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女性に人気のアロマオイルの種類と効能・使い方

更新日:2017.12.13
公開日:2014.08.01
ドクター画像
この記事の監修者
医療法人浩聖会 セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子

女性に人気のあるアロマオイル(精油)と女性に注目される理由を、ドクター監修のもと解説します。アロマオイル(精油)の中には、女性特有の不調の緩和や美容へ活用できるものもあります。おすすめの使用方法とあわせてお伝えします。

アロマオイルは女性の不調に効能を期待できる?

女性特有の不調と言えば生理痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害、冷え性、むくみ、そして肌のトラブルなどがあげられます。

多くの女性が愛用しているアロマオイル(精油)には、どのような効能があるのでしょうか。女性に人気のアロマオイル(精油)から10種を選出し、香りの特徴、女性特有の不調への作用、美容作用とあわせてご紹介します。

女性に人気のアロマオイル10選

(1)ラベンダー

気持ちが落ち着く、清らかでフローラルな香り。鎮痛作用があり、生理痛を緩和します。自律神経を整える働きもあるので、心が乱れがちな女性に深いリラックス効果を与えてくれます。もともと傷や火傷のケアに使用されていたこともあり、傷跡や肌の炎症の回復に役立ちます。

(2)オレンジスイート

みずみずしい果実そのもののような甘ずっぱい香り。万人に受け入れられやすい香りであり作用も穏やかなので、お子様と一緒に楽しむのもおすすめです。発汗作用に加え、血行を促進して老廃物の排出も促すのでむくみに効果的。食欲を増進させる作用があるため、ダイエット中の方は避けたほうが無難です。

(3)グレープフルーツ

さっぱりとしたシトラスのなかに、ほんのり苦みを感じる香り。血液やリンパの流れを促進して、むくみの改善に期待できます。脂肪を燃焼させる働きもあるので、ダイエットをしたい方におすすめです。肌の皮脂分泌を抑制する作用で、ニキビや吹き出物対策にも。消臭・抗菌作用もあるので、汗や身体のニオイが気になるときにも使えます。

(4)イランイラン

エキゾチックで濃厚、甘さのあるフローラル系の香り。ホルモンバランスを整える作用があるため、生理痛や生理不順、更年期障害対策に効果を発揮します。肌の皮脂バランスを調整するので、乾燥肌や脂性肌、混合肌などタイプを問わずおすすめです。ただし敏感肌の方には刺激が強すぎるので、注意が必要となります。頭皮ケアにも有効です。

(5)ゼラニウム

バラのような香りがするため「ローズゼラニウム」とも呼ばれています。ホルモン分泌を調整するので女性特有の情緒不安を抑え、生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、更年期障害を緩和する作用があります。利尿作用もあるので、むくみ解消に有効です。皮脂バランスを調整してうるおいを促すほか、血行促進作用や収れん作用、殺菌作用もあるのでスキンケアにおすすめです。

(6)ローズマリー

清涼感のある、すっきりした香り。血液の循環を促すので冷え性に有効です。収れん作用があるので、肌のむくみやたるみが気になる方におすすめです。頭皮のかゆみやフケ、薄毛対策に適しているためシャンプーに配合されることがあります。

(7)クラリセージ

ほのかな甘みと深みのある香り。ホルモンバランスを調整して生理不順や更年期障害などによる不調を緩和します。分娩時の痛みを和らげるために用いられることも。肌の皮脂バランスを調整し、毛髪の成長を促す作用もあります。

(8)サイプレス

森林浴をしているようなウッディ系の香り。静脈やリンパの流れを促進する作用があるため、むくみに効果的。ホルモン分泌の調整作用があり、生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、更年期障害を和らげます。デオドラント効果で、汗のにおいも抑えます。

(9)ジャスミン

「宝石」と称されるほど魅惑的な香り。痛みを緩和する作用があり、生理痛やPMS(月経前症候群)に有効です。子宮の収縮を促進するので出産時に使われ、産後はマタニティブルー対策にも。精神の安定に働きかけるため、ストレス性の肌荒れに効果的。

(10)セージ

とても鋭く強い、スパイシーな香り。女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるので、更年期障害の症状を和らげます。古代エジプトにおいては不妊治療に使用されていました。陣痛促進作用があるため出産時に利用されることがあります。

人気のアロマオイルの使い方

人気のアロマオイルを10ご紹介しましたが、どのように使うとよいのでしょう。アロマオイルの基本的な使い方をご紹介します。

芳香浴

もっともポピュラーで、アロマテラピーを手軽に楽しめる方法です。お湯を張ったカップにアロマオイルを垂らしたり、ハンカチやティッシュにアロマオイルを垂らして香りを楽しみます。また、アロマランプなど、専用の芳香器を使う方法もあります。

アロマバス

お湯にアロマオイルを垂らし、入浴しながら香りを楽しみます。入浴自体のリラックス効果や血行促進効果に加え、アロマオイルのもたらす作用をとり入れられるでしょう。全身浴や半身浴の場合は5滴以下、手浴や足浴で洗面器やバケツにお湯を張る場合は2、3滴程度、アロマオイルを垂らして浸かります。アロマオイルの量を多くし過ぎると、肌への刺激になり、トラブルの原因になる可能性があります。

なお、アロマオイルの中には肌への刺激が強いものもあります。クローブバッド、シナモンリーフ、フェンネルスイート、タイムホワイト、ジンジャー、ブラックペッパーはアロマバスには不向きと言えるでしょう。

マッサージオイル

アロマオイルをキャリアオイルとも呼ばれる希釈用のオイルと混ぜ、マッサージオイルとして使用します。アロマオイルの濃度が1%以下になるよう調整します。キャリアオイルには、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど、低温圧搾法で作られた100%天然成分のマッサージ用オイルを使用します。

マッサージオイルの作り方や、アロママッサージの基本的な方法については『アロマオイルを使ったマッサージの基本的なやり方』をあわせてご覧ください。

アロマオイルを使用するときの注意点

アロマオイルは、高濃度で凝縮されていることからそのまま肌につけると刺激が強すぎます。肌につけるときは、必ずキャリアオイルなどで薄めるようにしましょう。また、3歳未満の子供は薄い濃度での芳香のみで使用し、肌への使用はやめましょう。3歳以上の子供であっても、アロマオイルの濃度は大人が使用するときより薄くなるようにしましょう。

そのほか、アロマテラピーを行ううえでの注意点について『アロマテラピーの効果と注意点』でまとめているので、あわせてご覧ください。

人気のアロマオイルまとめ

今回は、女性に人気のアロマオイルの中から10のアロマオイルを選び出し、期待される効果について解説しました。

この他にも、女性に嬉しい作用のあるアロマオイルは多くあります。お気に入りのアロマオイル(精油)を見つけて芳香浴やトリートメントなど、さまざまな方法でアロマテラピーを生活にとり入れてはいかがでしょうか。

おことわり|アロマテラピー・アロマオイル(精油)を使用する際の注意事項

  1. 1. 初めて使用するオイル(精油)は、必ず少量で試してから使ってください。敏感肌やアレルギー体質の人、特に12歳以下の小児への使用の場合は、十分な注意が必要です。
  2. 2. アロマオイル(精油)は、日本国内では医薬品として認められたものではありません。必ずしも全員に効果が現れるものではないことをあらかじめご了承ください。妊娠中や授乳中、持病のある方、お肌が敏感な人は使用できない精油があります。使用前に担当の医師や専門家に相談しましょう。

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