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注目の「肌再生」成分の働きとは

更新日:2017.04.13
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
メディカルプラスクリニック新宿 院長 林和弘

「肌再生」を活性化する成長因子の働きとスキンケアについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。また、「肌再生」が美肌の鍵を握る仕組みと「肌生成」を機能させるメカニズムについても詳しく紹介します。

肌の新陳代謝「ターンオーバー」

人の身体では常に代謝が行われ、肌も一定周期で生まれ変わります。肌の新陳代謝「ターンオーバー」により、20代では約28日周期で新しい皮膚が生まれ、古い皮膚は垢となってはがれていきます。

この代謝機能は加齢とともに弱くなっていき、個人差はありますが30代でおよそ45日間、40代は60日間、50代は75日間、60代ではなんと90日間かかるといわれています。

しかし、ターンオーバーの周期が長くなることが単純に肌によくないというわけではありません。重要なのは、「肌再生」が正常に機能しているかどうかなのです。

「肌再生」とは

皮膚(肌)は、一番表面が「表皮」、中間が「真皮」、一番奥が「皮下組織」という3つの層で構成されています。

さらに、表皮は4層に分かれていて、表面から「角質層」、「顆粒(かりゅう)層」、「有棘(ゆうきょく)層」、「基底(きてい)層」となっています。肌の新陳代謝ターンオーバーは、一番奥の基底層で新しい細胞が誕生してから順に角質層へと押し上げられていくことを言います。

つまり、「肌再生」とは細胞が生まれて表面の角質へと育っていくことで、新しい肌になることです。この新しく作られた表皮の角質(肌のバリア層)が良質であるかどうかが重要になります。

肌再生を正しく機能させる成長因子とスキンケア

肌の3層「表皮」「真皮」「皮下組織」に働きかけ規則正しい肌再生へと導く「成長因子(グロスファクター/GF:Growth factor)」と、細胞を活性化させ正しく機能させるスキンケアについて紹介します。

表皮に作用する成長因子

  • 上皮成長因子(EGF) ヒトオリゴペプチド-1
  • 新陳代謝・活性化作用によりシミやソバカス、くすみを改善するとされています。新しい細胞と老いた細胞をスムーズに入れ替わらせ、弾力のある若々しい肌を保ちます。ニキビや吹き出物などの肌トラブルを抑える効果が期待されています。

真皮に作用する成長因子

  • 線維芽細胞成長因子(FGF)ヒトオリゴペプチド-13
  • 肌の弾力を保つのに必要なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成し、新陳代謝を促すことで真皮の細胞を活性化させ、シワの改善や美白効果などをもたらすといわれています。

皮下組織を健康に保つために

皮下組織は脂肪細胞でできており、体温を保って表皮と真皮が正常に機能するようにサポートをしています。皮下組織の毛細血管は表皮や真皮層へ栄養を届けているので、血行をよくするマッサージやバランスのよい食事、十分な睡眠を心がけましょう。血行の良し悪しは、肌のくすみに大きく影響します。

肌をキレイにするための睡眠とは

良質な睡眠をとることは、成長ホルモンの分泌改善に関係していると考えられています。成長ホルモンとは、人間の皮膚や骨・筋肉など、あらゆる部位の成長と代謝に関係しています。また、老化現象とも深く関係しているとされ、「若返りのホルモン」とも呼ばれています。

この成長ホルモンがもっとも分泌される時間帯が午後10時から深夜2時だといわれています。この時間が肌にとっての「エンジェルタイム」であり、この時間に眠りについていることが肌にとって理想的だと言えます。

しかし、現代の生活で午後10時に就寝することは難しいかもしれません。そこでおすすめしたいのは、「眠りはじめの3時間の睡眠の質をあげる」ように努めることです。実は、成長ホルモンは「眠りに入ってから3時間」に多く分泌されるということがわかっています。

眠りはじめの睡眠の質をあげるためには、就寝前の3時間は食事を摂らない、入浴は1時間前までに済ませる、就寝直前にテレビやパソコン、スマートフォンなどの使用を控えることなどがコツだと考えられています。午後10時に就寝できない人は、ぜひチャレンジしてみてください。

このように肌再生を促してくれる成長因子をプラスして肌の各層を整え、健康的でみずみずしい肌が育つようにケアし、規則正しい生活習慣を過ごすことが、美肌への第一歩と考えられます。

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