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口臭とは?口臭の種類と原因・対策を徹底解説

更新日:2018/05/02 公開日:2014/07/01

口臭の原因と基礎知識

誰もが一度は気にしたことのある口臭。人の口臭はすぐわかるのに、自分の口臭はなかなかわからないのが怖いですよね。そもそも口臭とは何か、どうして口臭が発生してしまうのかについて、ドクター監修のもと詳しく解説します。

他人の口臭には気づくことができても、自分の口臭にはなかなか気づくことができません。それゆえに気になる自分の口臭ですが、そもそも口臭の原因とは何でしょうか?原因を知ることで口臭予防ができるだけでなく、自分の健康状態についてもわかるかもしれません。

口臭とは?

「口臭」とは、吐く息により発せられる悪臭の総称です。誰もが口内や吐く息に対してにおいを持っていますので、そのにおいが悪臭と判断できるかどうかでそれが「口臭」と言えるのかを判断します。

口臭の原因は、口内の細菌がタンパク質を分解したときに起こるもの、虫歯や歯周病、内臓、精神的なトラブルによるもの、食べ物によるものなどさまざまです。

口臭の原因

口臭の原因となる要素は、「生理的原因」「病的原因」「外的要因」「内的要因」の4つに分類することができます。口臭の原因を知ることは対処法を考えるうえでとても重要なので、気になる方は自分の口臭はどの要因によるものなのかをしっかり把握しておきましょう。

生理的原因

朝起きた時や緊張しているとき、空腹時など、唾液の分泌が少なくなった時に発生します。唾液は口内の洗浄・殺菌機能を持っており、必要な量を分泌することで細菌の働きを抑制しています。

そのため、唾液が減少してしまうと歯垢(プラーク)、食べカス、舌苔(舌の汚れ)などが細菌によって分解されてしまい、それにより揮発性ガスが発生し、悪臭となります。

歯みがきをしたり、食事や会話をしたりすることで弱まりますので治療の必要はありません。

病的原因

歯周病や虫歯、胃のトラブルによって口臭が発生します。歯周病により歯茎が弱って出血した部分や、歯茎が痩せて歯と歯茎の間が広がった部分に汚れが溜まると、それを細菌が分解することで揮発性ガスが発生し悪臭となります。

虫歯による口臭も同じで、蝕まれた歯の穴に溜まった汚れを細菌が分解することで起こります。また、虫歯が進行して歯の神経が腐ったような状態になってしまうと、そこから強い悪臭を発生することもあります。病的口臭の主な原因は、以下です。

舌苔
口内の細胞がはがれ落ちて舌の上に溜まり、白く腐敗した沈着物です。
歯周病
病的口臭の原因としてもっとも多い疾患。歯と歯ぐきとの溝で細菌がVSCを生産し、口臭を発生させます。
歯垢(プラーク)、歯石
細菌の集合体がプラークで、それが固まったものが歯石です。
虫歯
虫歯が進行すると、痛みだけでなく強烈な口臭が発生します。
唾液の減少
唾液が減ると細菌が増殖します。食事をしたり喋ったりすることで改善されますが、他の疾患が原因の場合もあります。

この他に、胃のトラブル、入れ歯の清掃不良、口腔ガンも口臭原因としてあげられます。

外因的要因

ニンニクやニラなどにおいの強い食べ物
においの強い食べ物の中でも、特にニンニクは悪臭の大きな要因となります。ニンニクにはアリルメチルスルフィド(AMS)という悪臭の原因成分があり、それが口内、消化器官、肝臓を通って最終的に肺から体外へ排出されるのですが、そのにおいは食後約16時間持続するといわれています。
アルコール
アルコールは摂取された後、体内でアルコール分解酵素の働きをするアセトアルデヒドという成分(悪臭のもととなる)に分解されます。さらに、これがアセトアルデヒド脱水素酵素で分解されることで、酢酸などの酢に分解されます。
つまり、この過程にかかる時間だけ、肺を通して生成されたにおい成分が悪臭となり呼吸とともに排出されてしまうのです。また、アルコール自体に口内の粘膜を乾燥させる働きがあるので、唾液が減少し、口臭が発生しやすくもなります。
タバコ
タバコを吸うとニコチンが血流の循環を悪くするため、唾液の分泌を減らしてしまいます。また、タールが口内の歯、舌、歯垢に付着することでも口臭が発生しやすくなります。

内因的要因

精神的なストレスや不安感が強い時、検査の結果は異常なくても、本人だけが口臭があると思い込んでしまうことがあります。この状態が続くと、自臭症という病気に発展してしまう可能性があるので、思いつめる前に口臭外来で相談してみことをおすすめします。

膿栓(臭い玉)も口臭の原因に

膿栓は別名「臭い玉」とも呼ばれています。いかにも嫌なにおいを放ちそうな名前ですが、その名の通り、特有なくさいにおいをともないます。

膿栓は細菌の残骸でもあるため、これを栄養源として口腔常在菌が増殖し、口臭の発生原因となる場合があります。見た目は大きく3~5mmほどのものもあり、白に近い色です。咳をした際などにのどから飛び出し、つぶすと強い悪臭を放ちます。

膿栓については『膿栓(臭い玉)の病院での除去治療』で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

口臭のセルフチェック方法

口臭についてある程度自己判断できる方法があります。口臭が気になる方は、ぜひ実践してみてください。

息を閉じ込める方法

コップや袋に息を吹きかけ、逃げないように閉じ込めます。一度新鮮な空気を吸い直してから改めて閉じ込めた息のにおいを嗅いでみましょう。起床時や食事後など、条件によってにおいは変化しますので、状況を変えて何度か試してみるとよいでしょう。

歯垢をチェックする方法

新しい歯ブラシや糸ようじ、歯間ブラシで歯垢を取り嗅いでみます。歯垢は口臭の原因となる成分を含んでいるので、実際に嗅いでみると口臭の程度がわかりやすいでしょう。

うがいでチェックする方法

オキシドールを2倍程度の水で薄めたものでうがいをして吐き出します。吐き出したオキシドールから小さな泡が発生していると、口臭が発生しているリスクが高いと判断できます。オキシドールは過酸化水素水のことで、これが酵素に反応すると気泡を発生するのです。飲まないように注意して行いましょう。

病院で口臭を診断してもらう

口臭外来という、口臭に特化した専門外来があることをご存じでしょうか。口臭外来はその名の通り、口臭の検査や医師からのアドバイスを受けられる窓口で、多くは総合病院や歯科医院に開設されています。

口臭外来では、そのにおいが口臭と言えるほどのものか判断するために、歯や歯肉の状態を確認し、必要に応じて揮発性硫黄化合物(=口臭)について専門機器を使用して測定してもらえます。

検査の結果、悪臭成分が検出されないにもかかわらず口臭に悩んでいる方は、心理的口臭(自臭症)かもしれないので、口臭カウンセリングや神経科・精神科の受診もあわせて行いましょう。ただし、口臭外来は保険適応外の診療なので、治療費に関して直接病院に問い合わせてから受診することをおすすめします。

口臭を改善する方法

唾液の分泌を増やす

唾液の分泌を増やし口内の酸素を増やすことが、口臭予防とその改善の最重要ポイントと言えます。なんらかの疾患による症状である場合でなければ、以下の方法が唾液分泌量を増やすのに効果的とされています。

唾液分泌反射を利用する
ガムや昆布を噛んだり口の中で転がしたり歯と頬の間に挟んでおくことで、味反射と異物反射という2つの唾液分泌反射を刺激することが可能です。
リラックスする
人は緊張しているときに交感神経が優位になるのですが、そのときに分泌される唾液は粘度が高いため口内が乾燥しやすくなります。一方、リラックスしているときなどは副交感神経が優位になっているため、サラサラで水分量の多い唾液が分泌されます。
交感神経と副交感神経のバランスを崩さず、交感神経が優位になったままにさせないためには、ぬる目のお風呂にゆっくりと浸かる、音楽を聴く、深呼吸をするなど自分に合ったリラックス法を日常的に実践するとよいでしょう。

歯垢(プラーク)ケア

食べカス、壊死した細菌、はがれた粘膜上皮などの歯垢(プラーク)を嫌気性菌が分解することにより悪臭が発生するため、歯垢のケアは口臭の予防と改善の重要なポイントとなります。歯垢の効果的なケアには、寝る前・起床時の歯磨きと食後のガムがあげられます。

就寝中は唾液の分泌量が減るので、就寝前の歯磨きは口内の歯垢除去のために大切ですし、起床時の歯磨きは口臭を抑えるのに効果的です。また、食後はガムを噛むことで口内pHの低下を防ぐことが期待できます。口内pHが低下すると虫歯菌が活発になり歯垢を作ってしまうため、pHの低下を防ぐことも口臭予防のために重要なポイントなのです。

胃の病気を軽減させる

胃炎や胃潰瘍の症状として腐った卵のようなにおいの息やゲップが出ることがあります。口内トラブルが無いにもかかわらず悪臭を感じる場合は、消化器科に相談してみるとよいでしょう。

口臭を予防する食べ物を摂る

口臭の原因となる食べ物についてはよく知られていても、口臭を予防できる飲食品についてはあまり知られていないのではないでしょうか。生活習慣の一部である食事の中で口臭を予防できれば、こんなに嬉しいことはないですよね。口臭予防に効果的な成分と、それが多く含まれる食材、摂取する際のポイントについて『気になる口臭を予防する食べ物』で詳しく解説していますので、ご覧ください。

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