これは困る!生理前の下痢の原因と予防法

更新日:2017/06/08 公開日:2014/07/01

PMSの症状・生理前のトラブル

ちょっと便秘気味だと思っていたのに、生理の直前からは逆に下痢に悩まされるということはありませんか?生理前の便秘や下痢には、生理周期と女性ホルモンが関係しています。生理直前の下痢とその予防法ついて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

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これは困る!生理前の下痢の原因と予防法

生理になる直前から生理中にかけて、急な下痢に悩まされる女性は少なくありません。女性には女性ホルモンの分泌に合わせた体のサイクルがあり、生理前の便秘や下痢はこのホルモンの影響で起こります。

では、生理直前から生理時にかけて下痢が起こるメカニズムについて見ていきましょう。

黄体ホルモンが減ることにより腸のはたらきが活発になる

生理に関わる女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があり、これらは生理周期に深く関わっています。卵胞ホルモンが特に多く分泌されるのは生理から次の排卵までの間で、この期間は卵胞期と呼ばれます。

一方、排卵から生理までの間は黄体期と呼ばれ、黄体ホルモンが特に多く分泌されます。黄体期はいわば妊娠の準備期間であるため、黄体ホルモンは流産を防ぐために子宮の収縮をおさえるはたらきをします。

これが大腸にも影響し、便秘気味になってしまうのです。黄体ホルモンの分泌は生理直前になると減るため、抑えられていた腸のはたらきが活発になり便通がよくなります。これにより、下痢が引き起こされる人もいるというわけです。

 

上記の内容を簡潔にまとめると、以下のようになります。

・生理前の黄体ホルモンがたくさん分泌される期間は便秘気味

             ↓

・黄体ホルモンが減少することで便通がよくなる

             ↓

・これにより、下痢が引き起こされることがある

黄体ホルモンに代わって、生理中は子宮を収縮させるはたらきをするプロスタグランジンが分泌されます。これは子宮と同時に大腸も過剰に収縮させるため、生理直前の下痢が生理時も続いたり、より悪化することがあります

また、生理が始まると精神的に不安定になりがちなため、そのストレスによって下痢が起こるということもあるそうです。

下痢を悪化させないためには、腹部を温めることが大切です。それでも下痢が続くようであれば、市販の下痢止めを使用するようにしましょう。

予防は規則正しい生活と「冷え」防止

生理直前から生理時にかけた下痢を予防するには、休養と栄養バランスのいい食事を心がけた規則正しい生活を送ることが大切です。ホルモンの影響だけでなく、ストレスや過労も胃腸の働きに影響を与えるからです。

また、アルコールやコーヒー、辛いものなどの刺激物は下痢を引き起こす要因となりますので、極力避けるようにしましょう。果物や豆類に含まれる糖類も、腸に水分を溜めこむ作用があるため控えることをオススメします。

一方、青魚などに含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)には、症状を緩和する作用があると言われています。積極的に摂取しましょう。

下痢には何よりも冷えが大敵です。お腹を冷やさないように腹巻きやホッカイロなどで直接温めるだけでなく、根菜類などを摂取することで内側からも体温を上げましょう。

ときおり、妊娠初期にも生理の時と同じく、便秘が続いたあと下痢になるという症状を起こす場合があります。これは、便秘の反動や冷えから起こることが多いようです。生理前による下痢と見分けるには、基礎体温をつけることが一番です。

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