美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

美白ケアのクリームを選ぶときのポイント

更新日:2016.12.09
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

美白ケアをしている中で、クリームはどのような基準で選べばよいでしょうか。美白に効果が期待できる成分をメインにドクター解説の元、紹介します。

美白ケアをしているけれど、クリームは何を基準に選べばよいの?という疑問に対して、美白効果が期待できる成分が入っているクリームを選ぶ際に必要なポイントを解説します。

トレチノインとハイドロキノン

皮膚科発のケアとして注目されているのが「トレチノイン」と「ハイドロキノン」。この組み合わせは、古くはアメリカのドクターの名前をとってオバジ療法としても知られています。また、トレチノインを使ったケアは、日本では東大皮膚科発の治療として「東大方式」などとも呼ばれています。

さまざまな作用を持つトレチノイン

トレチノインは、シワ・ニキビ・シミの治療薬として使われています。トレチノインの生理活性は、化粧品に配合されるレチノールのようなレチノイド(ビタミンA)の50~100倍ともいわれており、ターンオーバーの促進や真皮のコラーゲンの生成があります。また、表皮の水分上昇や皮脂の分泌を抑える作用があるとされています。

しかし、トレチノインはターンオーバーが進む結果角質の剥離を促されるため、濃度や使い方によっては皮膚が薄く剥けたりひりひりしたり赤くなってしまうこともあります。使用する際には必ず専門医にアドバイスを受けるようにしましょう。

ハイドロキノンとトレチノインの併用で、さらに美白効果

より高い美白作用を求める際に効果的なのが、ハイドロキノンとトレチノインを併用するお手入れです。ハイドロキノンはかつて医療機関でのみ扱われていましたが、薬事法の改正により現在は一般の化粧品にも配合されています。

ハイドロキノンはメラニンができる際に働きかける酵素の働きを弱め、シミをできにくくするほか、できてしまったシミを薄くする働きがあります。効果は非常に高いですが、一方アレルギーが出ることや、刺激で赤くなることも少なくありません。医療機関によっては、ハイドロキノンに弱いステロイドが配合される場合もあるぐらいです。

また、ハイドロキノンは紫外線を吸収する作用があるため、ハイドロキノン入りのクリームを塗布して紫外線に当たると色素沈着になる可能性があります。ハイドロキノンでケアを始めたら、毎日サンスクリーンを忘れずに塗るようにしましょう。

トレチノインとハイドロキノンを一緒に使うことで、美白効果は高くなりますが、一方、肌が乾燥しやすくなったり、敏感になったり、紫外線の影響をうけやすくなります。

この併用療法は、もともとアメリカ発のオバジ療法として知られていますが、そのオリジナルはかなり高濃度のトレチノインを使用します。

そのため、顔が真っ赤になりメイクもできないぐらいヒリヒリすることも多いです。日本人の肌にはかなり刺激が強いので、必ず専門医の診察を定期的に受け、自分に合った濃度の組み合わせに調整してもらいましょう。

医薬品と化粧品をうまく使いわけることが大切

上で述べた「トレチノイン」と「ハイドロキノン」は、皮膚科で処方される外用薬です。高い効果が期待できますが、代わりに注意すべき点も多いという特徴があります。保湿や紫外線カットに注意する必要があり、また、妊娠中の方は使用できないなど制限もあり、定期的な診察が必要です。

市販の化粧品にこれらの成分が含まれている場合は、配合されている量が医薬品と比べるとかなり少なめです。効果は弱いですが、気軽に使えるメリットがあります。また、これらの成分だけでなく、美白成分が配合された医薬部外品などの美白用クリームを使う方法もあります。

美白成分が入った化粧品を選びましょう

美白成分といえるのは、厚生労働省に認められた成分のみ。その種類や効果を理解して、クリームを選ぶとよいでしょう。ただし、美白用の化粧品の認可には、必ずしも化粧水、乳液、美容液などシリーズでそろえて使用することは想定されていません。製品単独で認可がとれているのか、シリーズで使用しても問題ないか、購入前に各メーカーに確かめましょう。

美白化粧品は、治療するためのものではありません。これからできるくすみやシミの予防、あるいはシミを悪化させないためにはいいと考えられますが、化粧品で治そうとするあまり、つけすぎたり自己流に使ったりすると、色素がぬけるなどのリスクもありえます。

肌に合わせたおすすめ成分例

・肌にトラブルがなく、早くシミを薄くしたい方

ハイドロキノンやビタミンC誘導体

・乾燥していて、敏感肌の傾向がある方

プラセンタ

食事で美白抗酸化に効果が期待できる分を取り入れましょう

健康な肌を作るには、タンパク質やビタミン、脂質、糖質、ミネラルなどをバランスよく摂取することが大切です。とくにストレスを感じているときや日焼け後などは活性酸素が大量に発生するので、抗酸化成分を積極的に摂るようにしましょう。

美白効果・抗酸化効果が期待できる成分

ビタミンC・・・水溶性のビタミン。レモンやオレンジなどの柑橘類、トマト、パプリカ、アセロラなどに含まれています。メラニンを還元する作用があります。

ビタミンE・・・脂溶性のビタミン。ナッツ類、アボガド、えごまなどに含まれています。

β-カロチン・・・体内でビタミンAに変化します。ニンジン、かぼちゃ、ブロッコリーなどに多く含まれ、目や粘膜などの機能を保つのに重要な成分です。

L-システイン・・・代謝を促し、メラニンの生成を抑制し、皮膚に沈着したメラニンの排出を助けます。大豆、小麦胚芽、蜂蜜などに含まれています。

リコピン・・・抗酸化力に優れた成分。トマトに多く含まれています。

アスタキサンチン・・・サーモンやエビ、カニ、いくらなどに多く含まれる成分。優れた抗酸化作用があり、メラニン抑制の効果もあります。

エラグ酸・・・黄色色素のポリフェノールで、ざくろやベリー系の果物に多く含まれています。抗酸化力が高く、メラニン抑制効果もあります。

美白の定番成分といえばビタミンCです。ビタミンCは水溶性なので摂取しても体外に排出されやすく、体の中に留めておくことが難しい成分です。そのため、こまめな摂取で補う必要があります。朝昼晩とこまめに摂取するのを心がけましょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座