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「エクリン腺」による体臭・臭いの原因と改善方法

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

身体の表面にある汗腺、エクリン腺から出る汗はほとんどが水分です。しかし、汗腺機能が低下すると、臭いを放つ「悪い汗」となってしまいます。ここでは、「エクリン腺」による悪い汗の原因と、良い汗をかくための方法をご紹介します。

人間の皮膚には、2種類の汗腺があります。

そのうちのひとつであるエクリン腺から出る汗に焦点を当て、体臭の原因と改善方法を紹介します。

エクリン腺とアポクリン腺

皮膚には、エクリン腺とアポクリン腺の二種類の汗腺があります。

アポクリン腺から分泌される汗には、脂肪や尿素、アンモニアなどが多く含まれており、独特の臭いを放ちます。一方、エクリン腺の汗はほとんどが水分でできており、本来ならば臭い物質も少なく、普通の臭いがします。しかし、これが「悪い汗」だった場合は強い臭いを放ってしまうのです。

悪い汗とは

まずは、汗のメカニズムについてご紹介しましょう。

人の身体は体温が上がりすぎると、脳がエクリン腺へ汗を出すよう命令します。するとエクリン腺は汗の原料となる塩分を取り込み、熱を含んだ水分は汗となって体外へと排出されます。その後、水分以外の成分は身体に再吸収されます。この再吸収がうまくできないと、汗に塩分(ミネラル)が多く含まれて、結果的にベタベタとしてしまい臭いを放つ悪い汗になってしまうのです。

良い汗をかくためには?

悪い汗をかいてしまう大きな原因は汗腺機能の低下にあります。サラサラとした臭いの少ない良い汗をかくためには、普段から適度に汗をかき、汗腺機能を鍛えることが大事です。

ここでは、その方法をいくつかご紹介します。

(1)汗腺トレーニングの方法

1.汗腺機能が低下しやすい、身体の末端を積極的にトレーニングしましょう。浴槽に少し熱めのお湯(43度くらい、火傷をしないくらい)を少なめにはり、両手(ひじから下)と両足(ひざから下)を10分~15分くらいあたためます。

2.1で入っていた熱めのお湯にぬるいお湯を足して、今度は36度くらいのぬるま湯に全身でつかり、リラックスして高温で高まった交感神経を安定させます。この時、お湯に酢をいれるとより効果的です。

3.入浴後は、十分に水分をタオルで拭いてから、すぐに服を着ずに、そのまま汗を乾燥させます。目に見えない汗が汗腺から出やすくなり、機能を高めることができます。

(2)半身浴

半身浴は手軽に行うことができる方法で、身体への負担が少なく汗をかくことができます。また、岩盤浴やサウナで汗をかくことも、衰えた汗腺を活発にさせる方法として有効と言われています。

(3)日常の中でできること

夏場などで、エアコンの温度設定が低い場合、身体を冷やしすぎて汗が出ない状況を作らないようにするために、エアコンの使用をできる限り控えたり、設定温度を上げることで汗のかきやすい状況をつくり、汗腺にZ鍛えることができます。また、辛いものなど発汗作用のある食事を意識的に取る事も大切です。

(4)定期的な運動

適度に身体を動かすことで血行、代謝が活発になり体内の老廃物を汗と一緒に排出することができます。無酸素運動のように筋肉に大きな負荷をかける運動よりも、適度な負荷で続けやすい有酸素運動の方が良い汗をかくトレーニングとして最適です。

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