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女性の脱毛症の原因と6つの症状とは

更新日:2018.01.16
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
聖心美容クリニック札幌院 院長 前多一彦

女性に発症しやすい脱毛症の種類と症状、原因について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。脱毛症の予防や対策のためには、女性ならではの原因を知ることが大切です。

脱毛症にはいくつか種類があり、なかには女性特有のものもあります。原因も症状も異なりますので、正しい知識をもつことが大切です。ここでは、女性に多くみられる脱毛症について説明します。

老化やストレスなど…女性の薄毛の原因とは

女性が薄毛になる主な原因には、以下のことが考えられます。

  • 老化
  • ストレス
  • 過度の疲れ
  • 睡眠不足
  • 栄養が偏った食事
  • 過度のダイエット
  • 喫煙・飲酒の過剰摂取
  • シャンプーのしすぎ
  • 間違ったヘアケア
  • 出産
  • 経口避妊薬(ピル)

まず、女性の薄毛の原因には老化があげられます。歳をとると、細胞の老化や血行不良により毛包が徐々になくなっていきます。また、閉経にともない女性ホルモンの分泌が少なくなることも要因となります。そのため、年齢を重ねれば誰しも少なからず薄毛の症状が出てきます。

若い頃の薄毛としては、ストレスが大きな要因となり得ます。ストレスと薄毛の関係についての科学的な根拠はまだありませんが、髪も身体の一部なので、身体の状態が悪いときは影響を受けてもおかしくないでしょう。

過度の疲れや睡眠不足は、薄毛を引き起こす要因となり得ます。また、栄養の偏った食事や過度のダイエットも、薄毛を引き起こしやすいです。これは、髪の発育に必要な栄養素が不足するためです。

喫煙やアルコールの過剰摂取も、同じ理由で薄毛を引き起こすと言えるでしょう。 このほか、洗髪のしすぎや整髪料の使いすぎなどの間違ったヘアケア、経口避妊薬(ピル)の服用も影響する場合があるといわれます。

※詳しくは、『急に増えた!女性の抜け毛の原因と対処法』の記事をご覧ください。

女性の脱毛症の種類と6つの症状とは

それでは、女性に発症しやすい脱毛症を見ていきましょう。ここでは、特に多く見られやすい6つの脱毛症をご紹介します。

髪全体が薄くなる女性男性型脱毛症(びまん性脱毛症)

男性によくみられる男性型脱毛症(AGA)の女性版で、「びまん性脱毛症」とも言います。男性ホルモンの影響を受け、休止期(発育を止める期間)にあたる毛の割合が多くなるにより発症します。男性と女性では目に見える症状に違いがあるため、AGAと区別してFAGAと呼ばれることがあります。

「びまん」とは「一面に広がる」という意味で、その名の示す通り髪全体が薄くなる症状です。特に、前頭部から頭頂部の間や、頭頂部が薄くなる傾向にあります。薄毛で悩む女性にもっとも多くみられる症状ですが、原因を見極めて対策することで改善する可能性があるタイプの脱毛症です。

※詳しくは、『女性のAGA(女性男性型脱毛症・FAGA)とは?』または、『女性に多い「びまん性脱毛症」の症状、原因と対処法』の記事をご覧ください。

老若男女が発症する可能性がある円形脱毛症

老若男女を問わず誰にでも発症する可能性がある自己免疫性疾患で、コインのような円形に脱毛する突発性の脱毛症です。小さな場合は自然治癒することも多いのですが、大きく広がってきたり再発をくりかえす場合は、適切な治療が必要です。

※詳しくは、『女性の円形脱毛症の原因とは?症状の特徴と対処・治療法』の記事をご覧ください。

エクステなど髪の毛への負担から脱毛する牽引性脱毛症

長期にわたり髪の毛を引っ張ったりすることで起こる脱毛症です。分け目がいつも同じだったり、ポニーテールなど髪の毛を結うことで継続的に髪に負担をかけることが主な原因となります。また、ヘアアイロンやエクステのしすぎでも発症します。

これは、負担のある部分の頭皮が血行不良となり、十分な栄養が行き届かなくなることで毛髪の産生や発育が阻害されるためです。ヘアスタイルを時々変えるなど、髪や頭皮の負担を減らすことで防ぐことができます。

妊娠から出産後にかけて抜け毛が増える分娩後脱毛症

妊娠中から出産後にかけてホルモンのバランスが乱れることにより、一時的に抜け毛が増えることがあります。妊娠中に多く分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)には髪の発育を維持する作用もあるため、妊娠中は本来抜けるはずの髪も残っていることが多いです。

出産によりエストロゲンの分泌が減ると、維持されていた髪が一気に抜けて休止期に入るので、一時的に薄毛になるのというわけです。通常は半年から1年ぐらいで自然に改善しますが、高齢出産など体力の回復に時間がかかる場合は症状の改善が遅くなったり、完治が難しくなる場合があります。

頭皮の異常によって起こる粃糠(ひこう)性脱毛症

頭皮の角質異常によって起こる脱毛症です。大量にはがれた角質がフケと一緒に毛穴を塞ぐことで雑菌が繁殖し、毛根が炎症を起こして髪の成長が妨げられたり、脱毛してしまいます。過度のシャンプーや不十分なすすぎ、パーマやカラーの刺激などが主な要因となります。

また、過度のダイエットや不規則な生活、ストレスなどによる自律神経の乱れでも引き起こされることがあります。フケが異常に多い場合は脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)の可能性もあるので、要注意です。

シャンプーの刺激などで起こる脂漏(しろう)性脱毛症

過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞いでしまい、毛根が炎症を起こすことで脱毛してしまう症状です。シャンプーの刺激や洗い残しなど、不十分なヘアケアにより引き起こされることが多いと言います。また、粃糠(ひこう)性脱毛症と同様、自律神経の乱れも要因となり得ます。脂漏性皮膚炎を起こすこともあるので、早めに専門医に相談しましょう。

髪が細くなった気がする、地肌が目立つようになったなど薄毛が気になり出したら、早めに対処することをおすすめします。まずは、専門医に相談し、原因が何かをつきとめましょう。食事や睡眠など日常生活を見直してみることも大切です。

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