラセンタエキスの場合、厚生労働省に認められた注射薬を皮下注射または筋肉注射するぶんには、重篤な副作用はありません。ただし、まれに「悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹」などの反応が起こることがあり、この場合はすぐに投与を中止する必要があります。また、プラセンタ注射薬は「たん白アミノ酸製剤」ですので、アレルギー反応が起こることがあります。

ただし、美白注射や点滴は肌に針を刺すため、注射した部位にちくっとした疼痛や発赤が出ることもあります。これらは半日程度で消えることがほとんどです。

まとめ

美白注射や美白点滴の効果と成分、注意点などをご紹介しました。美白注射や美白点滴は、有効成分を直接血管に注入することで、高い吸収率と即効性が期待できる美容施術です。定期的に行うことにより肌を内側から美白ケアできるとともに、美肌やアンチエイジング、疲労回復などにも効果があります。

副作用については上記で見てきた通り、まれにアレルギー反応や悪寒、発熱などが起きることがあります。心配な場合は事前に医師とじっくり話し合い、リスクや注射薬(点滴薬)の成分について確認をするようにしましょう。

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