水虫に似ている!?菌は存在しない汗疱性湿疹の原因とは

更新日:2016/12/09 公開日:2014/06/06

皮膚真菌症

汗疱(かんぽう)性湿疹は春などの暖かい時期になると多く現れる、手足にできる皮膚の病気です。手足に水ぶくれやかゆみが生じ、水虫と症状が似ているため間違われやすい病気です。見た目も気になりますが、重症化すると日常生活にも支障をきたすことがあるので注意が必要です。ここではドクター監修の元、汗疱性湿疹の原因と水虫との違いについて詳しく解説していきます。

汗疱性湿疹

汗疱性湿疹とは

汗疱(かんぽう)性湿疹は症状が水虫に似ているため、よく間違われる病気です。汗疱性湿疹は汗疱という病気が悪化して湿疹化した症状のことを示します。汗疱性湿疹の原因や水虫との違いを知る前に、汗疱について理解を深めておきましょう。

汗疱の特徴と原因

汗疱は、手のひらや足の裏に汗をかきやすい方に多く発症する皮膚の病気です。極めて小さな1~2mmの水ぶくれが現れます。手のひらや足の裏に好発しますが、指の外側にも生じる場合があります。

なぜ水ぶくれが生じるのかというと、汗が全て皮膚から排出されずに溜まってしまうためです。しかしなぜこのような現象が起こるのかは定かではありません。

汗疱状湿疹の特徴と原因

汗疱の水ぶくれが破れると汗疱状湿疹に至ります。水ぶくれの皮膚がめくれて湿疹化した症状が汗疱状湿疹です。

しかしなぜ汗疱が湿疹化するのか、詳しくは解明されていません。恐らく何らかの原因で、溜まっていた汗によりアレルギー反応が生じたためだと考えられています。

汗疱は自覚症状がほとんどありませんが、汗疱状湿疹は痛みやかゆみを伴う場合もあります。

水虫との違い

水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚に寄生して感染することで発症する皮膚の病気です。多くの場合足の裏や趾の間に発症しますが、手や爪などにも生じる場合があります。水虫の原因菌である白癬菌は高温多湿な場所を好むので足の裏や手、爪に好発します。

一方で汗疱状湿疹の原因は定かではありませんが、水虫と違い菌により発症する症状ではありません。自身の身体から出る汗が原因だと考えられています。これが水虫と汗疱状湿疹の大きな違いです。しかし見た目がよく似ているので間違えやすい病気です。

汗疱状湿疹の治療と予防

汗疱の時点では、治療をする方は多くありません。ほとんどの場合、汗疱状湿疹の症状があらわれてから治療を行う方が多い傾向にあります。

治療法はステロイド外用薬とサリチル酸を用いるのが主流です。かゆみなどの症状を抑えるために、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を用いる場合もあります。汗疱状湿疹は汗が原因ですから汗をかいたらよく拭き取る、手洗いを小まめに行うなどで予防が期待できます。しかしながら汗を止めることはできないので、必ずや発症しないということではありません。

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科