水田皮膚炎の原因と症状

更新日:2017/03/23 公開日:2014/06/06

皮膚真菌症

水田皮膚炎は病名の通り、農家の方が水田作業をした後にしばしば見られる皮膚の病気です。水田に直接浸かっている足や手が最も多い発症部位です。この水田皮膚炎は適切な治療を行えば約1週間から2週間で完治するので、過度な心配をする必要はありません。しかし治療を行わずに放置していてもすぐには治癒しないので、早めにクリニックを受診することが大切です。ここではドクター監修のもと、水田皮膚炎の原因と症状、治療法について詳しく解説します。

水田皮膚炎

水田皮膚炎とは

水田皮膚炎は読んで字のごとく、水田に手や足が浸かったことで発症する病気です。農家の方が水田作業をした後に発症するケースが最も多いです。特に河川での作業後にも発症するケースがあります。

発生時期は3月上旬から中旬までと、8月中旬から下旬にかけてが最も多いと言われています。これは水田の田植え時期で作業に従事する方が増加するためです。また原因は分かりませんが、男性よりも女性の方が発症の頻度は高いと言われています。

水田皮膚炎の原因

水田皮膚炎はセルカリアという鳥類住血吸虫が原因になっています。セルカリアは主にカモやサギ、ムクドリなどの鳥類に寄生し、腸壁静脈から血液を吸収します。

日本の水田や河川には中間宿主貝(タニシ、ヒメモノアラガイ、ヒラマキモドキなど)が遊出することにより、人間の皮膚に侵入して炎症を引き起こします。多くの場合は水田に手や足を侵入させるため、遊出される頻度が高くなります。

事実一部の地域では、発症した方は全員水田作業をした方で、水田に入っていない方は全く発症していないという結果もあります。

水田皮膚炎の症状

水田皮膚炎の症状は下腿や手首、手の甲に赤い小さな皮疹が現れます。形は少し盛り上がっており、健康な皮膚との境がハッキリせずぼやけているのが特徴です。

また強いかゆみを伴います。その後、次第に皮疹は乾燥していき、かさぶたとなってかゆみは消失していきます。

水田皮膚炎の治療

水田皮膚炎は適切な治療を施せば約1週間から2週間で完治するので、恐れる病気ではありません。治療は主にステロイド外用薬を病変部に塗って行います。また抗ヒスタミン外用薬を用いる場合もあります。

予防としては水田に入らないことが得策ですが、作業のためには入らなければならないことが多いはず。そのため作業が終わったら十分に手足を洗い流し、セルカリアが付着したままにならないように心掛けましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科

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