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ベルガモットの効果・特徴と使い方 |アロマオイル・精油・エッセンシャルオイル辞典

更新日:2016.12.09
公開日:2014.08.01
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この記事の監修者
めじろミサクリニック 院長 山川美佐

甘さのあるフレッシュな香りで多くの人から愛されるベルガモットの精油の特徴や効果について、ドクター監修の記事でご紹介します。鎮静作用や抗菌作用などの多様な効果が期待できる反面、肌に使用する際は注意も必要です。

ベルガモットの効果・特徴と使い方

紅茶のアールグレイの香り付けに使われることでも有名なベルガモット。爽やかな柑橘系の香りの精油です。香水に利用されることが多いことも、万人に愛されやすい香りである証しです。

フレッシュですがすがしい香りの「ベルガモット」

ベルガモットは、「Citrus bergamia」という学名のミカン科の植物です。3~4mほどの常緑高木で、ライムに似た色の果実を付けます。精油は、完熟する前のまだ実が青い時に、その果実の皮から圧搾法で抽出されます。イタリア、モロッコ、チュニジアなどで生産されています。

柑橘系ならではのフレッシュですがすがしい香りで、甘さも感じられることから、人気のある精油です。香りは立ち上がりが早くて、やや長続きするタイプです。主要成分は酢酸リナリルとリモネンがおよそ7割、残りはリナロール、ベルガプテンなどが含有されています。

鎮静効果・リフレッシュ効果に優れたベルガモット

ベルガモットに含まれる酢酸リナリルは、鎮痙作用、鎮静作用、鎮痛作用、抗炎症作用が知られています。また、リモネンはレモンやグレープフルーツの精油にも含まれる成分で、肝臓強壮作用、腎臓機能促進作用、蠕動運動(胃や腸の収縮運動)促進作用があります。

これらの成分から、ベルガモットの香りには、ささくれ立つ気持ちを鎮静する作用や抗うつ作用、気分をリフレッシュさせる働きがあるので、心を明るく上向きにしてくれます。不安、抑うつ、緊張、精神疲労などに大きな効果が期待できます。

食欲を調整する作用もあり、食欲不振や摂食障害などの食生活上の問題の改善にも役立ちます。抗炎症、抗菌、抗ウィルス作用などにより、呼吸器系や泌尿器系の不調にも効果的です。防虫効果もあり、虫よけとして利用されることもあります。

ベルガモットは紫外線に注意

ベルガモットの精油には、お肌に付いた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与える、光毒性という性質があります。ベルガモットをスキンケアに用いる場合は、夜のみにしましょう。

ベルガモットの精油を0.5%濃度に希釈してローションやトリートメントオイルを作ってスキンケアに使うと、その抗菌作用によりニキビ肌のケアに役立ちます。また、瘢痕形成作用があるため、ひっかき傷のような小さな切り傷の回復にも使えます。

比較的多くの精油とよく合い、ブレンドも楽しみやすいのがベルガモットの特徴です。オススメは、優しい甘さのフローラル系であるラベンダー、イランイラン、ゼラニウム、パルマローザ。同じ柑橘系のレモン、またはウッディーなサイプレスと合わせてみても良いでしょう。

ただし、お肌に合わない場合は使用を中止し、医療機関を受診して下さい。

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