逆に肝臓病が悪化?脂肪肝にウコンは効果があるのか

更新日:2016/12/09 公開日:2014/08/01

肝臓と脂肪肝の改善方法

ウコンと言えば肝臓に良いと聞きますが、実は肝臓病を患っている方には怖い副作用があると専門のドクターは警鐘を鳴らしています。ここでは肝臓病への移行過程やウコンの副作用についてご紹介します。

脂肪肝にウコンは効果があるのか

数ある健康食品の中でも、人気のウコン。ウコン飲料やウコンサプリなども街中でよく見かけます。二日酔いや肝臓に良いという口コミが広がり、飲み会の前にコンビニでウコン飲料を買って備えている方も多いでしょう。

しかし、その効能の認知度とは逆にウコンの副作用についてはあまり知られていません。肝臓に不安のある方は早急にその副作用をきちんと理解しておく必要があります。

あなたは大丈夫?自覚症状が出にくい肝臓の異常

検査を受けてはじめて肝炎や脂肪肝と診断されることで、肝臓の異常を知るという方が急増しています。自覚症状が出にくく、また自覚症状が出ても、風邪の症状などと勘違いして見落とされがちです。そのため、気付いた時には取り返しのつかない状態になっている場合もあるのです。

(1)脂肪肝とは?

日常的に運動不足や飲酒、過食などの生活を送っていると、中性脂肪が肝臓の細胞内に溜まっていきます。全肝細胞の30%が脂肪過多になっている状態を「脂肪肝」と呼びます。

肝細胞が正常に機能するようにエネルギーを作り出しているのが細胞内のミトコンドリアです。通常ミトコンドリアは、糖からエネルギーを作っていますが、細胞内が脂肪でギュウギュウ詰めになり糖が入ってこないとき、代わりに脂肪をエネルギー源にします。

そのような異常な状態になったミトコンドリアは、後に巨大化し、機能が停止します(別名「ジャイアント・ミトコンドリア」と呼ばれています)。ミトコンドリアの機能停止に伴い、肝機能低下に陥り肝炎に進行してしまうのです。

(2)脂肪肝・NASHから肝ガンへ

脂肪肝の中でも、アルコールを飲まない人が発症するのが、NASH(=非アルコール性脂肪肝炎)です。ダイエットのし過ぎや肥満、糖尿病など生活習慣病に原因があると言われています。

NASHとは、脂肪肝が進行して機能停止した肝細胞の中が、コラーゲンの繊維で埋め尽くされている状態です。この、コラーゲンが固まった状態を「肝硬変」と言います。肝硬変まで進行してしまうと、肝臓ガンへの移行も容易に考えられる怖い状態です。

自覚症状のないまま肝臓に負担をかけ続け、自覚した時にはもうかなり症状が悪化しているというケースが少なくありません。

ウコンの鉄分がもたらす副作用

NASH、C型肝炎などで肝臓病を患っている方にとって、ウコンが大敵になる場合があります。

なぜ、肝臓に良いとされてきたウコンが肝臓の大敵になるのか?それはウコンに多く含まれる鉄分が原因です。

肝炎にかかった肝臓には、鉄が正常な方より溜まりやすくなります。肝臓に良いだろうとウコンや鉄分の多いレバー、しじみ、ほうれん草などを過剰に摂取することで「鉄過剰」となってしまいます。そして、やがて肝臓に溜まった鉄は酸化し、肝炎をさらに悪化させてしまうのです。

健康な方には悪さをしないウコンですが、リスクがないわけではないため、ウコンの摂取量には注意しましょう。

このことより、肝臓をすでに患っていて、食事などで鉄制限をしなければならない方は、ウコンの使用に注意が必要です。必ずドクターに相談の上摂取するようにしましょう。また、肝臓病を患っていても鉄不足の場合などもあるので、ウコンの摂取に限らず、まずはドクターの診断をオススメします。

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