水虫に似ている!?菌は存在しない汗疱性湿疹の原因とは

更新日:2017/11/24 公開日:2014/06/06

皮膚真菌症

汗疱(かんぽう)性湿疹は春などの暖かい時期になると多く現れる、手足にできる皮膚の病気です。水虫と症状が似ているため間違われやすい病気です。汗疱性湿疹の原因や水虫との違い、治療についてドクター監修の記事で解説します。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

汗疱性湿疹とは

「汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)」は、症状が似ている水虫と、よく間違われる病気です。

汗疱性湿疹は「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」とも呼ばれており、手にできる湿疹の一種に含まれます。もともと「皮膚の中に汗がたまるもの」と考えられていましたが、現在は実際には異なっていると考えられており、原因は不明です[1][2]。

汗疱性湿疹の特徴

汗疱性湿疹は、手にできる湿疹です。皮膚にボツボツした病変ができて、その中に汗がたまったようになることから、汗疱と呼ばれていますが、実際は、汗がたまったものではなく、原因は不明です。ストレスを抱えた人、アレルギーのある人、手の濡れた状態になりやすい人、セメント、クロム、コバルト、ニッケルを扱う職業の人で起こりやすいとされています[1]。

水虫との違い

水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚に感染することで発症する病気です。多くの場合足の裏や足の指の間に発症しますが、手や爪などにも生じる場合があります。水虫の原因菌である白癬菌は高温多湿な場所を好むので足の裏や手、爪に好発します。

一方で汗疱状湿疹の原因は定かではありませんが、水虫と違い真菌により発症する症状ではありません。見た目はよく似ているので間違えられやすいのです。

汗疱性湿疹の治療と予防

自然に治るのですが、見た目が気になる場合、皮膚科で診てもらえます。治療法としては、肌の保湿が行われます。アルコールや香料などの添加物が含まれないものを使います。水疱が多くかゆみもあるときには、ステロイド外用薬を用います。かゆみなどの症状を抑えるために、抗ヒスタミン剤を用いる場合もあります[1][2]。ストレスやアレルギー、職業性の原因が考えられているので、予防としてはそうした点に気をつけたり、素手でものに触ったりしないといった工夫をします。

参考文献

  1. [1]MedlinePlus. "Dyshidrotic eczema" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/000832.htm (参照2017-10-10)
  2. [2]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 2173-2175, 353-354

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科

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