産後の頭皮のかゆみはなぜ起きる?

更新日:2017/06/14 公開日:2014/10/01

産後の身体と髪のトラブルの対処法

産後に頭皮のかゆみが気になるのには、理由がありました。妊娠・出産で起こる頭皮の環境の変化とかゆみとの関係から、かゆみを防ぐための正しいシャンプーのやり方まで、ドクター監修の記事でご紹介します。

ヘルスケア大学参画ドクター先生

この記事の監修ドクター


ヘルスケア大学参画ドクター先生

かゆみ

産後に多くみられるトラブルのひとつに、頭皮のかゆみがあります。出産を終えて育児が始まり、多忙で疲れているのにかゆみが続くとつらいものです。

産後に頭皮がかゆくなる原因はホルモンバランスと皮脂バランスの変化

頭皮がかゆいということは、内的・外的要因によって頭皮が刺激を受け炎症を起こしている状態です。もともと頭皮には毛穴が多く汗や皮脂などが盛んに分泌されるため、その刺激で炎症を起こし「かゆみ」が起きやすい環境にあります。また、これとは反対に乾燥してバリア機能が低下し、刺激によって炎症を起こすこともあります。

妊娠中はプロゲステロンという女性ホルモンの増加により皮脂の分泌も増えているため、頭皮トラブルが起きやすくなっていました。そして産後にはホルモンバランスの変化により頭皮環境が変化したり、体力や免疫力が低下したりして、肌のバリア機能が低下しているため、炎症を起こしやすい状態になっています。

そこへシャンプー剤や汗、汚れなどが刺激となって、かゆみが起りやすくなっているのです。さらに産後には疲労や睡眠不足、ストレスなどが重なりやすいので、頭皮の皮脂バランスも崩れがちです。

かゆみの対処法

産後に頭皮のかゆみに気づいたら、シャンプーのやり方を見直してみましょう。

かゆみを防ぐ正しいシャンプー法

かゆみの原因となる汗や皮脂を落とす洗髪ですが、頭皮に合わないシャンプー剤やコンディショナーを使ったり使い方を間違うと、かゆみの原因になることもあります。かゆみを感じている時には、弱まっている頭皮にやさしい低刺激のシャンプー剤を選び、頭皮をいたわるように丁寧に洗いましょう。

まず、洗髪時の湯温は熱すぎないことが大切です。40度を超えるような熱いお湯では頭皮に刺激となり、よくありません。きちんと皮脂を溶かすと言われる38度くらいのぬるめのお湯を使いましょう。

よくブラッシングして、ほこりや汚れを落とした髪の毛にぬるま湯をたっぷりと使って、しっかりと予洗いをします。これで髪の毛の表面についた汚れはほとんど落とすことができます。

その後、シャンプー剤をよく泡立てます。シャンプー剤を直接頭皮や髪の毛につけると刺激が強い上、すすぎ残しの原因にもなるので注意しましょう。頭皮を傷つけないように指の腹を使ってやさしく洗ったら、丁寧に時間をかけてすすいでください。シャンプーやリンスが頭皮に残っていると炎症を起こす原因になるので、しっかり洗い流しましょう。

きちんと乾かすことも忘れずに

シャンプー後は、ドライヤーを使って髪の根本を中心によく乾かします。頭皮が湿ったままで放っておくと雑菌が繁殖しやすくなり、炎症を起こす原因となります。産後は時間も限られているので、簡単に洗って乾かせるようなヘアスタイルにチェンジしても良いですね。

頭皮のかゆみが治まらない場合には病院へ

かゆみを治めるには、元となる炎症を鎮めることが大切です。かゆみや炎症が長引いたり悪化している場合は、脂漏性湿疹や頭ジラミなどの可能性も考えられますので、皮膚科を受診しましょう。