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足のむくみを解消する靴下(着圧ソックス)の効果と正しい選び方・使い方

更新日:2018/02/19 公開日:2014/07/01

適度な圧力をかけて血液の循環を促進し、むくみケアに活用できると注目されている着圧ソックス。どのように選び、使うと着圧ソックスの作用を最大限にできるのでしょうか。また、着圧ソックスと似た働きをする医療品もあるため、その違いもあわせて解説します。

足のむくみケアができる靴下とは

まずは、足のむくみが起きるメカニズムと着圧ソックスの役割をおさえましょう。

着圧ソックスのむくみに対する作用

心臓から動脈を経由して送り出された血液は、身体を一巡りして心臓に戻ってきます。その際、心臓に戻る静脈の血行を促進するために、足にある筋肉がポンプの役割を果たしています。しかし、長時間にわたって立ったまま、あるいは座ったままでいると、疲労によって足の筋肉のポンプ機能が衰えてしまいます。それが、むくみの原因となってしまいます。

このポンプ機能を手助けするために考え出されたのが、着圧ソックスです。

市販品と医療用の違い

着圧ソックスと言うとドラッグストアなどで入手できる市販品をイメージする方が多いかもしれませんが、実は医療用のものでも、同じように適度な圧力をかけて血液循環を助けるものがあります。

医療用のものは、主に「弾性ストッキング」と呼ばれ、下肢静脈瘤や深部静脈血栓、リンパ浮腫の予防のために医療目的で使われています。むくみを防止してすっきり細い足を保ちたい女性のニーズにマッチしたことから、急速に一般用として用いられるようになり、種類もさまざまなものが販売されるようになったのです。

市販の着圧ソックスと医療用の弾性ストッキングの違いのひとつとして、圧迫する力があげられます。医療用の弾性ストッキングは市販の着圧ソックスよりも圧迫する力が強く、医師の診察のもと自分に合ったものを選んでもらえます。ただし、医師の診察なしには購入できず、価格も市販品よりも高価な傾向があります。

本記事で解説するのは、主に「市販の着圧ソックス」です。

足のむくみに役立つ着圧ソックスの効果

着圧ソックスを着用した際に期待できる効果は次のとおりです。

  • 足の血液循環を促進
  • リンパ液の流れを促進
  • 老廃物除去の効率を促進

一般的に、足の部位によって段階的に異なる圧力がかかるように作られています。

もっとも高い圧力を足首部分にかけ、ふくらはぎから太ももにかけて徐々に圧力を下げることで足先からの血液やリンパの流れを促進して、むくみを防止する仕組みになっています。

しかし、着圧ソックスにもサイズや圧力の違いなど、さまざまな種類があります。どのようなものを選んでもよいのでしょうか。

着圧ソックスの正しい選び方

着圧ソックスも、自分に合ったものを選ぶことが大切です。では、どのように選べばよいのでしょうか。

ソックスのパッケージには圧力が記載されています。記載されている単位はmmHg(水銀柱ミリメートル/ミリハーゲ)とhPa(ヘクトパスカル)の2通りあり、基本的に数値が大きいほど圧力が高くなります。

一般用では足首20~30 hPa(ヘクトパスカル)、ふくらはぎが10~20hPa、太ももは5~15hPaくらいの圧力で十分な効果が期待できます。医療用なら足首部分の圧力が40 hPaのものもあります。メーカーによって異なるため、購入する際にはきちんと確認をしましょう。また圧力の感じ方には個人差がありますから、実際に試してみるとよいでしょう。足首やかかとがあるものを選ぶと、圧のかかる部分を合わせやすくなります。

また、想定される使用シーンごとに着圧ソックスが作られている場合もあるため、自分が使用するシーンを考慮して選ぶのもよいでしょう。

着圧ソックスの正しい使い方

むくみ予防に効果が期待できる一方で、使う際には注意も必要です。

足首から履く

生地そのものには伸縮性があまりないことが多いので、もっとも強い圧力がかかっている足首部分からきちんと足に合わせて履いていきましょう。

サイズの合ったものを選ぶ

サイズが合わないと本来圧力をかけたい場所とずれが生じるため、サイズ選びは大切なポイントです。

オンとオフの使い分け

着圧ソックスの圧力によって血液やリンパの流れを促進しますが、本来その役割は足の筋肉が担うべきものです。この機能を衰えさせないために、たとえばたくさん歩き回る日中や生理前のむくみやすい時期に限って使用するなど、生活パターンや体調に応じて使い分けましょう。

肌トラブルに気をつける

長い時間にわたって着用すると肌が赤くなったり、かぶれや発疹などが起こったりする場合もあります。肌の様子を見ながら注意して使用しましょう。

着圧ソックスを寝るときに履いてもいい?

着圧ソックスは、日中着用するものとして作られているものが多くなっています。また、就寝中などの身体を横たえているときにはポンプの働きがなくとも、立っているときより血液が戻りやすくなっています。そのため、むくみや疲れの緩和などを目的として着圧ソックスをつけている場合、日中に履くことで効果を期待できるのです。

妊娠中は履いていい?

妊娠中は、赤ちゃんに栄養を運ぶために血液の量が増え、大きくなる腹部に圧迫されることでむくみやすくなります。そのような場合、着圧ソックスをつけてもよいのでしょうか。

妊娠中や出産直後の足のむくみには、着圧ソックスはおすすめです。ただし、妊娠20週以降のむくみの中には妊娠高血圧症候群という病気の前兆として起こっているものもあります。妊娠高血圧症候群は、重症化するとママや赤ちゃんの命にもかかわる病気です。妊娠中は誰でもむくみやすくなるものですが、むくみが関連する病気があることも頭の中に入れておいてください。使い方をしっかり守って使用する着圧ソックスは、妊娠中に起きやすい生理的なむくみの味方と言えるでしょう。

着圧ソックス使用時に注意すること

一般的な需要が広がったこともあり、無理な圧力によるトラブルも発生しています。特に次の持病がある方は医師に相談してから着用してください。

  • 閉塞性動脈硬化症
  • バージャー病
  • 糖尿病

また、皮膚にかぶれなどの異常がある場合や血圧が高い場合も気をつけたほうがよいでしょう。トラブルを避けるためにも、注意点は守って使用してください。

まとめ

足のむくみケアアイテムとして注目される市販の着圧ソックスは、自分に合ったものを選び、正しい使い方をすることで効果を期待できるものです。着圧ソックスの購入時には、できれば試着して自分に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。また、各部分にかかる圧力もチェックすることをおすすめします。

また、使い方についても以下のポイントをチェックして使いましょう。

  • 足首から足に合わせて履くこと
  • 生活パターンや体調に応じて履く日と履かない日を作ること
  • 長時間使用による肌トラブルに気をつけること
  • 日中つけること

着圧ソックスは、積極的な治療が難しい妊娠中や出産直後のむくみの心強い味方でもあります。正しい使い方で足のむくみをしっかりケアしましょう。

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