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紫外線(光老化)によるシワへの対処

更新日:2016.12.09
公開日:2014.06.01
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この記事の監修者
タケダスポーツクリニック 皮膚科・美容皮膚科 院長 武田りわ

実は、シワのできる原因の80%は紫外線によるものと言われています。このように、紫外線による老化を「光老化(こうろうか)」と呼びます。普段なにげなく聞いている紫外線とはどういったものでしょうか。また、シワ対策を解説します。

光老化

日常生活をしていれば自然と浴びてしまう太陽光。その中に含まれる紫外線はシワを作る大きな原因です。小麦色に焼けた肌は健康的にも見えますが、年齢とともに現れるシワの80%はこの紫外線が原因と言われています。このように紫外線による老化のことを「光老化(こうろうか)」と呼びます。

紫外線は、どうしてシワの原因になってしまうのでしょうか?ここでは、シワの対策とケア方法をご紹介します。

光老化を招く紫外線とは?

太陽光は生き物にとってなくてはならないものです。植物は光合成で育ち、人間も太陽光からビタミンDを生成し、骨や歯を作る助けとしています。北極圏に住む人々は日が昇らない極夜の時期になると、サプリメントなどでビタミンDを摂取することが多いようです。

地上に届く太陽光は、「可視光線」「赤外線」「紫外線」の3種類に分けられます。

この3種類の中でよく聞く「紫外線」が、肌にとっては厄介な存在です。可視光線のように目に見えず、赤外線のような温かさもない。当たっている間は肌へのダメージを実感できません。

紫外線はこの3種類の中でもエネルギーが強く、当たったものへの化学変化を起こしやすい種類でもあります。

紫外線の中でも地表に到達するのは、UVAとUVBの波長で、UVBは表皮に、UVAは表皮の下の真皮層にまで届きます。

・UVA

UVAが地上まで届く量は、UVBの20倍と言われています。UVBより奥深く、真皮層にまで届いたUVAはコラーゲンやエラスチンを変性させます。しかしUVAには即効性がありません。UVBのようにすぐには結果が現れず、長年ダメージが蓄積されていって、少しずつコラーゲンやエラスチンを変性させ、肌が持つ保湿機能などを低下させます。

・UVB

日光浴をして、肌が黒く日焼けするのは、UVBが原因です。UVBに細胞が傷つけられて、赤く炎症を起こします。この症状をサンバーンと言います。そして表皮の中に含まれているメラニンが酸化して、肌が黒くなるのをサンタンと言います。肌の表面が傷つけられることで乾燥し、シワの原因となるのです。

対策はとにかく「紫外線を浴びない」こと

シワを防ぐために、紫外線を表皮や真皮に到達させないような対策をしましょう。外出時は、年間を通して日焼け止めを欠かさないことです。日焼け止めの表記には「PA」と「SPF」があります。

・PA

UVA対策は「PA」で表示されています。PA+なら2倍から4倍、PA+++なら8倍以上、と+が多ければそれだけUVAをカットしてくれます。

・SPF

UVB対策は「SPF」になります。例えば、SPF20という表記の場合、何もつけていない1時間と、塗ったときの20時間とが、同じ量のUVBを浴びた計算になります。

数値が高いほどいいようにも見えますが、実はそうとも言いきれません。数値が上がると、日焼け止め自体が肌にかける負担も大きくなります。状況に合わせて日焼け止めを選ぶことが大切になってくるのです。

普段の外出であれば、夏の日でもSPF30、PA++の日焼け止めで足りるでしょう。帰宅後はクレンジングをして、しっかり日焼け止めを落とすようにしましょう。

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