水虫(足白癬:あしはくせん)の原因

更新日:2017/02/28 公開日:2014/06/06

水虫の基礎知識

水虫(足白癬)はかゆみや赤み、ひび割れや水ぶくれが生じ、私たちを悩ませる感染症です。高温多湿な日本では、約2割の人に発症しているとされています。ここではドクター監修のもと、水虫(足白癬)の原因について詳しく解説します。

水虫(足白癬:あしはくせん)の原因

『水虫(足白癬)とは?』はカビの一種である白癬菌が皮膚(角質層)に侵入して増殖し、寄生することで発症します。人間の皮膚、髪の毛や爪にはケラチンという物質があり、それを好んで白癬菌が生息しています。そのため、白癬菌は手や頭部、股などにも感染しますが、約9割以上が足に感染します。

靴を履くことにより白癬菌が過ごしやすい高温多湿になる足は、水虫に感染しやすい部分です。以前は水虫(足白癬)と言えば男性の病気というイメージがありましたが、最近では女性もブーツなどの通気性の悪い靴を長時間履く機会が増え、水虫(足白癬)に悩んでいる人が増えています。

感染の仕組み

水虫(足白癬)は多くの場合、ヒトからヒトへ感染します。水虫(足白癬)を発症した人の皮膚からはがれ落ちる角質(アカ)の中に白癬菌が生息しているため、それを素足で踏んだり触れたりすると白癬菌が付着して感染してしまいます。

しかし、白癬菌が皮膚に付着しただけでは水虫(足白癬)は発症しません。菌が付着した足をよく洗わずに放置すると、傷ついた角質から菌が侵入し繁殖してしまい、感染に至ります。

水虫に感染しやすい時期は春から夏であり、冬には減少する傾向にあります。

感染しやすい環境

白癬菌はカビの一種なので高温多湿を好みます。またアルカリ性の環境だと白癬菌は過ごしやすくなります。皮膚に汗や皮脂、汚れが残っていると皮膚がアルカリ性になるため白癬菌の増殖を促してしまいます。

長時間靴を履いて湿度を高めたり、面倒だからとよく洗い流さなかったりすると白癬菌にとってよい環境を作ってしまいます。靴はなるべく長時間履かないようにし、汗をたくさんかいた場合は入浴時によく洗い流すことが大切です。常に清潔にしていれば皮膚を弱酸性に保つことができるので、感染を予防することができます。

特に体温が高く汗をかきやすい方や足の指が太く常にくっついている方、または脂症や糖尿病や免疫不全などの持病を持っていて免疫力が低い方は、高温多湿な環境を作りやすいので、小まめに洗い流し、清潔を保つことを心がけましょう。

水虫になりやすい人とは?

日本人の5人に1人がかかっているという水虫ですが、なりやすい人とそうでない人がいるようです。以下に見られるように白癬菌に接触する可能性が高く、手や足が長時間にわたって高温多湿の状態に置かれている人は、注意が必要です。

  • 家族に水虫患者がいる人
  • ストッキングをはいている女性
  • 通気性の悪い靴を、長い時間はいている人
  • 足の指の隙間がなく、くっついている人
  • 汗をかきやすい人

また、糖尿病にかかると免疫力が低下し、手足の毛細血管の循環も低下するため、白癬菌に感染しやすくなるといわれています。

水虫と間違えられやすい病気も

水虫によく似た他の皮膚疾患もあります。治療法なども異なりますので、薬を使っても症状がよくならない場合は注意が必要です。

汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)

汗疱(かんぽう)性湿疹とは、手のひらや足の裏に汗をかきやすい方に多く見られる皮膚の病気です。小さな水ぶくれができ、痛みやかゆみをともなう場合もあります。原因は自身の身体から出る汗だと考えられており、菌によって発症する水虫とは異なります。

汗疱性湿疹について詳しくは、『水虫に似ている!?菌は存在しない汗疱性湿疹の原因とは』をご覧ください。

水虫と紛らわしい皮膚疾患については、皮膚科専門医でもひとめ見ただけでは判断が難しい場合があり、顕微鏡を使って白癬菌の有無を調べることになります。水虫が疑われる症状があった場合、医師の判断のもとに治療を続けることが大切です。

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