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足がつるのは病気の前兆?|夜のこむら返りは正常?異常?

更新日:2018/06/25 公開日:2014/06/05

こむら返り・足がつる原因

久しぶりに運動をして足がつるのはよくあることですが、夜、寝ている時にふくらはぎや太ももの痛みで目が覚めると、何事かと心配になってしまいますよね。足がつるのは何かの病気のサインなのでしょうか? ここでは、足がつること、すなわち「こむら返り」(正式には有痛性筋痙攣)と病気との関係について、ドクター監修のもと解説します。

◎短くポイントをまとめると
夜中に足がつるのは健康でもよくあること。これだけで病気の心配はいらない
一部に足がつる病気(糖尿病や肝硬変など)や薬(利尿薬やスタチンなど)もある
睡眠時のこむら返りを防ぐには、寝る前の水分補給やストレッチなどが大切

寝てる時に足がつる

睡眠中に足がつるのは病気?

「寝ているときに足がつって痛くて飛び起きる」というのは、健康な人(特に成人)ではよくあることです。これだけで「病気かもしれない」と心配しすぎる必要はありません。仮に病院に行って検査をしても、明らかな原因を特定できないことが多いです。

どうして足がつるの?

こむら返りがなぜ起こるのかは、まだはっきりと解明されていません。

体内のナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムといった電解質(ミネラル)濃度の異常や、筋肉に運動させる神経が過度に興奮することによって筋肉の痙攣を引き起こしているのではないかと考えられています。また、代謝産物の蓄積、部分的な血流不足なども関与するのではないかといわれています。

睡眠中に足がつる理由は、寝ている間に一定の姿勢を取り続けていると特定の筋肉がずっと収縮しているような状態に置かれ、その状態から寝返りを打つタイミングで、本来は伸びるべき筋肉が収縮し続けてしまうので、痛みを伴うこむら返りが起こるということが考えられています[1]。

なかには病気や薬剤が原因となっていることも

足がつる人のごく一部では、飲んでいる薬が原因でこむら返りが起こっていたり、病気によって引き起こされていたりする場合があります。次項で詳しく説明します。

足がつる病気には何がある?

こむら返りは健康な人でも起こりますが、糖尿病や肝臓病、腎臓病などを患っている人では特に起こりやすいということが知られています。これらの病気では、電解質の異常や脱水状態が起きやすくなっているために、足の筋肉はつりやすくなっていると考えられます。

足がつる病気には下記のようなものがあります[1]。

  • 神経や筋肉の病気(パーキンソン病、末梢神経障害、炎症性筋疾患など)
  • 循環器の病気(高血圧、心疾患、動脈・静脈疾患など)
  • 内分泌・代謝の病気(甲状腺機能の異常、肝硬変、腎不全、血液透析など)
  • その他の病気(電解質異常、脱水症、殺虫剤中毒、毒グモ、心因性など)

また、飲んでいる薬が原因で足がつることもあります。代表的な薬は下記です[1]。

  • 脂質異常症の薬(スタチン)
  • 高血圧の薬(利尿薬、ACE阻害薬、Ca拮抗薬、β遮断薬)
  • 喘息の薬(β刺激薬)
  • 性ホルモン製剤
  • 免疫抑制剤(ステロイド、ペニシラミン、シクロスポリン)
  • 胃酸抑制剤(シメチジン)

これらの病気があって、頻繁に足がつっているようなら、かかりつけ医(薬を処方した医師)に相談してみましょう。また、薬によって足がつっているかもしれないと思っても、くれぐれも自己判断で服薬を止めないでください。医師に相談すれば、別の薬に変えるか、こむら返りを抑えるための薬を追加するかを検討してもらえます。

足がつった痛い症状を治す方法

足関節を背屈

こむら返りは筋肉が過剰に収縮していることで起きているので、筋肉を伸ばすことで症状を軽減することができます。

具体的には、座って、つっている方の足の膝を伸ばして、つま先を持って足の甲を身体の方向に引っ張ります(足関節を背屈させる)。こうすると、過剰に興奮している神経の活動を抑えることができます。また、つっている筋肉を足先から体幹に向かって擦るようにマッサージすることも効果的だといわれています。ただし、やり過ぎには注意してください。

睡眠中に足がつらないようにするための予防法

寝ている時に足がつらないようにするためには、3つのポイントがあります。

寝る前に水分補給

特に、お酒を飲んだ夜にこむら返りが起こりやすいと感じている方がいらっしゃるかもしれません。お酒を飲むとその利尿作用などから脱水症状に陥りやすいのですが、脱水そのものがこむら返りの一因となります。お酒を飲んだら寝る前の水分補給が大事です。お酒を飲んでいなくても、寝る前には脱水を予防するためにコップ1杯程度の水を飲んでおくことをおすすめします。

寝る前にストレッチ

こむら返りの予防には、寝る前にふくらはぎの筋肉のストレッチを行いましょう。ふくらはぎの筋肉を伸ばすことができればどのような方法でもかまいませんが、例えば下記のような方法があります。

  1. 壁から90cmほど離れた位置に立つ
  2. 壁に向かって両手を伸ばした姿勢で壁にもたれる
  3. ゆっくりと壁によりかかるように肘を曲げる
  4. ふくらはぎの筋肉が気持ちよく伸ばされるところまで(痛みが出ないところまで)曲げて、10秒数える
  5. 肘を伸ばして5秒休む

睡眠時に冷やさない

冷房を低い温度でつけっぱなしで寝たり、布団をかけずに寝たりすると、筋肉が冷えて血行不良になり、足がつりやすくなります。足を必要以上に温める必要はありませんが、冷やさないように注意しましょう。

頻繁に足がつって困る場合は何科?

特に病気などがなく、前述したような水分補給やストレッチをしても頻繁に足がつる場合は、一度病院で診てもらった方がいいかもしれません。こむら返りは筋肉の痙攣ではありますが、それが起こる背景には神経や血管、内臓など、さまざまな要素が絡んでいます。こういう場合は内科が適しています。あなたのことをよく知っているかかりつけの内科医がいればそこへ、いなければまずはお近くの内科クリニックを受診してください。内科の専門医は『日本内科学会の総合内科専門医名簿』で調べることができます。

参考文献

  1. [1]高尾昌樹. こむら返り(有痛性筋痙攣). Medicina 2004; 41(8): 1361-1363

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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