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化粧品に含まれる植物性プラセンタの美容効果と副作用

更新日:2017.12.13
公開日:2014.06.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

植物性プラセンタは植物由来のプラセンタです。ただし植物に胎盤はありませんので、厳密にはプラセンタとは似て非なる別物です。美肌効果には期待ができますが、それ以上のエイジングケア効果はありません。このページでは植物性プラセンタの特徴や動物性プラセンタとの違いについて、ドクター監修のもと詳しく解説しています。

植物由来の植物性プラセンタとは

植物性プラセンタは、植物由来のプラセンタのことです。ただし、植物性プラセンタは厳密には「プラセンタ」ではありません。

プラセンタというのは、胎盤という意味です。胎盤は哺乳類に特有のものですから、当然ながら植物には存在しません。ですから本来は植物性プラセンタを「プラセンタ」と呼ぶのは誤りなのですが、動物性のプラセンタと似た成分と効果が得られるため、便宜上こう呼ばれているというわけです。

植物性プラセンタには、植物の「胎座」という部分が用いられます。あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、これは「子房の中の種が触れている部分」のことです。メロンの種の周りの部分を想像してもらうと分かりやすいでしょう。

胎座は発芽が起きる部分ですから、充分に芽を育てるために栄養が豊富に詰まっています。動物でいう胎盤に近い役割を果たしているという意味では、プラセンタと呼ぶのも全くの的外れではありません。

化粧品に使用される植物性プラセンタの美容効果

植物性プラセンタにも動物性プラセンタと同じようにアミノ酸やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれます。ただし胎座は胎盤とは根本的に異なる部位ですので、全く同じ効果を得るということはできません。

アミノ酸やビタミンによる美肌効果には期待ができるため、化粧品類への使用がよく見られます。一方で、動物性プラセンタのような細胞を活性化させる効果は期待が薄くなります。植物性プラセンタには、動物性プラセンタの重要な成分の1つである成長因子が含まれないためです。

動物性プラセンタの一種だと考えるのではなく、別の美容成分だと理解した上で使うようにしましょう。

※プラセンタの成分や成長因子について詳しくは、『プラセンタの含有成分』の記事をご覧ください。

非常に高い安全性で副作用はほとんどない

そのかわり、植物性プラセンタの安全性は高いと言えます。動物性プラセンタのように病気や薬の心配をする必要はありませんし、免疫反応を気にする必要もありません。天然由来の化粧品と同じ感覚で使うことができます。

また宗教上の理由で動物性の成分が使えないという場合にも、植物性プラセンタであれば問題なく使用できます。海外での人気が高いのはこうした理由も大きいようです。

化粧品の原料にさまざまな植物から抽出されている

一般的に植物性プラセンタとして利用されやすいのはアロエ、クロレラ、ライ麦、トウモロコシ、カッコンなどの胎座です。

製造過程も動物性プラセンタと大きく異なっており、植物性プラセンタは一種類から抽出されるものではなく、複数の植物から得た天然成分を混合して作られています。この点でも、化粧品に含まれる美容成分の一種だというような捉え方をしておくほうが実情には近いでしょう。

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