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30代の肌をきれいにするスキンケア方法

更新日:2017.11.29
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷祐子

30代に必要なスキンケアをドクター監修の記事でご紹介します。エイジングのサインが現れ始める30代が悩まされるくすみ、シミ、毛穴、シワ、たるみの対策と予防のポイント、効果的なケアなどをお伝えします。

30代に入るあたりから、肌にはエイジングのサインが現れ始めます。以前は気にならなかったのに、前日の疲れが肌に表れているのを感じることが多くなるのもこの頃でしょう。このように、20代では感じられなかった変化が生じてくるのが30代の肌。その変化に合わせて、スキンケアも変えていく必要があります。ここでは具体的にどのような点を意識して、日常のスキンケアを行う必要があるのかを説明します。

30代の肌悩みとは

30代になると、次のような肌の悩みを感じる方が多くなります。

くすみ

皮膚の血行不良やターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れ、乾燥などが原因で、どんよりと疲れて見えるようになってきます。

シミ

経年的に浴び続けてきた紫外線やホルモンバランスの影響で、メラニン色素が沈着してシミが目立つようになってきます。

シワ、たるみ・毛穴たるみ

加齢による肌内部(真皮)のコラーゲンの減少や紫外線による変性などが、シワやたるみの原因となります。また、毛穴たるみで涙型のように開いてしまうこともあります。

肌のハリの低下

ハリが低下するのは加齢が原因だけでなく紫外線のダメージや乾燥、活性酸素による酸化、女性ホルモンの減少、生活習慣の乱れ、喫煙など、さまざまな原因があります。30代からは、このような肌の悩みそれぞれの原因に対するケアを、毎日のお手入れに組み込むことが大切です。

30代のスキンケア方法とは

30代の肌に行いたいスキンケアは、エイジングケアを視野に入れたものといえるでしょう。前述したように、シミやシワ、毛穴のたるみ、肌のハリの低下といったエイジングサインは、年齢を重ねるにつれて出やすくなります。

たとえば、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンの産生量は、10代後半がピークといわれており、年齢を重ねるにつれて産生量が減少します。また、皮膚の表面を保護する役割のある皮脂の分泌量も、女性の場合は20代がピークといわれています。このように、30代になると徐々に身体の衰えが表面化してくるのです。

また、エイジングサインが出やすくなってくる年代だからこそ、エイジングケアを意識したスキンケアを行うことが、5年先、10年先の肌を守ることにつながると考えられます。まずは、以下のような基本的な習慣を改めて確認してみましょう。

  • 夜寝る前にはメイクを落とし、保湿ケアをしっかり行う
  • 日焼け止めや日傘などを使い、肌を紫外線から守る
  • 栄養バランスのとれた食事を心がける
  • 睡眠などの生活習慣を整える

特に、シワやくすみといった肌トラブルの原因となりがちな「紫外線」「乾燥」からは、肌をしっかり保護することをおすすめします。

くすみ対策は、原因を考えてお手入れする

まず、自分のくすみが何から起きているのかを理解して対策を考えましょう。肌の血色が悪い、つまり血行不良によるくすみにはマッサージが効果的です。保湿成分の入ったクリームなどをたっぷりと使い、摩擦によるダメージを少なくして優しくマッサージをすることがポイントです。また、半身浴や適度に身体を動かすことも全身の血行がアップするのでとても有効です。日常生活においては睡眠を十分にとり、お風呂もシャワーだけで済まさず入浴をするなど身体を冷やさないように心がけましょう。

不要な角質が溜まっている角質肥厚、つまりターンオーバーが滞っていることが理由のくすみには、前述の血流改善も効果的。また乱れたターンオーバーを整えて古い角質を押し出すために、しっかりと保湿することも効果的です。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたスキンケア化粧品を活用して、肌にうるおいを与えましょう。

さらに、古い角質を取り去るにはピーリングもよいでしょう。気になるときには週に1~2回、AHA(フルーツ酸)を配合したピーリング用石けんや酵素洗顔料を取り入れたピーリングケアをすることも効果的です。

シミ対策には美白化粧品を使いこなす

シミ対策では、美白成分を上手に使いこなすことがポイントです。

美白成分はシミの原因となるメラニンを作らないように働く「メラニン生成抑制作用」と、できてしまったシミを薄くする働きをする「メラニン還元作用」があるものに大きく分けることができます。

長い間に渡って紫外線を浴び続けてきた30代の肌には、すでにできてしまったシミを薄くするメラニン還元作用のあるビタミンC誘導体などがよいでしょう。また新たにシミができるのを防ぐためには、メラニン生成を抑制する作用のあるプラセンタエキスなどがよいでしょう。

これらの美白ケアは陽射しが気になる夏の時期はもちろん、年間を通して行うことが大切です。外出時には日焼け止めや日傘などで紫外線対策を忘れずに。

シワ、たるみにはエクササイズ

シワや肌のたるみの原因には、真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少のほか、皮下脂肪の増加やむくみ、顔の筋力低下があげられます。エクササイズでアプローチできると考えられるのは、顔の筋力低下です。

顔には、表情が作られるときに動く「表情筋」と、表情筋よりも奥深くにある「深層筋」があります。表情筋を意識的に動かすエクササイズをすることで、ほうれい線やあごのたるみなどに効果を期待できるでしょう。代表的な表情筋のエクササイズとして、以下のものがあげられます。

  • 上を向き、舌を思いっきり突き出して5秒間キープ
  • 前を向き、口を大きくゆっくり「あ」「い」「う」「え」「お」と動かす
  • 頬を膨らませたりへこませたりする
  • 口角を上げてキープする
  • 食事のときにしっかり噛む

また、口を閉じて舌を歯の表面に沿って回す「ベロ回しエクササイズ」には、顔の血行を改善する効果があるといわれています。血流が改善することで、むくみや新陳代謝促進を期待できると考えられます。

肌のハリには保湿と紫外線対策

肌のハリをキープするうえでは、肌を内側で支える「コラーゲン」や「エラスチン」、水分を保持する作用のある「ヒアルロン酸」の減少を抑えることが大切です。肌のハリの低下には紫外線や乾燥、女性ホルモンの影響などさまざまな要因が絡んでいます。このうち、スキンケアで特に心がけることができるのが「紫外線対策」と「肌の表面の乾燥対策」です。

地上に降り注ぐ紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類がありますが、このうち特にUV-Aは肌の真皮層まで達し、コラーゲンやエラスチンを破壊する作用があります。紫外線は、強さは異なっても年中降り注いでいるので、夏以外の時期にも紫外線対策を意識して行いましょう。

また、保湿を意識した基礎化粧品を使用したり、肌によいバランスのとれた食事を心がけたりと、身体の外側・内側の両面からケアすることをおすすめします。

まとめ

30代になると、仕事で20代のころと変化が出てきたり育児で忙しくなったりと、何かと忙しくなる方が多いでしょう。それと同時に、シミやシワ、肌のハリの低下などのエイジングサインも出やすくなってくる年代です。

20代のころと同じケアを続けていては、将来の肌に大きな違いが生まれる可能性もあります。「肌に疲れが出てくるようになってきたかも」と感じたら、以下のポイントを中心に、早めにスキンケアを見直すことをおすすめします。

  • 保湿
  • 紫外線対策
  • 生活習慣(食事、睡眠など)

30代のうちに肌によい習慣やスキンケア方法を身につけ、将来的にも美しい肌をキープできるようにしましょう。

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