ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の症状・原因・治療法

更新日:2017/11/10 公開日:2014/05/21

細菌性疾患

やけどしたわけでもないのに、全身の皮膚が赤く腫れてむけてくる。そのようなときは「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」の疑いがあります。子供に発症することが多い病気です。症状と原因、治療についてドクター監修の記事で詳しく解説します。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群とは?

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)は、やけどのように全身の皮膚が赤く腫れたりはがれたりする皮膚の病気です。急な発熱をともなう場合もあります。子供に好発しますが、早期に治療を始めれば重症化することはありません。成人はまれに免疫の低下した人に起こる場合があり、そのときは重症化することがあります。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因は、黄色ブドウ球菌です。増殖した菌がつくりだす「表皮剥離毒素」と呼ばれる毒素が、血流に乗って、全身に運ばれます。そして、毒素が皮膚の表面で働き、皮膚がはがれていく症状を引き起こすのです[1]。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の症状

発熱とともに、口や鼻、目のまわりに赤みが生じ、さらに全身に赤みが広がっていきます。全身の広範囲で、水ぶくれやただれが起きてきます。肌を触ったときに痛みが生じてきて、皮膚の表面が簡単にはがれるようになり、見た目はやけどのようになっていきます[1]。

症状がさらに進む場合もあります。脱水や電解質異常、高熱が起きてきたり、感染が血液を通して全身に広がったりしたときや、皮膚の奥まで感染が広がったりしたときは、注意が必要となります[2]。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の治療

主な治療方法は抗菌薬を内服、もしくは点滴で投与します。

皮膚の乾燥防止や痛みを軽くするために、保湿用軟膏で症状をやわらげていきます。かゆみに対しては抗ヒスタミン薬を内服により投与します。治療開始から10日ほどで治癒に向かいます[2]。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 2173-2175, 985-989
  2. [2]MedlinePlus. "Scalded skin syndrome" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/001352.htm (参照2017-10-10)

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