目がかすむ…これって老化?眼精疲労?

更新日:2017/06/20 公開日:2014/09/01

眼精疲労の症状と原因

目がかすむメカニズムと原因をドクター監修の記事でご紹介します。かすみ目が老眼か、別の原因によるものかの見分け方はとても簡単です。目がかすんできて早くも老眼?と疑っている方はさっそくチェックしてみましょう。

ヘルスケア大学参画ドクター

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老化?眼精疲労?

「あれ、目がかすむ。もしかして、もう老眼…?」などと、すぐに老眼を疑っていませんか。かすみ目には老眼以外に、眼精疲労が原因の場合もあります。かすみ目が起こるメカニズムを見ていきましょう。

ピント調節に大切なのは毛様体筋

物がぼやけて見える、近くのものが見えづらいなど、ピントが合っていない状態をまとめて「かすみ目」と言います。このとき目の中はどのような状態なのでしょうか。

目のピント調節を行うのは、レンズの役割をする「水晶体」と水晶体の厚さを調節する「毛様体筋(もうようたいきん)」です。

これらが正常に働いている場合…

  • 遠くを見るときには“毛様体筋は緩み、水晶体は薄く”なります
  • 近くを見るときには“毛様体筋は縮み、水晶体は厚く”なります

このように毛様体筋が水晶体の厚さを調節して、光や色、形などを識別する網膜に映る像のピントを合わせているのです。この毛様体筋の機能が鈍ると水晶体の厚さを調節出来ないので、ピントがずれて「かすみ目」が起こります。

それでは毛様体筋の機能が鈍る原因は何でしょうか。

目のかすむ原因1「眼精疲労」

仕事中はパソコン、仕事以外でもテレビやスマートフォンなど、現代は生活の大半において目を酷使している時間が多く、目に疲労が溜まっています。

近くを見ている間、毛様体筋は水晶体を膨らませるために縮み、緊張した状態が続きます。

この緊張状態が長くなると、ふと遠くを見たときに毛様体筋がうまく緩まずに、ピント調節に時間がかかります。これが、眼精疲労による「かすみ目」です。

目に疲労が溜まる原因は他にもあります。近視・遠視・斜視などの症状があるにも関わらず、メガネやコンタクトなどで適切な矯正をしていなかったり、メガネやコンタクトが合ってなく、無理にピントを合わせようとして毛様体筋が緊張を続けている場合もあります。

また、パソコン作業などでの集中で瞬きが減ると、眼の表面の涙液層が不安定となってかすみ目が起こります。さらに、白内障や緑内障などの目の疾患も眼精疲労の原因となります。

目のかすむ原因2「老眼」

目の老化は誰にでも訪れるものですが、老眼でも「かすみ目」が起こります。しかし老眼の場合は、眼精疲労が原因のかすみ目とは仕組みが異なります。

加齢によって毛様体筋が硬化し動きが鈍くなるのです。さらに、レンズの役割をする水晶体も硬化し始め、弾力がなくなります。このためにピント調節機能が衰え、特に近くを見るときに目がかすむようになってしまいます。それにより目の疲れも増すというわけです。

かすみ目の原因:見分け方のポイントは簡単!

かすみ目の原因が「眼精疲労」か「老眼」なのか気になるところですが、見分け方はとても簡単です。ポイントは、しばらく時間を置いた後にピントが合うか合わないかです。

眼精疲労が原因のかすみ目の場合は、近くを長い間見ていて急に遠くを眺めたときに、ぼやけます。しかし、しばらくすると毛様体筋の緊張が緩んでピントが合います。

一方、老眼が原因のかすみ目の場合は、毛様体筋の縮まる筋力が弱まるので近くを見るとぼやけます。加齢により毛様体筋と水晶体の可動域が限られ、ピントの調節にも限界があるので、時間が経ってもピントが合うことはありません。

しかし頻繁に目がかすんだり、少しでも異常を感じる場合は、重大な疾患が隠れている可能性もありますので眼科の受診をオススメします。

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