光接触皮膚炎の症状・原因・治療法

更新日:2017/10/27 公開日:2014/05/15

物理・化学的皮膚障害

光接触皮膚炎は、皮膚に何らかの物質が触れた上で、日光などの光が皮膚に当たることで症状が現れてくる接触皮膚炎です。原因や症状、治療と予防について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

光接触皮膚炎とは

光接触皮膚炎は、日焼け止めのクリームのほか、香水、殺虫剤などが体に触れた上で、日光を浴びたときに起きる接触皮膚炎です。ある物質が触れて皮膚炎が起こる反応は、接触皮膚炎となりますが、その症状を起こすために光を必要とするところが異なっています[1][2]。接触皮膚炎の症状と同じように、かゆみやかぶれの症状が見られます[3][4]。

光接触皮膚炎の原因

光接触皮膚炎の原因となるものには、日焼け止めのクリームのほか、香水、殺虫剤、コールタールなどがあります。こうした物質に皮膚が触れた上で、日光の紫外線が当たると、皮膚炎を起こします。皮膚炎を起こす物質の中にある成分の一部が、光を受けると働きを変化させることで発症するのです[1][2]。

光接触皮膚炎は大きく分けて2種類あり、光毒性のものと光アレルギー性のものがあります。光毒性は、紫外線が当たり活性酸素などが発生して皮膚を損傷するものです。一方、光アレルギー性は免疫反応により症状が出てくるものです。光毒性と比べると、珍しいといえます[3]。

光接触皮膚炎の症状

光毒性による光接触皮膚炎は、初めて原因の物質に触れたときでも、日光の紫外線に当たると症状が出てきます。一方、光アレルギー性で生じた光接触皮膚炎は、何度か原因の物質に触れた後で、肌がかぶれたり赤みがでてきたり、かゆみが出てきたりします。

光接触皮膚炎の検査や診断

光接触皮膚炎のある人には、普段使う日焼け止めや香水などを聞き出すことで、原因物質を推定できます。光接触皮膚炎の検査は、「光パッチテスト」と呼ばれる方法で行います。原因となっている可能性のある物質をいくつか選んで、絆創膏に適切な量をつけて皮膚に1~2日貼っておきます。絆創膏を張って反応を確認し、その上で紫外線を必要な強度で照射します。その後に、1~2日間と時間を置いて、さらに反応を確認します。肌が赤くなったところに貼り付けていた物質は、光接触皮膚炎の原因であると判断できます[1][3]。

光接触皮膚炎の治療と予防

光接触皮膚炎は、普段から光を受けないように注意することが必要です。日光を受けにくい服装を選ぶほか、日焼け止めが光接触皮膚炎の原因でなければ、日焼け止めで紫外線から身を守ります。

治療としては、接触皮膚炎と同じようにステロイド外用薬を用いて薬物療法を行います。かゆみに対しては、抗ヒスタミン剤を使います。

予防としては、原因となる物質を知って、接触しないように気をつけるのが大切です。その上で、紫外線を受けないように、日焼け止めや日光を受けない服装を身に付けるといった工夫をして、気をつけます。例えば、湿布が原因になるならば、湿布を貼っていた場所は、紫外線に当たらないようにします[3]。

参考文献

  1. [1]DermNet NZ. "Photocontact dermatitis" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/photocontact-dermatitis/ (参照2017-10-16)
  2. [2]DermNet NZ. "Photosensitivity dermatitis CME" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/cme/dermatitis/photosensitivity-dermatitis/ (参照2017-10-16)
  3. [3]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 353, 397-398
  4. [4]日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会. 日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン. 日本皮膚科学会雑誌 2009; 119(9): 1757-1793

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