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成長因子・増殖因子とは?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
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この記事の監修者
メディカルプラスクリニック新宿 院長 林和弘

お肌を若々しく保つ「人成長ホルモン」と、そのホルモンを活性化する美容成分として注目されている「成長因子」・「増殖因子」について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

成長因子

成長と代謝を司る「人成長ホルモン」

「人成長ホルモン」は細胞や皮膚、骨、筋肉など人体に関わるすべての成長と代謝に作用して、健康的に正しく身体の機能を調整する重要なホルモンです。

この人成長ホルモンは脳の脳下垂体前葉で作られており、人が生きていく上で必要不可欠なホルモンなのですが、その分泌量は思春期をピークに20代後半から急激に減少していきます。この減少により老化現象が起こるので、人成長ホルモンを活性化することが健康的で若々しいお肌を保つ鍵となります。

人成長ホルモンを活性化する成長因子・増殖因子

近年の研究で、加齢と共に減少していく人成長ホルモンを活性化する物質があることが分かっています。「成長因子(グロスファクター/GF:Growth factor)」や「増殖因子(細胞増殖因子)」と呼ばれる物質で、細胞の成長を促進します。身体の細胞の種類によって成長因子の働きは異なり、お肌をみずみずしく保つ成長因子があることなども分かっています。

成長因子(グロスファクター/GF:Growth factor)の種類

人の体内には本来、多数の成長因子が備わっています。お肌の美容成分に関連する成長因子の一部をご紹介します。

上皮成長因子(EGF)ヒトオリゴペプチド-1

お肌の表面(上皮)にある細胞の成長と、調節に重要な役割を担っている53個のアミノ酸と3つの分子内結合で形成されるタンパク質。上皮増殖因子、上皮細胞成長因子、上皮細胞増殖因子とも呼ばれています。お肌のシミやくすみ、たるみ、乾燥などの肌トラブルを改善して健康的なお肌へと導きます。

線維芽細胞成長因子(FGF)ヒトオリゴペプチド-13

肌表面(表皮)の奥にある真皮のなかに、線維芽細胞を活性化し増殖を促す成長因子があります。線維芽細胞は、お肌の弾力を保つのに必要なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成しています。

インスリン様成長因子(IGF)ヒトオリゴペプチド-21

壊れた細胞の再生を助ける作用により、新しい皮膚の細胞を生み出してコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やします。お肌のハリを回復して、たるみやシワの予防と解消に効果があります。

血小板由来成長因子(PDGF)

血液が凝固する時に血小板が壊れるのですが、その際に分泌される因子です。線維芽細胞などからも分泌されていて、細胞を増やし組織を修復します。「血小板由来成長因子(PDGF)」だけではなく、「上皮成長因子(EGF)」と「インスリン様成長因子(IGF)」と結びついて作用します。

トランスフォーミング成長因子(TGF)ヒトオリゴペプチド-14

線維芽細胞でコラーゲンやエラスチンを生成するのに必要な因子。トランスフォーミング成長因子が、たるみやシワを解消してくれるコラーゲンやエラスチンの構造を強化します。お肌にうるおいを与えて弾力を高める作用や抗炎症効果などもあるので、敏感肌の改善に効果があります。

エイジングケアに適した美容化粧品を選ぶ際には、ご自身のお肌の状態をよく理解して美容成分を確認することが大切です。

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