病気からくる口臭の種類とにおいの特徴

更新日:2016/12/09 公開日:2014/09/01

口臭治療の基礎知識

口臭には食べ物が腐ったにおい、甘酸っぱいにおい、ツンとしたにおいなど、さまざまな種類があることをご存知ですか?ここではドクター監修の記事で口臭の原因と考えられる病気、その場合のにおいの種類について詳しく解説します。

中城基雄先生

この記事の監修ドクター

中城歯科医院 院長
中城基雄先生

口臭

口臭はにおいの強い食べ物、アルコール、タバコなどの直接的な原因の他、歯周病や虫歯、その他の病的原因によるものもあります。考えられる病的原因ごとに、口臭の種類を紹介します。

歯周病や虫歯が原因の口臭の特徴

口臭のほとんどの原因は口の中にあり、たいてい歯周病や虫歯によって引き起こされています。

歯周病によってできた歯周ポケットは、細菌が潜む格好の場所となります。特に、嫌気性の細菌(空気が届かないほうが増殖できる菌の性質)は新陳代謝を行う際、硫化水素やメチルメルカプタンという気体を発生します。硫化水素は腐った卵のようなにおいや温泉臭に似て、メチルメルカプタンは魚の臓物臭のようなにおいに似ています。

また虫歯になると歯に空洞ができますので食べカスが詰まりやすくなり、その食べカスが腐ることでにおいを発します。虫歯が進行すると歯髄の組織が変性し、壊死臭や壊疽臭が出てくるので注意が必要です。虫歯や親知らずを抜歯する場合も、歯を抜いた部分が穴になってしまい、食べカスが詰まりやすくなります。

その他の病的原因による口臭の特徴

口内以外の病的原因には、以下のようなものが考えられます。

(1)呼吸器系

気管支拡張症、肺ガン、肺結核、肺腫瘍などが原因と考えられます。この場合、タンパク質のえそ臭(肉の腐ったにおい)が特徴です。

(2)消化器系

胃ガン、食道気管支瘻(しろう)、食道ヘルニアなどが原因と考えられます。この場合、タンパク質のえそ臭(肉の腐ったにおい)が特徴です。

(3)耳鼻咽喉系

扁桃炎、咽頭膿瘍、咽頭ガン、副鼻腔炎・副鼻腔ガンなどが原因と考えられます。この場合、タンパク質のえそ臭(肉の腐ったにおい)が特徴です。

(4)肝機能障害

肝硬変や肝臓ガンなどが原因と考えられる場合の口臭は、アンモニア臭を帯びています。

(5)腎機能障害

腎不全などの腎機能の低下による口臭は、魚の腐ったようなにおいやアンモニアに似たにおいがします。

(6)カンジタ感染

咽頭、気管支、肺がカンジタに感染すると、すえたような焦げたにおいを発生させます。

(7)糖尿病

糖尿病が原因の口臭は、アセトン臭(リンゴの腐ったような甘酸っぱいにおい)が特徴です。

(8)トリメチルアミン尿症

魚臭症とも呼ばれ、先天的な原因や肝機能の低下などの後天的な原因による病気で、魚の腐ったようなにおいがします。詳しくは、『魚臭症による口臭・体臭の特徴と治療法』に解説しています。

いずれの場合も歯周病や虫歯などと違って、病的原因で起こる口臭は自覚に乏しいことが特徴です。また、ここに挙げたにおいがするからといって、安易に病気を自己判断しないようにしましょう。

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