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女性のAGAの原因と治療法

更新日:2017/09/06 公開日:2014/08/01

男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンが大きく影響している脱毛症で、特徴は異なりますが女性にも起こり得ます。女性の場合は、男性のAGAと区別するために「女性男性型脱毛症(FAGA=FemaleAGA)」と呼ばれることがあります。では、このAGAはどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?男性との症状の違い、特徴も見ていきましょう。

AGAのメカニズム

血液中を流れる男性ホルモン(テストステロン)は、毛根にある毛乳頭に入り込むと、5αリダクターゼ酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。このジヒドロテストステロン(DHT)が毛母細胞に入ると、毛母細胞の細胞分裂が活発に行なわれなくなり、発毛を妨げます。また、毛周期が乱れて成長期が短くなるため、髪が成長する前に抜けることで薄毛や抜け毛を引き起こします。

薄毛や抜け毛になりやすいかどうかは、DHTに対するレセプター(男性ホルモン受容体)の感度によるとされています。これには個人差があり、遺伝によると考えられています。

なぜ女性がAGAに?

男性ホルモンの変性と毛母細胞への侵入が主な原因のAGA。女性とはあまり関係がないように思われますが、女性でもAGAは発症します。では、なぜ女性のAGA(FAGA)は発症するのでしょうか?

女性にも男性ホルモンが!?

女性の体内にも男性ホルモンは存在しています。男性ホルモンであるテストステロンやジヒドロテストステロンが体内で合成され毛髪に影響を及ぼすメカニズムは、男性と同じです。それでは、なぜ男性のAGAと症状が違うのでしょうか。そのカギを握るのは、女性ホルモンです。

女性ホルモンが髪を育てる

男性ホルモンのテストステロンが脱毛に影響を与えるのとは逆に、女性ホルモンであるエストロゲンには毛髪を育てる働きがあります。女性ホルモンの分泌が活発な若い女性は、血中のテストステロンの濃度が男性の20分の1と少ないため、髪の毛への影響も少ないのです。また、エストロゲンの働きで髪が生え変わるサイクルが長くなるので、薄毛や抜け毛が起こったとしてもその進行は非常に緩やかで、ほとんど気になりません。

女性ホルモンの減少がFAGAの要因

このように、女性ホルモンの分泌が盛んに行なわれていれば、女性男性型脱毛症(FAGA)になることはほとんどないと言えます。しかし、女性ホルモンは加齢とともに減少してしまいます。早い人では35歳前後から分泌量が減少することもあります。その結果、男性ホルモンの影響が大きくなり、AGAが発症されやすくなるのです。

また、加齢以外にも女性ホルモンが減少するケースがあります。主な原因には、ストレスや過度のダイエット、生活習慣の乱れなどがあげられます。

AGAとFAGAの違い

女性のAGAを「FAGA」と呼び、男性のAGAと区別するのには理由があります。

AGAとFAGAでは、脱毛のパターンが異なるのです。男性の場合は頭頂部と髪の生え際(前頭部)など、局所的に薄くなるのが特徴ですが、FAGAは頭髪が細く弱まり全体的に薄くなります。全体的ではありますが、中でも前頭部から頭頂部の間と頭頂部が薄くなりやすい傾向にあります。

また、AGAは進行性であるため、放っておくと髪の毛は減り続けていきますが、FAGAではそのようなことはあまりありません。これは、女性ホルモンは減少するものの、一定の量は分泌されるためです。

女性のAGA(=FAGA)の治療方法は?

男性のAGAの場合は、フィナステリドの使用が有効とされています。これは、5αリダクターゼを抑制し、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える効果が期待できるためです。しかし、この薬は、残念ながら女性は服用できません。そのため、女性のAGA(=FAGA)を治すには、薬に頼らない対策が必要になります。

FAGAの主な原因は女性ホルモンの減少なので、改善にはホルモンバランスを整えることがもっとも大切です。ホルモンバランスを乱す大きな要因は、心身へのストレスです。まずは、自分の生活に心身に負担を与える要素がないか見直しましょう。過度なダイエット、睡眠不足、生活習慣の乱れなどは、ストレスを与える大きな要因となります。ストレスがたまるとホルモンバランスが乱れるだけでなく、血管が収縮して血流が悪くなることから、髪への栄養も不足しがちになり、よりいっそう薄毛が進んでしまうことも。規則正しい生活と適度な運動、ストレスをためない工夫でホルモンバランスを整え、FAGAの改善を試みましょう。

また、髪の発育を意識的に促すことも大切です。髪への栄養は睡眠中により多く運ばれるので、十分な睡眠をとることはとても重要です。成長ホルモンが分泌されるタイミングでもあるので、できるだけ早寝早起きを心がけ、睡眠をしっかりとりましょう。

髪の発育には、栄養価の高い食品をバランスよく食べることも重要です。食事などで摂った栄養は、生命維持に必要な部分に優先的に運ばれます。毛乳頭(髪を発育させる部分)への優先度は低いので、十分な栄養を摂らないと髪に与える分がなくなってしまう可能性があります。すると、栄養が足りず、細く弱々しい髪になってしまいます。バランスのよい食事を心がけながらも、髪の発育に効果的な栄養素を意識的に摂りましょう。主な栄養素には、以下のものがあります。

・タンパク質…肉、魚、卵、大豆製品(納豆、豆腐など)など

・亜鉛…魚介類、海藻類

・ビタミンB群…卵、大豆、レバー、緑黄色野菜、乳製品、まぐろ、かつお、さば、いわし、ピーナッツ、キャベツ、バナナなど

・ビタミンA…緑黄色野菜、レバー

・ビタミンC…野菜類、果物類

・ビタミンE…ナッツ類、魚介類、野菜類

また、紫外線、喫煙、アルコールの過剰摂取、首や肩のこりなども抜け毛の要因となり得ます。たばこやアルコールはできるだけ控え、日中の外出時は帽子をかぶるなど、紫外線対策も施しましょう。また、適度な運動やストレッチで身体の不調を整え、髪も身体も健康に保つよう心がけましょう。

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