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耳・耳周りの臭いの原因と解消方法

更新日:2017.03.28
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
新垣形成外科 院長 新垣実

意外に自分では気づかない耳の臭い。気にしたことがある人は、あまり多くないかもしれません。ここでは、ドクター監修の記事のもと、耳や耳の周りの臭いの原因とその解消方法をご紹介します。

自分ではなかなか気付きにくい臭いと言えば、耳の臭いです。今まで全く気にしたことがない人も多いのではないでしょうか。臭いの場所は耳の中、耳の後ろ、耳たぶの後ろなどがあります。ここでは耳の臭いの原因やその対策をご紹介します。

耳の臭いの原因

(1)皮脂腺と耳垢腺

耳の中には、毛穴を通して皮脂を分泌する「皮脂腺」が集中しています。また皮脂腺の他に、「耳垢腺」も存在します。この皮脂腺と耳垢腺からの分泌物と、内耳や外耳で剥離した角質、またはほこりや耳の産毛などと混じったものが、いわゆる耳垢です。特に耳の中がベタベタしている方は、皮脂分泌が活発なので、耳も臭くなりがちです。

(2)洗い忘れ

また意外と多いのがお風呂の時、耳の中や周辺を洗っていない人。お風呂で耳や耳の中が濡れてもそのままにしておくと、中が湿気でジメジメして雑菌が繁殖しやすい環境になって臭いの元になってしまいます。

(3)耳の病気

外耳炎や中耳炎などの耳の病気でも臭いが発生することがあります。また耳掃除のしすぎで炎症を引き起こすことも。頻繁な耳掃除で外耳道湿疹になり、湿疹から出てくる滲出液のせいで耳垢が増えたように勘違いして、さらに耳掃除をして症状が悪化し炎症するケースもあります。これにより、耳の疾患独特の臭いが発生する場合もあります。

(4)先天性耳痩孔(せんてんせいじろうこう)

稀なケースですが、生まれつき耳の付け根に小さな穴があいている方がいます。何の問題もなく過ごしている方もいますが、人によってこの穴(耳痩孔)から臭いのきつい膿や脂肪のようなものが出てきます。自分でこの膿を拭き取っている方もいますが、強くこすり過ぎたりして、耳痩孔が菌に感染して化膿してしまう場合もあります。気になる方は耳鼻科・形成外科での相談をオススメします。

(5)粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤とは、皮膚の下に角質や皮脂などの老廃物がたまって出来る皮膚疾患です。

毛穴のあるところなら、どこでも出来る可能性がありますが、皮膚が柔らかく、皮脂腺が多い耳の後ろは、粉瘤の出来やすい場所のひとつです。放置しておくと臭いの原因になる事もあります。体質やケガによって出来てしまう事もあるので、完全に予防するのは難しいですが、汗や皮脂の溜まりやすい耳の後ろを清潔にしておくことは予防にもなり、大切です。

耳掃除の正しい方法

耳かきが好きな方の中には毎日する人も多いですが、前述したとおり、耳掃除のしすぎは、病気の原因にもなります。そうならない為にも正しい耳掃除の方法を知っておきましょう。

耳掃除は耳の入り口1cmまで

耳垢腺は耳の入り口1cm付近までしかありません。その為、耳垢はその付近にしか溜まりません。また耳垢は放っておいても、新陳代謝により自然と外に出てくるので敢えて耳掃除をしなくても構わないのです。掃除をするのなら、一ヶ月に一度程度で十分です。

一般的な竹の耳かきは、皮膚を傷つけやすくまた長く鼓膜にも届きやすいので、力を入れすぎないように注意しましょう。またベビーオイルで濡らした綿棒での掃除も良いでしょう。その際には耳垢を奥に押し込んでしまわないように、気をつけましょう。

耳の後ろもしっかり洗うことで臭い対策

皮脂腺の多い耳は、入浴の際にちゃんと洗う事で、加齢臭の予防になります。また耳の周りには、さまざまなツボやリンパ管も集まっているので、マッサージをしながら洗うことで老廃物が流れやすくなります。

洗顔フォームを泡立て、クルクルと円を描きながら、耳たぶから耳の付け根まで優しくマッサージしましょう。耳は入り組んだ形をしているので、洗い流す際はすすぎ残しに注意してください。

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