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しわに効く化粧品の正しい選び方とスキンケア

更新日:2017/11/02 公開日:2014/06/01

年齢を重ねるにつれ、気になってくる目尻のしわやほうれい線。化粧品売り場に行けばさまざまなケア商品がありますが、何を基準に選んだらよいのか迷ってしまった経験はありませんか。ここでは2つのしわを紹介しつつ、どのように対策を取るべきか解説していきます。

しわの種類について

しわは「表皮じわ(浅いしわ)」と「真皮じわ(深いしわ)」の2種類に分けられ、それぞれケア方法は異なります。「浅いしわ」と「深いしわ」の特徴は以下のとおりです。

浅いしわ
肌の表面にできた初期段階のものです。
深いしわ
しわの溝が肌の奥底までしっかりと刻み込まれたものです。

浅いしわの原因と対策

初期段階にできる浅いしわはどのようにできるのでしょうか。また、どのように対処すべきなのでしょうか。それぞれについてみていくこととします。

浅いしわとは?

浅いしわは肌の乾燥が続くと現れ、若い人でも乾燥状態になり続けると現れます。お風呂上がりなどの肌がうるおった状態では目立ちませんが、乾いてくると目立ってきます。目の周辺など皮膚の薄いところにできやすく、線状ではなく広範囲に細かく散らしたような、いわゆる「ちりめんじわ」としてあらわれるケースもあります。いずれも、お化粧のノリにも影響が出ることが特徴です。

浅いしわの原因

原因は肌の一番外側にある角質層(表皮)の水分量が減り、乾燥肌となってしまうことです。肌の乾燥は、急激なダイエットや、栄養失調、脱水症状に陥った後などにも見られます。一時的なものなので、保湿を徹底的に行うことが対策になります。

肌が乾燥しやすい秋冬や春先などは、保湿成分配合の化粧品を使って肌をケアするのがよいでしょう。また、部屋を常に加湿しながら保湿をすることでも、細かいしわは次第に目立たなくなっていきます。

浅いしわに効果のある化粧品成分は?

肌のうるおいは「細胞間脂質」や「NMF(天然保湿因子)」、「皮脂膜」の働きによって保たれています。細胞間脂質はほぼセラミドで、そのほかスフィンゴ脂質や脂肪酸などで構成されています。またNMFはアミノ酸やPCA-Na、皮脂膜はグリセライド、脂肪酸、スクワレン、ロウ類などにより構成されています。化粧品を購入するときは、以下のような有効成分が配合されているものを選ぶとよいでしょう。

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • アミノ酸
  • PCA-Na
  • スクワラン など

浅いしわを改善するスキンケア

乾燥による浅いしわは、とにかく保湿を重視したスキンケアを行うことが大切です。角質層を痛めないようにやさしく洗顔し、化粧水でたっぷり水分を与えてから、上記のような美容成分が含まれた美容液や乳液、クリームでうるおいをキープしましょう。

ちりめん状のしわが気になるときは、代謝が悪くなっていたり、皮脂分泌が低下していることも考えられます。上記の保湿ケアと合わせて、入浴や蒸しタオルケア、パック、マッサージなどを行いましょう。特に入浴は血行を促すとともに、自律神経のバランスを整えて眠りの質を改善するのにも効果的です。また、マッサージにも新陳代謝を促す効果があります。すべりのよいクリームなどを塗ってから、肌に刺激を与えないようやさしく行いましょう。

乾燥がひどい時は皮膚科へ

乾燥がかなり進んでしまっている場合は、皮膚科の診療を受けてみてもいいでしょう。ワセリンやケラチナミン、ウレパールなどの尿素配合のもの、血行を促進するヘパリン類似物質を使った保湿剤などを、肌の状態に合わせて処方してもらえます。

深いしわの原因と対策

続いて、深いしわの原因や対策について確認していくことにしましょう。

深いしわとは?

細かく浅いしわと違い、指でしわを押し広げても無くならないのが深いしわです。表情を動かしたときにできるしわが無表情でもなくならないのが「表情じわ」、さらに、そのしわが肌の奥まで刻まれてしまったものが、「真皮じわ」といわれています。

深いしわの原因は?

主な原因は老化や表情のくせ、紫外線の影響とされています。具体的には真皮の大部分を占め、肌のハリを支える働きをしている「コラーゲン」や「エラスチン」の減少や劣化でできてしまうしわです。

コラーゲンやエラスチンが働き、肌のハリや弾力が保たれている状態では、笑ったり泣いたり一時的に顔をくしゃくしゃにしても、肌はきちんと元の状態に戻ります。しかし、加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少したり、紫外線によるダメージで変性してしまうと、顔の形状記憶力が弱まり、表情を作ったときのしわがもとに戻らなくなってしまいます。これを「表情じわ」と言います。そして表情じわをそのままにしておくと、真皮層までくっきりと深く刻まれた「真皮じわ」になってしまうのです。

深いしわに有効な成分

単純にコラーゲンやエラスチンを化粧品で補えばよいかというと、これらの成分は分子として大きすぎるため、肌の奥の真皮までは浸透していきません。そこで有効なのは「コラーゲン」を増やす成分配合の化粧品です。真皮層にある細胞の活性化をサポートしたり、再生を促す成分は以下のとおりです。化粧品のほか、医薬部外品に配合されていることもあります。

  • 「リン酸アスコルビル」や「APPS」などの「ビタミンC誘導体」
  • 皮膚の再生医療でも使われている「成長因子(グロースファクター)」
  • 傷んだ細胞を正常な治癒に導くビタミンAの一種「レチノール」

ただし、レチノールは肌の弱い方には刺激が強い場合もあるので使用には注意が必要です。

深いしわを改善するスキンケア

しわが深くなると、つい高額な化粧品や、クチコミ人気の高い化粧品を試してみたくなるものです。しかし、深いしわともなると、化粧品の力だけで消すのはかなり難しくなってしまいます。上記でご紹介してきたような成分を配合した化粧品でうるおいを与える保湿ケアを行うとともに、肌表面の古い角質を落としながら肌の新陳代謝を促すピーリングをとり入れてみるのもおすすめです。

スキンケアと合わせて行いたいのが、肌のコラーゲン生成を妨げるような生活習慣の見直しです。睡眠をしっかりとる、栄養バランスのとれた食生活を心がける、喫煙をやめる、ストレスを解消する、紫外線対策をきちんと行うなどして、すこやかな肌づくりを総合的に行っていきましょう。

肌が新陳代謝によって生まれ変わることを「ターンオーバー」と言い、その周期はおよそ28日~56日程度とされていますが、実は真皮層のターンオーバーはもっと遅く、一説には4~5年周期ともいわれています。つまり、表情じわや真皮じわを改善するには、長期戦で取り組まなければいけないのです。しわができてしまったからとあきらめず、正しいスキンケアを続けることが大切です。

さらに効果を実感したければ美容クリニックへ

深いしわを完全になくすことはかなり難しいですが、美容クリニックなどでは、エレクトロポレーションなど、分子量の大きい「コラーゲン」「ヒアルロン酸」などしわの有効成分を真皮層にまで浸透させることができる施術が可能です。これらはホームケアより高い効果が得られます。

しわ改善のために気をつけたいスキンケア方法

最後に、毎日のスキンケアにおいて注意したいポイントをご紹介します。浅いしわ・深いしわとも以下のような点に気をつけてお手入れを行いましょう。

ゴシゴシ洗顔は絶対にNG

肌のうるおいは前述の通り、細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、さらに皮脂膜の働きによって保たれています。しかし、洗浄力の強いクレンジング剤を使用したり、肌をゴシゴシと徹底的に洗顔すると、古い角質とともに、せっかくの保湿成分や皮脂膜までもこすり落としてしまうことになります。

角質を落としすぎた肌は乾燥して新陳代謝が滞りがちになり、次第に表皮細胞の層が薄くなっていきます。皮膚が薄いと肌内部の水分が外に逃げやすくなり、ハリが失われてたるみを引き起こしたり、シワもできやすくなってしまうのです。ゴシゴシ洗いを続けることによって肌が慢性的な炎症をくり返すようになったり、色素沈着を起こしてシミやくすみの原因になってしまうこともあります。

いくら化粧品で保湿成分を補ったとしても、やはり自らの肌が作り出す天然の保湿成分や皮脂膜の働きにはかないません。ですから、保湿成分や皮脂、角質を落としすぎるような洗顔は絶対にNGです。たっぷりの泡でやさしく洗うことで不要な汚れだけを落とし、洗顔後はすみやかに保湿ケアを行いましょう。

紫外線予防もしっかりと

肌老化の原因の6割以上が紫外線とされています。紫外線予防はしわの予防にも有効です。日常生活では「SPF20、PA+」程度の強さ、レジャー時などでは、「SPF50、PA+++」程度の強さの日焼け止めを使用するなど、状況に応じて使い分けましょう。また、大切なのはSPF値の高さよりも、こまめに塗り直すことです。汗をかいたり、水に濡れたりすると落ちてしまうので2、3時間おきに塗り直すといいでしょう。

まとめ

しわは大きく分けて肌の表面にできた「浅いしわ」と、肌の奥底までしっかり刻み込まれてしまった「深いしわ」に分けることができます。浅いしわは肌の乾燥が原因で起こることが多く、深いしわは老化や紫外線ダメージによって肌の奥のコラーゲンやエラスチンが減少してしまうことで起こります。

それぞれの原因やメカニズムをしっかり見極めたうえで、肌に必要な有効成分を配合した化粧品などで適切なケアを行いましょう。また、スキンケアで肌の状態を整えることはもちろんですが、ストレスを溜めない、バランスのとれた食事をする、しっかり睡眠をとる、日々の紫外線対策など、毎日の生活を規則正しく送ることも大切です。

目じりのしわについては、『しわに効果的なアイクリームの正しい使い方』をご覧ください。

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