美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

エッセンシャルオイル(精油)とは?香り豊かで癒される効果

更新日:2018.01.31
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人浩聖会 セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子

アロマテラピーに不可欠なエッセンシャルオイル(精油)について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。エッセンシャルオイル(精油)の基礎知識から、アロマオイルとの違いや作用、選ぶ際の注意点まで解説します。

エッセンシャルオイル(精油)とは

アロマテラピーに欠かせないエッセンシャルオイル(精油)とは、どのようなものなのでしょうか。

植物や果実の皮などから抽出される成分

植物の花や果実の皮、樹皮、葉、種子などから抽出した100%天然の揮発性オイル、それがエッセンシャルオイル(精油)です。水に溶けにくく、アルコールや油脂に溶けやすい親油性であるため「オイル」と名がついていますが、厳密には油ではなく高濃度の有効成分を含んだ芳香物質です。

0.05ml(1滴)のバラの精油を抽出するために約50本ものバラの花が必要となりますから、本当に貴重なエッセンスだと言えるでしょう。抽出方法は水蒸気蒸留法や圧搾法、溶剤抽出法などいくつかあり、植物によって使い分けられます。

オーガニックなど種類が豊富

エッセンシャルオイル(精油)は原料となる植物によって異なる香りがあり、それぞれの有効成分を高い濃度で含有しています。現在約300種類もあります。有機栽培の植物を原料に使ったオーガニック・エッセンシャルオイルや、日本原産のヒノキやスギ、ゆずなどを原料にした和精油などもあり多種多様です。

また同品種の植物であっても、土地の性質や気候などの自然条件によって成分構成が異なるものもあります。これらは、化学的な成分が異なるものという意味のケモタイプとして区別されます。

例えばローズマリーには、

  • ローズマリ・カンファー(フランス産)
  • ローズマリー・ベルベノン(コルシカ産)
  • ローズマリー・シネオール(モロッコ産)

という3種類のケモタイプが存在します。このような学名が記載されたラベルを確認しましょう。

アロマテラピーに用いられるアロマオイルとは

アロマテラピーに用いるのは、アロマオイルの中でも天然成分100%のエッセンシャルオイル(精油)であることが原則です。

一般的にアロマオイル=アロマテラピーに使うオイルと認識され、人工的に合成された安価なフレグランスオイルやポプリオイルなどと混同されることが多いようです。容器など見た目にも区別しにくいものも販売されています。

しかしながら人工的に香り付けされたり希釈されたものでは精油本来の効果は期待できませんし、逆に悪影響を及ぼすことさえありますから注意が必要です。

エッセンシャルオイルの効果・効能

エッセンシャルオイル(精油)には、大きく分けて次のような作用があります。

(1)心身への作用

鎮静作用や鎮痛作用、消化・食欲増進作用、ホルモン調整作用、刺激作用、免疫賦活作用など

(2)細菌やウイルス、虫への作用

殺菌作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、殺虫・虫除け作用など

しかし、エッセンシャルオイル(精油)は決して病気を治すための医薬品ではありません。人間の身体に備わっている自然治癒力を最大限に引き出して高める、これが根本的な作用だということは忘れないでください。

購入時の注意点

繰り返しになりますが、人工的な合成香料のポプリオイルやフレグランスオイルではなく、100%天然のエッセンシャルオイル(精油)を選ぶことが大切です。ラベルに記入された植物の学術名や成分表示などは必ず確認しましょう。

また妊娠中など使用に制限のあるエッセンシャルオイル(精油)もありますので、信頼できるメーカーやショップを見つけ、専門知識を持った店員に相談すると良いでしょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座